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【新入社員は持株会に入るな】10%の奨励金は年利回りじゃない!

持株会と奨励金の5つのデメリット:投資は新NISAで始めろ。

アイキャッチ画像:持株会はやめとけ

新たな社会人生活をスタートさせる皆さん。社会人デビューおめでとうございます!

職場での新生活が始まると、さまざまな制度や福利厚生に初めて触れ合うことになります。

特に投資に関連する話題としては、「持株会」というものを耳にする機会が増えるでしょう。

身近な同僚や上司から「賢明な投資戦略である」と推奨されることも少なくありません。

しかしながら、持株会を投資の選択肢として考えるのはおすすめしません。

たとえ10%以上の奨励金が支給されるケースであってもです。

今回は、持株会が具体的にどのようなものなのか、またそれに伴う実際のデメリットについて説明していきます。

長い社会人生活の旅の始まりにあたり、投資の第一歩でいきなりつまずかないよう、ぜひ最後までお付き合いください。

持株会は勤め先の株式を定期的に買付ける制度

持株会とは、社員が自社の株を定期購入できる仕組みです。

この制度を利用することで、積立金額に対しておよそ10%程度の持株奨励金を受け取り、追加で投資することができます。

例えば、月に1万円を持株会で積み立てるとします。

この場合、会社からの奨励金として10%が上乗せされますから、合計1万1千円分の株式を取得できます。
注:奨励金の率は企業によって異なります。

月額1万円の積立で得られる1万1千円分の株を買えるのですから、お得に感じるかもしれません。

しかし、残念ながらそれは勘違いなのです。

持株会には奨励金を受け取るメリットをかき消す、デメリットがたくさんあるのです。

  • 新NISAを利用できない
  • 株の売却手続きに手間がかかる
  • 換金に時間がかかる
  • 投資先の選択肢が自社のみ
  • 人生を一つの企業に依存させるリスクがある

これらの点をひとつずつ詳しく見ていきましょう。

持株会と奨励金のデメリット

ここから持株会のデメリットを解説するのですが。

「メリットを紹介せずデメリットだけ紹介したらアンフェアだろ」と思われるかもしれないので、メリットも先に書いておきますね。

新入社員が持株会をやるメリットで思い付くのは他の社員と同じことをやるので目立たないこれだけです。

金銭的メリットはほとんどありません。

「えっ?持株奨励金10%があるんじゃ?」と思われたかもしれませんが、その奨励金すら他の制度と比較すると無意味なのです。

まず持株奨励金にメリットを感じておられる方にお聞きします。

奨励金10%を年利回りと勘違いしていませんか?

⓪:奨励金は年利回りじゃない!

これはよくある勘違いですね。

私自身も新社員時代、同じような勘違いをしていました。

S&P500の平均的な年間リターンが約7%であることを考えると、奨励金10%という数字は非常に魅力的に聞こえます。

しかし、下の画像を見て下さい。持株会の奨励金10%と利回り1%を比較しています。

持株奨励金10%と年利1%のつみたて投資を比較

持株奨励金10%と年利1%のつみたて投資を比較

注目してほしいのは、奨励金が10%であっても年利回りが1%とたいして変わらない点です。

むしろ投資期間が長くなればなるほど、差が開いていっていますね。

奨励金が10%であるにもかかわらず、なぜ年利回り1%に負けるのでしょうか。

その主な理由は、奨励金に複利の効果がなく、単に毎月の小遣いを受け取っているだけだからです。

画像では毎月1万円を持株会に積み立てています。

初月には、1万円の投資に対してその10%にあたる1,000円の奨励金が資産額を10%押し上げました。

しかし、1年が経過すると、資産額は12ヶ月で13万2,000円になります。

この時点で受け取る1,000円の奨励金は、資産額のわずか0.75%の増加にしかなりません。

さらに、10年が経過した後の資産額が130万円を超えると仮定します。

この状況で毎月1,000円の「小遣い」を受け取ることに、どれほどの価値を感じるでしょうか?

持株会の奨励金率と銀行預金や株式投資の年利回りとはまったくの別物であることを忘れないようにしましょう。

投資信託の年利と持株奨励金を比較

投資信託などの利回りは雪だるま式に増えます。

①:持株会では新NISAが使えない!

