【投資信託(ファンド)】お金を集めてプロが代わりに投資してくれる金融商品
2024年1月から新しいNISA(少額投資非課税制度)が始まりました。
これを機に多くの人が投資に興味を持ち始めています。
世間ではいまだに「株だ、投資だ、投資信託(ファンド)だ」と盛り上がっていますね。
しかし、投資に興味がなかった方からしたら「投資信託?ファンド?」といったところでしょう。(投資信託とファンドはほぼ同じ意味です。『林檎』と『アップル』みたいなものだと思って下さい)
そこで初心者の方でも安心して理解できるように、投資信託の基本について解説します。
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普通の人が投資先を選ぶのは難しい
私たちのような一般市民が株を買うのはとても大変です。
どの企業に投資したら良いのかなんてわかりません。
しかも、自分が選んだ企業が倒産してしまったら、全てのお金を失ってしまいます。
このため株式投資は競馬と同じギャンブルというイメージがあるかもしれません。
しかし、投資信託を利用すれば、運用会社が私たちから集めたお金をまとめて投資してくれます。
間接的にたくさんの資産(株式・債券など)を少しずつ買うことができるので、一部の投資先が倒産しても、お金が減るだけで投資信託の価値がなくなることはありません。
もちろんプロの投資家に任せるので手数料(信託報酬)が掛かりますが、近年は最安クラスで保有資産額の0.1%未満(年間)です。
無視できるレベルの低コストになりましたね。
投資信託を利用すれば、私たちのような一般市民でも簡単に投資を始めることができるんです。
4種類の投資信託を解説
日本では6,000本近い投資信託が販売されており、それらを大きく分けると4つに分類できます
- インデックスファンド:初心者・投資に時間を掛けられない方におすすめ
- バランス型ファンド:老後資金におすすめ
- テーマ型ファンド:売買時期やトレンドを判断できる上級者むけ
- アクティブファンド:優良ファンドを選別できる上級者むけ
❶インデックスファンド:初心者におすすめ
インデックスファンドは、株価指数と同じ値動きになることをめざす投資信託です。
パッシブ型と呼ばれることもありますね。
株価指数はニュースなどでお馴染みの日経平均株価やTOPIX、アメリカのニューヨーク・ダウや大企業500社の値動きを示すS&P500、IT企業が多く含まれるナスダックが有名です。
インデックスファンドは投資の勉強をせずとも確実に平均的なリターンを得られるため初心者におすすめです。
確実に平均点が取れるインデックスファンド
たとえば日経平均株価は日本の大企業225社の株価を平均した値です。
東京証券取引所ではプロの株式トレーダーから投資を始めたばかりの初心者まで、多くの投資家により株式の売買が繰り返されています。
株を買う人がいれば同時に売る人がいるのですから、全ての売買で発生した損益を平均したら日経平均株価の変動と同じになりますね。
このように株価指数の計算に使われる全ての株式に投資すれば、資産の増減額を株価指数と同じにできるのです。
つまり投資歩初心者が確実に平均的な投資成績を残すことができる。
それがインデックスファンドなのです。
有名なインデックスファンドと信託報酬
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
:0.05775% - 楽天・オールカントリー
:0.0561% - たわらノーロード・先進国株式
:0.09889% - SBI・V・S&P500
:0.0938% - eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
:0.143%
あくまで一例です。この他にも優良なインデックスファンドはたくさんあります。
❷バランス型ファンド:老後の資産運用に
一般的に個人が投資できるのは株式、債券、リート(不動産)ゴールド等です。
これらの投資先はそれぞれ異なる値動きをします。
このグラフでは青の株式が最も大きな値動きをしていますから、全力で株式に投資したくなるかもしれません。
しかし、株式に投資している時に暴落が来たら資産を大きく減らすことになってしまいますね。
そこでバランス型ファンドの出番です。
たとえばeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、その名の通り8種類の資産に分散投資されています。
株式以外の投資先にも投資していれば、資産全体での値動きを抑えることができますから、資産を増やすよりも大きく減らさない運用が必要な老後の投資先に向いています。
有名なバランス型ファンドと信託報酬
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
:0.143% - <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
:0.154% - SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)
:0.0638% - iFree 年金バランス
:0.1749%
老後の資産運用については別記事でさらに詳しく紹介しています。↓↓↓
【50代60代のための資産運用】投資信託で世界一の投資家を簡単に真似できる
❸テーマ型ファンド:魅力的に見えるが手出し無用
テーマ型ファンドは、電気自動車、宇宙開発、AIなど特定のテーマに関連する企業に投資する投資信託です。
しかし、流行に乗って作られることが多いため、テーマ型ファンドが作られた時点で株価が上がりきっていることが多く「テーマ型が作られた時点でオワコン」といわれることもあります。
ブームに乗って一時的に上昇することもありまが、売却時期(逃げ時)の見極めが重要になりますから、初心者は手出し無用でしょう。
❹アクティブファンド:プロの投資家が運用するが…
アクティブファンドは、プロの投資家がインデックスファンドのを超えるリターンを目指して積極的に運用する投資信託です。
うまくいけば平均以上の利益を得られる可能性がありますが、プロの投資家が戦っている相手もプロの投資家のため、簡単に利益を上げることはできません。
さらにインデックスファンドよりも手数料が高いことが多いためそれがリターンの足を引っ張ります。
殆んどのアクティブファンドがインデックスファンドに勝てていないというのが現状ですので、テーマ型と同様、こちらも初心者に手出しは無用でしょう。
まとめ
- インデックスファンド:初心者におすすめ
株価指数と同じ値動きを目指す投資信託 - バランス型ファンド:老後におすすめ
複数の投資先に分散投資する投資信託 - テーマ型ファンド:上級者むけ
特定のジャンルに集中投資する投資信託 - アクティブファンド:上級者むけ
平均以上の利益を目指す投資信託(多くの場合でインデックスファンドに負けている)
新NISAはインデックスファンドのつみたて投資で始めましょう。
投資信託の選び方が分からない人は↓↓↓