【楽天エクステ預金】金利より資金拘束のデメリットに注目を
先に結論
絶対に楽天エクステ預金にお金を預けてはいけません!個人向け国債にしときましょう。
新NISAの全盛期において、全世界株式やS&P500などのインデックスファンドが個人投資家に人気を博しています。
多くの人々がこのブームに乗じて株式投資を始めていますが、一方で元本保証と高利回りの楽天エクステ預金に目を向ける方もいます。
この預金は一見すると元本保証で魅力的な金利を提供しているように見えますが、実際には大きなリスクが伴うことをご存じでしょうか。
楽天エクステ預金には低金利で資金が拘束されてしまうという大きなデメリットがあるのです。
楽天エクステ預金を安全かつ高利回りの預金と誤解している方は、楽天エクステ預金の上位互換の金融商品も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 【楽天エクステ預金】金利より資金拘束のデメリットに注目を
- 楽天エクステ預金はどんな仕組み?
- 楽天エクステ預金の預入期間は金利で決まる
- 「短い期間でも高利回りを得たい」なんて思わないで!
- 楽天エクステ預金は金融のプロが考えた金融商品
- 個人向け国債:楽天エクステ預金の上位互換
- 老後資金なら先に老後プランを考えましょう
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楽天エクステ預金はどんな仕組み?
そもそも楽天エクステ預金とはどんな預金なのでしょう。
楽天エクステ預金の説明を楽天銀行のホームページから引用します。
預入期間が延長される可能性があるかわりに、好金利の円定期預金です。
当初の預入期間は1年ですが、1年ごとに預入期間を1年延長するかどうかを当行が判断します。
「15年もの」の場合、最長15年まで延長される可能性があります。
引用:楽天銀行
分かりやすく書くと
- 預入期間1年~15年(預けた時点では何年になるか不明)
- 1年ごとに銀行が預金を続けるか返金するか決める
- 最長で15年まで出金できない可能性がある
- 途中解約はできない
15年・10年物の定期預金ではないので注意してください!
楽天銀行の定期預金が10年で0.25%ですから0.835%は破格の金利に感じますね。
しかし、説明には『1年ごとに預入期間を1年延長するかどうかを当行が判断します』と書かれていますね。
そして延長されれば最長で15年、これが最大のデメリットです。
資金が拘束されるリスク
楽天エクステ預金にお金を預けると15年間にわたりお金を引き出せない可能性があります。
ちなみに普通の定期預金と違い解約はできません。
商品の詳細説明に『この預金の中途解約はできません』と記載されています。
楽天エクステ預金の利回りは高いの?
「15年間使う予定がないなら、高利回りで預けられてお得でしょ?」と思われた方がいるかもしれません。
しかし、本当に0.835%は高利回りなのでしょうか?
もし数年後、金利が上昇て普通の定期預金の金利が5.0%になっていたとしても、楽天エクステ預金は0.835%しか受け取れません。
「いや、15年後に金利が下がっていれば儲かるじゃないか」と思いましたか?
しかし、そう思った方は楽天エクステ預金の仕組みを理解できていません。
私たちが得する金利になると返金される
顧客に有利な金利は銀行にとって不利な金利です。
延長なんかせず途中でお金を顧客に返してしまうでしょう。
楽天エクステ預金の『1年ごとに返還か判断…』は「銀行に不利な金利になったら契約を終わりにしますよ」というだけなのです。
楽天エクステ預金の預入期間は金利で決まる
預入期間の延長がどのような基準で判断されるか画像で解説します。
なお、私は金融機関の中の人ではありませんので、様々な書籍やネット情報を元にした推測であることはご了承ください。
まず、大前提として預入期間は他の金融商品の利回りによって決まります。
定期預金の金利が上がっても低金利がつづく
たとえば以下のケースで考えてみましょう。
- 定期預金:0.02%
- 楽天エクステ預金:0.6%
現在の市場金利だと楽天エクステ預金の0.6%は魅力的に感じます。
しかし、これから金利が上昇し普通の定期預金が2.0%で預けられるようになったらどうなるでしょう。
お金を0.6%の楽天エクステ預金より2%の定期預金の方がいいですよね。
しかし、期間延長を決めるのは銀行です。途中解約もできません。
私たち顧客は0.6%の低利回りで我慢するしかありません。
私たちが有利になったら延長されない
では逆に市場の金利が下がったらどうなるでしょう。
わかりますよね。銀行は高い金利を払い続けたくないのですから、預入期間を延長せず、さっさと返金してしまいます。
私たち顧客は15年間0.6%の利回りで固定されるという特大のリスクを取って、楽天エクステ預金に投資しました。
しかし、延長期間を決められる銀行だけが途中で「やっぱやめた」ができるのです。
物凄い不公平な金融商品が楽天エクステ預金なんです。
「短い期間でも高利回りを得たい」なんて思わないで!
ひょっとして「払い戻されても、高利回の期間は儲かるじゃないか?」と思われましたか。
しかし、それは結果論です。
楽天エクステ預金に投資する時点で15年間お金引き出せない『資金拘束リスク』があることを忘れてはいけません。
また「金利の下落を予想するなら投資していいだろ」と思われたのなら、さらに危険な考えです。
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楽天エクステ預金は金融のプロが考えた金融商品
未来の金利予想は非常に難しいものです。
そんな中で金融のプロの方々は全力で未来の金利を予想し、その結果を元に作られた金融商品が楽天エクステ預金です。
そして金融商品は基本的に売る側(銀行)に有利に作られます。
つまり、金利の下落を予想し楽天エクステ預金の早期払い戻しで利益を得ようとする行為は、
私は金融のプロより金利に詳しいです!
と言っているのと同じなんですよ。
個人向け国債:楽天エクステ預金の上位互換
楽天エクステ預金に魅力を感じて情報を調べている方が求めているのは元本保証で高利回りでしょう。
しかし、この二つは相反するものですから見つけられるはずありません。
そこで、完ぺきではないがベターな投資先を紹介します。
個人向け国債変動10年:元本保証で途中換金できる
元本保証を求めるなら個人向け国債(変動10年)をおすすめします。
投資開始時の利回りは楽天エクステ預金に劣るかもしれませんが、個人向け国債(変動10年)は、日本国政府が発行する債券ですので日本一安全な金融商品です。
- 金利は半年ごとに変動
- 最低金利保証0.05%
- 買付後1年経過すれば中途換金が可能(直近1年分の利息が手数料)
- 金融機関破綻しても全額保護される
安全性・換金のしやすさから、まさに楽天エクステ預金の上位互換といえるでしょう。
なお個人向け国債は楽天銀行ではなく楽天証券で買えます。
個人向け国債を扱っている楽天証券の公式サイトに移動する↓↓↓。
個人向け国債について詳しく解説した記事には↓↓↓から移動できますので、ぜひチェックしてください。
www.katsurao.info
老後資金なら先に老後プランを考えましょう
もしも、とりあえず老後資金だからという理由で、長期で安全に見える楽天エクステ預金を検討されているなら、投資先を探すよりも老後プランを考えることをオススメします。
「不安だからとりあえずお金を貯めろ」では、老後生活の破綻に繋がってしまいます。
なぜなら、老後生活の軸となるのは貯蓄ではなく公的年金と資産の取り崩し、僅かな労働のバランスだからです。
これについては厚生労働省が推奨する少ない資産でも老後生活を安定させるプランWPP理論を解説していますので↓↓↓の記事からチェックしてください。
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