「投資に興味はあるけど・・・準備ができてから始めます」こんなこと考えていませんか?
それ「泳げるように成ったらプールに入ります」と同じですよ。
断言しますが今、新NISAでつみたて投資をやっている人のほとんどが投資初心者です。
興味があるなら少額からでも始めればいいのです。
とはいえ「じゃあ、おススメの投資額は?」となりますよね。
そこで今回は、年齢ごとにオススメのつみたて額とその理由を解説します。
- 年齢別に見る毎月の つみたて額
- 20歳~30歳:投資だけの人生なんてもったいない
- 30歳~40歳:老後資金用に月3万円+α
- 40歳~50歳:老後を見据え つみたて額を調整
- 50歳~老後:ポートフォリオ構築とWPP理論
- まとめ:
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年齢別に見る毎月の つみたて額
先に結論を簡単に書いておきます。
- 成人~30歳:1万円でもOK。それより遊びません?
- 30歳~40歳:3万円で老後資金は十分たりる。
- 40歳~50歳:老後を見据えた つみたて額を調整
- 50歳~老後:つみたて額より、資産配分が重要
では、各年齢ごとに解説していきましょう。
20歳~30歳:投資だけの人生なんてもったいない
20代では、投資を必須と考える必要はありません。
正直、今の高齢者が20代のころに「老後の為に何かしないと…」などと考えていなかったはずです。
それでも大半の日本人は老後まで普通に暮らせていますよね。
つまり、20代に何もしなくても後から何とかなるということです。
とはいえ、早く始めた方が将来的に有利であることは間違いありません。
毎月のつみたて額の目安:1万円でOK!
若い人は月1万円を目安につみたて投資を設定しましょう。
そして、この1万円分の収入がないものとして扱い、残りのお金で人生を楽しむのです。
「えっ?老後資金が1万円で足りるの?」と思うかもしれませんね。
もちろん足りません😤
しかし、この1万円は投資を経験するのが目的です。30歳、40歳と年収が増えてきたら、つみたて額を増やせばいいのです。
若い頃のお金と時間は貴重です。とりあえず「投資をする習慣」を見に付けた後は、全力で今の生活を満喫してください。
もちろん、無意味に無駄遣いしろというわけではありませんので、余ったお金をお小遣い枠として投資信託で持っておくのはアリですよ。
30歳~40歳:老後資金用に月3万円+α
老後資金として月3万円だと少なく感じるかもしれませんね。
しかし、複利の力を甘く見てはいけません。
仮に少し抑え目の年利5%期待で30年間積み立てれば、約2400万円になります。
これに生活用の銀行口座に残してある資金を加えれば3000万円弱ですから、一般的な家庭が老後のために準備する額として、なかなかのものでしょう。
そして、投資を3万円に抑えれば、趣味や家族と過ごす時間にお金をつぎ込むことができます。
ただ、子供の将来を考え、大学資金を準備し始めるのもこのくらいの年齢ですから、その分は別に考えなくてはなりません。
大学資金と老後資金を分けなくていい
大学資金を準備するなら老後資金の3万円に加えて教育費用につみたて額を増やす必要があります。
仮に400万円を12年で準備する必要があるなら、月2万円(年5%期待)の追加投資が必要ですから、合計して月5万円のつみたて額ですね。
ここで「教育費と老後資金を分けなくていいの?」という疑問を持たれるかもしれませんが、個人的に不要と思います。
なぜならお金に色はついていないからです。
仮につみたて投資の成績がイマイチで大学資金の目標額に届かなくても、老後資金を流用しますよね。
もしも、投資信託のリターンが悪かったとしても、大学入学後につみたて投資を止めれば、家計に月5万円の余裕ができます。
そして『教育ローン』や最悪『奨学金』という選択肢もあります。
一部を使ってしまった老後資金も、大学を卒業した後につみたて投資を再開すれば、老後まで何とかなる時間は十分あるでしょう。
少し余裕を持って大学資金の計画をしておけば、子供が大学に行けなくなる事態は避けられるはずです。
40歳~50歳:老後を見据え つみたて額を調整
40代になると、現在の生活費を基に老後の生活費の予測がたてやすくなります。
この年代は老後の為にどれだけ資産を貯める必要があるかを各家庭ごとに考え始めなくてはいけませんね。
では老後の生活費はどのくらいになるのかですが、40~50歳の生活費の3~4割減程度で予測できそうです。
毎月のつみたて額の目安:個別に調整
つみたて額を決めるため、まずは「年金ネット」などを活用し、65歳時点で受け取る年金額を確認しましょう。
そのうえで必要なつみたて投資額を導き出します。
- ねんきんネットで受け取る年金を把握
- 年金の他にいくら資産収入が必要か推測する
- その資産収入を得るために必要な資産額は?(注:退職金を計算に入れるのを忘れずに)
- その資産額達するのに、必要なつみたて額は?
