投資信託を決められないなら、オルカン一本で十分です。
この記事をクリックして下さったという事は、積み立て投資の投資信託選びで悩んでおられますね。
他のサイトで色々と調べ過ぎて、迷走したあげく、私のブログにたどり着いて頂いたのでしょうか?
ちなみに、私のおススメする投資信託は『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』(以降、オルカンと記)です。
『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022』にも投票しましたよ。
3年連続オルカン推しです!
さて、この記事では有名インデックス投資信託の投資先一覧表を作りました。
「S&P500と全米株式は何が違うの?」、「全世界株式の種類が多すぎて決められない」とお嘆きの方々は、きっと投資先を選ぶ決定的な材料にして頂けるでしょう。
私はインデックス積立を軸にサイドFIRE生活を手に入れましたが、成功の秘訣は「投資を早く始めたから」と断言します!
iDeCo等の確定拠出年金やつみたてNISAは、少しずつ成長する世界経済の恩恵に預かる、インデックス積立が基本ですから、
早く始めた方が圧倒的に有利なんです。
この記事を投資を始める参考にして頂き、未来の資産を増やす為、一日でも早くつみたて投資を始めましょう。
今日この日が、積み立て投資を始める最良の日なんですから。
この記事で分かる事
- S&P500と全米株式は殆んど同じ
- 全世界株・先進国株の投資先割合
- ブログ主はオルカン推し
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S&P500と全米株式は、迷う時間が無駄!
まずは全世界株式と並んで、インデックス投資で勧められる事が多い米国株式です。
最も有名なS&P500は、米国の大型優良株500銘柄の値動きを表す株価指数ですね。
似たような投資先で、投資信託の名前に全米株式と書かれている投資信託も有ります。
こちらは、S&P500以外の小型株も含んだ米国の株式市場全体、約4000銘柄に投資する投資信託ですね。
有名投資信託の投資先を一覧表にすると、こんな感じです。
S&P500 | S&P500 以外 | |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
〇 | × |
SBI・V S&P500 |
〇 | × |
SBI・V 全米株式 |
〇 | 〇 |
楽天 全米株式 |
〇 | 〇 |
どちらの投資信託を選んでも同じ
「小型株にも投資したいなら、全米株式を選べばいいんだね」と思われましたか。
しかし、全米株式の投資割合は時価総額加重平均(企業の大きさを基準)に決められていますから、ほとんどが大企業、つまりS&P500銘柄で占められているんですよ。小型株の値動きなど誤差です。
もしも、S&P500か全米株式かで悩んでいるのでしたら、王道であるS&P500に決めてしまいましょう。
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先進国株・全世界株の投資先
全世界の株式に投資する投資信託で最も有名なのはオルカンこと『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』です。
ただ、他にも全世界や先進国の株式に投資する優良な投資信託が有りますので、こちらはどれを選ぶか悩むところですね。
そこで、各銘柄の投資先割合一覧表を作りましたのでご覧ください。
(単位はパーセント・SBIと楽天は小型株を含む)
※1:銘柄は別記事【おススメ銘柄あり】元本確保型を選ぶと損してしまいます。でおススメした銘柄
こちらも米国に投資する投資信託と同じく、時価総額加重平均型の投資先配分ですから、おのずと米国の割合が大きくなりますね。
しかし、どれを選んでも良いという訳ではありません。全世界株、先進国株の投資信託で注意すべき点は主に3点です。
- 米国株式が殆んどを占めている。
- 日本が含まれているか。
- いびつな配分のeMAXIS Slim(3地域均等)
全世界株も米国の影響を受ける。
良くも悪くも世界経済は米国一強です。
米国企業が好調なら、それに釣られて世界の企業も好調になりますし、その逆もしかりです。
全世界株、先進国株に投資といっても、所詮は『S&P500+αの投資』と、認識しておいた方が良いでしょう。
日本を含まない投資信託が多い
eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)や企業型DCの外国株式はもちろん、eMAXIS Slim先進国株式にも日本の株式は含まれません。
その他、多くの優良な先進国株式の投資信託が日本を除いています。
これを見て「日本は衰退するから、外されているんじゃ」と、不安になるかもしれませんが考え過ぎです。
日本で生活している人は日本円で給料を貰い、銀行口座に日本円を預けています。つまり、「殆んどの人が既に日本の資産を持っているので、あえて日本を含む必要ない」という考え方ですね。
しかし、当然のことながら日本も世界経済の一部です。インデックス積立ての投資戦略は『世界経済は浮き沈みを繰り返しながらも、右肩上がりに成長する』を前提に、超長期を見据えたものです。
高配当株投資などで、既に他に日本株を持っているのでなければ、敢えて日本を外す必要は無いでしょう。
(高配当株投資の記事は↓↓↓)
【高配当株投資は難しい?】わざわざ高利回りの優良株を探す必要はありません。
