みなさんは「債券=安全資産」というイメージがありませんか?
これは正解でもあり間違いでもあります。
正しくは↓↓↓です。
- 国内債券=安全資産(優良なものに限る)
- 海外債券=リスク資産
同じ債券と言っても満期まで投資先が破綻しなければ元本が償還される国内債券と為替リスクが直撃する外国債券では雲泥の差があります。
米国債はアメリカが発行するドル建ての債券ですから、もちろんリスク資産ですね。
今回は投資初心者さんが勘違いしがちな米国債は安全資産という誤った認識について解説します。
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米国債は為替リスクが直撃
米国債に魅力を感じている方の多くは利回りに注目されているのでしょう。
日本の定期預金が0.5%未満の金利しか期待できない中で安全に4%越えの利回りなら確かに魅力的です。
しかし、この高利回りは為替リスクを取った代償として得られる4%と考えるべきでしょう。
下の画像はドル円のチャートです。
米国債はドル建ての資産ですから、この為替レート変動が直撃します。とても安全資産と呼べるしろものではありませんね。
円高になっても売らないから大丈夫?
なお、米国債に投資を検討している方に為替リスクの話をすると、多くの方が
「満期に円高になっていたら、円安になるまで待つから大丈夫」と答えられます。
しかし、自分の求める価額まで売らないと決めているなら、期待利回りで上回るS&P500の投資信託でいいんじゃないですか?
株式と債券の歴史的な比較
過去200年以上のS&P500と米国債を比較すると、S&P500の方が圧倒的に有利なリターンを出してきました。
いま、債券に投資するということは、過去200年以上、株式が圧倒的に有利だった状況で
「今から〇年くらいは債券が株式を上回るはず」と超高度な相場予想をしているのと同じなのです。
そのことに気づいておられますか?
リスクを抑えたいならGPIFを真似してしまえ
「老後が近づいたからリスクを抑えたい」など、米国債を保有する目的が利回りではなく資産全体の変動を抑えるためならすばらしい考えです。
トータルの期待利回りはS&P500が上回るとはいえ、短期の値動きは債券の方が小さいですからね。
しかし、それでもわざわざ管理が面倒になる米国債にこだわる必要はありません。
普段使っている証券口座で投資信託やETFを買えばいいのです。
ただ、そうなると投資額のどのくらいを債券に充てるか悩みますね。
そこで日本の公的年金資金を運用するGPIFの資産配分を真似するのはいかがでしょう。
株価や債券価額は変動するので、この割合を真似し続けるのは難しく感じますが、バランス型ファンドや自動リバランス機能を利用すれば大した手間はかかりません。
GPIFにポートフォリオを真似する手段
- 大和-iFree 年金バランス
(信託報酬:年率0.1749%) - <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
(信託報酬:年率0.154%) - 松井証券:投資信託の自動リバランス機能
(無料のロボアドバイザー)
これらのGPIFを真似する方法は別記事で詳しく解説しています。
↓↓↓のリンクから移動できますのでぜひ参考にして下さい↓↓↓
まとめ:
米国債は「安全資産」として認識されがちですが、日本の投資家にとっては為替リスクが直撃し、とても安全とは言えません。
高い利回りはリスクの代償であり、利回りだけに惑わされるのは危険です。
リスクを抑えることが目的ならば米国債に投資するよりも、バランス型ファンドや自動リバランス機能等を利用してGPIFのポートフォリオを真似した方が、合理的な判断とええるでしょう。
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