この手順で毎月のつみたて額を考えましょう。
例えば
- 年金は月13万円らしい
- 老後の生活費予測は月20万円だからあと7万円足りない
- 2,100万円あれば資産収入が月7万円(年利4%計算)
- つみたて額は毎月8万円(画像参照↓↓↓)
こんな感じですね。
「お金が足りないから高利回りを狙う」は最悪
とはいえ、必要なつみたて額が現実的なものになるとは限りません。
ギリギリの家計状況で毎月10万円を投資しろと言われても無茶な話ですよね。
ただ、明らかにお金が足りないなら収入を増やし、支出を減らす努力をするしかありません。
また、投資で増やすのではなく、長く働くことを前提に老後に必要な資産を計算し直してみてください。(後述:WPP理論)
なお「5%では無理だから10%超えを狙ってNASDAQに全力投資」などは言語道断です!
もし、逆の目が出てしまったら完全に破綻してしまいますよ。
50歳~老後:ポートフォリオ構築とWPP理論
この年代の投資は、近づいた老後生活に備えたものになるでしょう。
そのため『最適なつみたて額』というよりも『資産の何割をリスク資産に投資する必要があるか』を考える段階です。
その時に悩むのは余剰資金を一括で投資するか、時期を分散して投資するかですが、1~2年程度にわけての分散投資をオススメします。
分散する理由はパニック売りを防ぐためです。
詳細は別記事で解説してますので参考にして下さい。
では、必要な額はどれくらいかですが、基本は40歳~50歳と同じで、老後の生活費と年金を見て必要な額を決めます。
『増やす』より『大きく減らさない』ポートフォリオへ
50歳を超えれば、どのくらいの資産状況で老後生活に入れるかの目途がたってきますね。
この段階で余裕で老後生活を送れる資産が準備できそうなら、さほど心配することはありません。
保有資産が株式に偏っていたら、元本保証資産の比率を高めたり、バランス型ファンドを利用するなどして、大きく減らさない為のポートフォリオに組み替える程度の準備で十分でしょう。
しかし、まだまだ資金的に不安な場合は資産運用以外の手段で解決策を見つけ出さなくてはなりません。
老後まで10年を切る短い期間では、今さら投資で大きく資産を増やすことは期待できないからです。
そこで考えられるのが『労働の延長』と『年金受給の繰り下げ』を組み合わせた、通称WPP理論です。
【WPP理論】厚生労働省おすすめの老後プラン
65歳から貰える年金だけで安定した生活を送れないなら働くしかありません。
しかし、60代ならまだしも80歳85歳・・・となると気が遠くなりますね。
そこで、年金を65歳で受け取らず繰り下げて、受給額を増やす選択肢がでてきます。
年金は受給を1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額されますから、仮に5年遅らせて70歳から受けとれば+42%です。
65歳受給の年金額が年240万円だとしたら、年340万円に増額ですから、一気に状況は変わってくるでしょう。
では70歳まではどうするのか・・・もちろん働くのです。
ただ、資産の取り崩しと合わせれば労働時間は現役時代よりもかなり抑えられるでしょう。
この長く働いて労働収入と資産の取り崩しで生活し、公的年金を繰り下げるのが厚生労働省が紹介している老後プラン『WPP理論』です。
詳しくは別記事で解説していますので、ぜひ熟読してください。
↓↓↓
まとめ:
年齢別に見る毎月の つみたて額
・成人~30歳:1万円でもOK
とりあえず経験のために少額で十分。それより遊んで人生を楽しみましょう。
・30歳~40歳:老後資金3万円+α
長期投資の複利効果は絶大。無理に投資額を増やさず良い経験にお金を使って下さい。家族で中日ドラゴンズの日本シリーズ観戦とか😅
・40歳~50歳:家庭ごとに最適なつみたて額を
老後の生活費を推測し、必要な投資額を。明らかに足りなければ家計収支の改善を。
・50歳~老後:つみたて額より、投資割合やいつまで働くかが重要
つみたて額より資産の何割を投資に回すべきかを考え、増やすより大きく減らさないポートフォリオ構築を。WPP理論の知識は必須レベル。
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