今回は積立投資をするならアメリカ株より全世界株式をオススメする記事ですが、例え話にイギリスの古い戦艦を使わせてもらいました。
完全に歴史好きな私の趣味です😄
アメリカ株か全世界株か迷っていて、まだ投資を始めていない方は、この記事で迷いを消し去って下さい。
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アメリカ株だけに投資していた方が効率は良さそうだが
現在、世界経済はアメリカ一強状態です。
アメリカ企業は国内はもちろん、世界中でサービスを提供していますから、仮に日本や他の国が急成長したとしても、その国に進出しているアメリカ企業の利益も増えることになります。
大きな利益があれば豊富な研究開発費を準備できるのですから、今後も新しい革新的なサービスはアメリカ企業から生まれる可能性が圧倒的に高いでしょう。
これなら、簡単にアメリカ一強状態は覆らないと判断するのが合理的だと感じてしまいますね。
アメリカ株がオワコンになった場合に備える
しかし、積立投資は超長期で行うものです。
若い人なら40年以上先までを見据えて投資する必要が有ります、それまで「米国の絶対的有利な状況が続くか」と聞かれると確信は持てますか?
実は過去には自ら絶対的有利を手放してしまった国があるのです。
一夜にして圧倒的有利を手放したイギリス
ちょっと趣味の歴史の話をさせていただきます。
1900年頃、世界最強のイギリス海軍は戦艦の数で他国を圧倒しイケイケ状態でした。
そして、更に他国に差をつけてやろうと、新たに最新の戦艦『ドレッドノート』を建造したのです。
この戦艦は従来の考え方である
「大きな大砲なんてどうせ当たらない、小中の大砲をたくさん積んでる艦が強い!」を捨て、
「大きな大砲の命中率を上げた方が強い!」という新しい考え方で建造されたのです。
結果これが大正解!
ドレッドノートの登場は、それまで世界中の列強諸国が熾烈な建艦競争のうえ、配備してきた従来の主力戦艦を一夜にして旧式ポンコツ戦艦にしてしまったのです。
これでイギリス海軍の優位性は更に盤石な物に・・・にはならなかったんですよね。
なにせ、そのポンコツ戦艦を最も多く保有していたのもイギリス海軍だったのですから。😭
各国がドレッドノートを真似して新型戦艦を建造し始めれば、イギリス海軍も新たに新型戦艦を建造する必要に迫られます。
これにより「圧倒的な世界最強の海軍」から、「有力な海軍」に成り下がってしまったんです。
自分たちが建造した革新的な戦艦(製品やサービス)が、従来の戦艦を時代遅れな物にしてしまい、
他国が簡単に真似(参入)できたため、一から建艦競争(シェア獲得競争)に巻き込まれてしまったんですね。
もちろん、現代は他社の技術を簡単に真似ることは出来ませんから、ドレッドノートの様な事が起こる可能性は低いでしょう。
しかし、怖いのは「起こるかもしれない」という不安の方です。
全世界株式なら自動でリバランスしてくれる
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)など、インデックス投資信託の多くが、大きな企業ほど投資額が多くなる『時価総額加重平均型』を採用しています。
現在、オルカンの約60%がアメリカ企業に投資していますが、もしもアメリカが没落し他の国が急成長してくれば、自動的に投資割合を調整してくれるんですね。
つまり、投資を始めた後、何が起ころうとアメリカを信じるか別の国にも投資するか悩む必要がないのです。
持っている投資信託を完全にほったらかしにできるんです!
投資はアメリカ株より『eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)』から始めましょ
まだ投資を始めていない人が「アメリカ株か全世界株ならOK」と言われても中々決められません。
しかし、決めない限り投資を始められません。
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