持株会の奨励金が大したことないと分かっても、こう思われるかもしれません。

「いやいや投資した株が上がるんだから1%より有利だろ」と。

しかし、投資で利益が出れば税金を取られることを忘れてはいけません。

新NISA口座で投資をすれば税金を支払う必要はないのですが、持株会では新NISAを利用できませんので以下の税金がかかります。

  • 株式の売却益:譲渡所得
  • 配当金:配当所得
  • 持株奨励金:給与所得

支払う税金を奨励金でカバーすることができればいいのですが、残念ながら奨励金にそれを期待するのはナンセンスです。

なぜなら税金は利益が出れば出るほど多く支払うことになるからです。

前述のケースだと奨励金は毎月1,000円で固定されますね。

「税金分を奨励金でカバーしたい」と期待することは「利益が増えないでほしい」と祈るのと同じなんです。

それなら最初から税金がかからない新NISAを利用して、ただ資産が増え続けることを期待した方が合理的ですよね。

ちなみに、もしも自社の株価が奇跡的に有名なアメリカの株価指数S&P500と同じ値動きだった場合でシミュレーションしてみました。

S&P500の値動きで新NISAと持株会を比較

1993年8月から30年間で比較

新NISAの非課税効果は株価が上がれば上がるほど有利に働きます。

逆に持株会の奨励金は資産が増えれば増えるほど、その影響が小さくなります。

持株会も立派な株式投資です。

株式投資は株価が上がって資産が増えることを期待するのですから、新NISAを利用する方が理にかなっていますね。

②:持株会は売却するのが色々と面倒

現金化に手間がかかるのも持株会のデメリットです。

ネット上ではではSBI証券と楽天証券などのネット証券が推奨されています。

それらの証券会社で普通に株式投資をしていれば、クリック一つで簡単に売却することが出来ます。

しかし、持株会で買い付けた株式の売却は、会社に売却申請をする必要があります。

システムが遅れている会社では最悪、手書きの書類を記入して申請する必要が有るかもしれません。

さらに悪い事に、申請を受理する担当者も、詳しく知らない場合が多々あります。

また、売却を書類で申請すると多くの場合で同僚にバレます。

「何に使うの?」「ごちそうさま」「愛社精神はないのか!」などなど、面倒くさいことこのうえないですよ😅(実話?)

③:現金が手元にくるまで数週間

​持株会は売却の申請をした後、数週間待たないと出金できません。

現金が必要な場合は早めに申請しておく必要があります。

これは持株会の中で保有している株式をすぐに売却するのではなく、決められた日にまとめて処理するからです。

ちなみに普通に証券会社で株式や投資信託を売却した場合、数日後(土休日の有無で変わる)に出金が可能になります。

持株会の売却は面倒くさい

④:持株会は投資先を選べない

当然ですが持株会では自社の株しか買えません。

そこで質問です。

あなたが勤める会社の株式は他の企業と比較して優良な銘柄なのですか?

今は米国をはじめ世界には数多の有力企業が有り、ネット証券を通じて簡単に投資することができます。

そんな中、あえて持株会に投資するということは、

「うちはGoogleやMicrosoftに匹敵する優良企業だ!」
と言っているのと同じなんですよ。

ただ自分が勤めているからという理由で、大切なお金を預けるのは合理的な判断ではありません。

さらに、会社の説明会では「みなさんが頑張れば業績が上がり株価が上がる」と言われるかも知りません。

しかし、投資家の目線から見て、一社員の頑張りが会社の業績に直結するような企業に投資したいと思いますか?

何度でも言いますが、持株会は個別株投資です。

最良の投資先でないと分かっている企業に大切なお金を投資するんなんて、合理的な判断ではありませんよね。

⑤:一つの会社に人生を賭ける事に

持株会のデメリットで最も注意すべきなのは、人生をただ一つの民間企業に依存してしまうことです。

どんな優良企業であろうとも、数十年先まで安泰ということはありません。

もし自分の勤める企業が不祥事をやらかして株価が暴落すれば、持株会で投資していた資産も激減です。

さらにボーナスカット、給料が減る事態になれば生活も苦しくなるでしょう。

最悪、倒産となれば、資産と収入の両方を瞬時に失うことになるでしょう。

正に人生の破綻です。

投資はリスクの分散が基本です。投資知識がない段階でただ一社の個別株に全力集中投資などもっての外です!

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持株会の奨励金だけもらってすぐに売却ならあり?

ここまで持株会のデメリットを紹介してきましたが、いくつかの条件を満たす企業の場合は有効な使い方があります。

その条件とは

  • 単元株(売却単位)の価額が低い
  • 持株会からの売却が容易
  • あなたが新入社員でない

この三つです。

この条件がそろえば持株が単元(売却できる株数)に達した時点で売却し、そのお金を新NISAの積み立て投資に回せば、

持株会の奨励金だけをありがたく頂くことができます。

持株会の有効活用?

持株会を売却して新NISAの資金に回すこともできる。

ただ、株価が高い企業だと単元(売却可能な株数)に到達するまで、長い期間が必要になる場合があります。

さらに、売却の申請を出す手間がかかりますし、持株会の売却を良しとしない社風の企業もあります。

新入社員だと「そんなことより仕事を覚えろよ」という目で見られる危険もありますね。

あくまで「こういう使い方もあるよ」というだけですので、入社一年目は本業フルベットをオススメします。

まとめ:持株会はやめときましょ。

この記事では持株会のデメリットを紹介しました。

・奨励金の○%は年利回りじゃない。
・投資は新NISAでやるべき。
・あなたの勤める会社は世界一の企業?
・売却する時に色々と面倒くさいですよ。
・一つの民間企業に依存するのは危険!

一見、高利回りに見える持株会は、さほど優れた投資先ではありません。
投資を始めるのならクレジットカードでeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの、世界中に分散投資された優良な投資信託を買い付け、仕事を全力でがんばりましょう。

※質問があればコメントでお知らせください。可能な限り加筆します😊

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