eMAXIS Slim(3地域均等)はダメ
eMAXIS Slimシリーズの中で、最も人気が無い『3地域均等』ですが、他の投資信託と比べて歪な資産配分になっていますね。
米国株の割合が、日本はおろか、新興国よりも劣っているのは、米国株が先進国の一部として組み入れられているためです。
この投資信託は名前に3地域均等と入っているので、均等に分散投資されていそうですが、中身は日本と新興国への集中投資に近い資産配分なんですね。
この配分の怖い所は、地域ごとに配分割合が決められている事です。もし、新興国の経済がボロボロになっても、投資信託のルールに従って、33%を新興国に投資しなくてはいけません。
それでは分散投資ではなく、投資先を制限されていると考えた方が無難ですね。オルカンと同じ様な全世界株投資の一種だと勘違いして投資すると、痛い目を見る事になりますよ。
この銘柄だけはおススメしたくない銘柄です。
全世界株式のリバランスはiDeCoと好相性
米国株、先進国株、全世界株の投資先割合を紹介しましたが、この中で私が推すのは全世界株です。
その理由は、仮に米国が衰退したとしても、自動で投資割合を調整(リバランス)してくれるからです。
現在は米国一強の世界経済ですが、未来は誰にも分かりません。積み立て投資は数十年の超長期を見据えた投資ですから、ずっと米国が一強であり続けるかは分かりませんし、急激に伸びる新興国が有るかもしれません。
もしも、米国の衰退が見え始めた頃に、S&P500のみに投資していると「他の国を加えるべきでは?」と悩むことになってしまいますよね。
しかし、全世界株なら、時価総額が減少した米国株の割合は自動的に減らされ、成長した国の株式が増えることになりますから、私たち投資家は何もする必要がないどころか、考える必要すらありません。
これは、特に20年超の積立が前提のつみたてNISAや、60歳まで引き出すことが出来ないiDeCo口座で投資する場合に大きなメリットとなります。
余計なことを考えないで済む事は、積み立て投資を続けるうえで、とても大切な事なんですよ。
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全世界株式の中でオルカンを推す理由
一覧表の全世界株の中でも、私が最も推すのがオルカンです。
オルカンだけ小型株を含まない違いは有りますが、米国株と同じように、その割合は誤差でしかありません。
理由は保有コストと取扱証券会社の数です。
楽天全世界株式は保有コストが高い
投資先が同じ投資信託なら、信託報酬(保有コスト)が最も重要な選択理由になるのですが、楽天全世界株式は他の2銘柄と比べ少しだけ割高なんですよね。
- 楽天全世界株式:年0.199%
- SBI・V全世界株式:年0.1338%
- オルカン:年0.1144%
更に、eMAXIS Slimシリーズは『業界最低水準の運用コストを目指す』というコンセプトを持つ投資信託ですので、他が信託報酬を引き下げると、それに合わせて引き下げるという、過去の実績が有ります。
これなら、他に信託報酬が安い投資信託が出来ても、乗り換えを検討する必要が無いという安心感がありますね。
SBI・Vシリーズが買えるのはSBI証券だけ
SBI・V・全世界株式も低コストの良い投資信託ですが、SBI証券でないと買えないというデメリットが有ります。そのせいか、純資産額もあまり伸びていません。
SBI証券はとても良い証券会社ですが、オルカンなら多くのネット証券で買うことが出来ます。
オルカンに比べて特に優れている点があるわけではないので、わざわざ選ぶ必要もないでしょう。
iDeCo口座だと銘柄数は少ない
ただ、iDeCo口座で買える投資信託は、証券会社が独自に設定しており、その銘柄は非常に限られています。
SBI証券のiDeCo口座ではオルカンが買えないばかりか、『SBI・V・全世界株式』も買えません。代わりに投資先がほぼ同じの、SBI・全世界株式(愛称:雪だるま)が設定されています。
既にSBI証券でiDeCo口座を持っている方は、オルカンの代わりに『雪だるま』を選択する事になるでしょう。
オルカンほどの優良投資信託なら、どこの証券会社も扱ってくれていると思っていたので意外でしたね。
まとめ:積立投資を始めるならオルカンがイチオシ!
この記事では、投資信託の投資先割合を紹介しました。
- S&P500と全米株式は、迷う時間が無駄!
- 全世界株の自動リバランスがすばらしい。
- ブログ主はオルカン推し!
という事が分かって頂けたと思います。
特にオルカンを勧める理由は以下の3点
- 楽天全世界株は信託報酬がやや高め。
- SBI・V・全世界株はSBI証券でしか買えない。
- オルカンは最安の保有コスト。
インデックス積立投資は、早く始めた方が有利な投資方法で、初心者に向いています。もしも、銘柄選びで躓いて、まだ始められていないのなら、今日この日から、始めてしまいましょう。
『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』なら、どこの証券会社でも、つみたて投資を始める事ができますよ。
iDeCoでオルカンに投資できるのは松井証券とマネックス証券です。詳しくは↓↓↓の記事で。
www.katsurao.info
楽天証券の公式サイトはこちら↓↓↓
ネット証券最大手、SBI証券の公式ページ↓↓↓
オルカンでiDeCoに投資ができるマネックス証券 iDeCo
松井証券でもiDeCoでオルカン投資ができます。
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