投資を楽しむなら複数の証券口座で、資産運用と趣味の資金を分けましょう。
みなさんは証券口座をいくつ持っていますか?
私は20年の投資歴の中で軽く10個以上の証券口座を作ってきました。
投資を始めた2004年頃はインターネット証券会社がやっと社会に認知されるようになった頃で
新しいサービスが提供されるたびに証券口座を開設していた頃のなごりですね。
しかし、現在では証券会社のサービスは充実したため、SBI証券や楽天証券など1社のみで投資をしている方が多いでしょう。
実際、インデックスのつみたて投資だけを行うのであれば、大手ネット証券の口座一つで十分ですからね。
しかし、投資を楽しみたい方、趣味としての投資のためにもう一つの証券口座を開設することをおすすめします。
その理由は「大切な資産を高リスクにさらしてしまうから」です。
もし現在、つみたてNISAと同じ証券会社で趣味の投資も行っているなら、それは大変危険な事なんですよ。
この記事を通して、皆さんの大切な資産を守るお手伝いができれば幸いです。
この記事はこんな人に読んでもらいたい。
- つみたてNISAの証券会社で他の投資もしている人
- つみたて投資だけでなく、別の投資を始めるつもりの人
サブ口座にオススメしている
マネックス証券から広告収入を得ています。
- 投資を楽しむなら複数の証券口座で、資産運用と趣味の資金を分けましょう。
- インデックス投資だけでは、楽しくありませんよね。
- 投資が趣味に:投資は簡単で楽しいわけじゃありません
- 『趣味の投資』とはインデックス投資信託以外のこと
- 趣味の口座も大手ネット証券で:オススメはマネックス証券
- 趣味の投資用口座でSBI証券や楽天証券はダメなの?
- まとめ:資産運用と趣味の資金を分けて楽しい投資生活を
インデックス投資だけでは、楽しくありませんよね。
インデックスつみたて投資の主なメリットは、以下の3つです。
- 株価の動きを気にしなくていい。
- 最初に積立の設定するだけでOK
- 誰でも平均的な運用結果を得ることができる。
これらのポイントは投資にそれほど興味を持っていない方にとって、大きなメリットと言えます。
しかし「自分の判断で売買したい」や「投資を楽しみたい」という方には、少し物足りないでしょう。
そんな時にインド経済やIT産業が成長するニュースを見るとどうなるか・・・
投資しちゃいますよね!
とはいえ、このような趣味の投資を何の準備もなく始めてしまうと、痛い目を見てしまうのです。
投資が趣味に:投資は簡単で楽しいわけじゃありません
この男性は、つみたてNISAの含み益を見て株は簡単にもうかると誤解してしまいました。
そして老後資金や今の生活に必要な資金までも高リスクな投資に使ってしまったのです。
「所詮はフィクションでしょ」と思うかもしれません。
ですが、急上昇するIT企業やインドの株価をみても冷静でいられるでしょうか?
なまじ中途半端な知識があるからこそ、平均的なリターンだけでは物足りないと感じてしまうものなんですよ。
ちなみに15年前のリーマンショック直前、高金利通貨のスワップ金利で有頂天になっていた私が、正にこの状態でした😭
『経験者は語る』です。
資産運用と趣味の投資資金は分けろ
「じゃあどうすりゃいいんだ?」と思うかもしれませんが答えは簡単
趣味の投資資金は資産運用と分ける。コレです!
そのために趣味用の証券口座を別に用意しましょう。
えっ?「趣味に使う額を決めておけば大丈夫だろ?」と思う方がいるかもしれません。
しかし、株価がイケイケ状態だと欲が出てしまい、何かしらの理由をつけて追加投資してしまうもんなんですよ。
さらに、同じ証券会社だと、つみたて用の資金を簡単に流用できてしまいます。
だからこそ趣味専用の証券口座を持つことが大切なんですね。
資金移動にハードルを設けましょう
「でも証券会社に入金なんて簡単じゃん」と思われましたか?
もちろんネット銀行から簡単に振り込むことができますよ。
しかし、そのスマホで入金操作をする余計な手間が精神的なハードルになり、衝動投資を未然に防いでくれるんです。
何度でも言いますが「経験者は語る」です!
だてにリーマンショックで盛大にやらかしてはいませんよ😅
『趣味の投資』とはインデックス投資信託以外のこと
ここで私の中での『趣味の投資』とは何かを伝えておきましょう。
極論であることは承知していますが、優良なインデックス投資信託への投資以外、全ての投資が『趣味の投資』だという認識です。
もちろん徹底的に銘柄分析をしておられる、半プロの様な方は当てはまりません。
4コマ画像の様に『投資経験が少なく、片手間で投資をしている人』という大前提があっての話ですよ。
しかし、それでも
- えっ?VTやVTIは?
- 俺は真剣に個別株を買っているぞ!
- 配当金(分配金)目当ての投資は違うでしょ!
という声が聞こえてきそうですね。
しかし、よく考えてみて下さい。
インデックス投資信託ならば、ほったらかしで平均的な運用成績、つまりプロの投資家に匹敵する成績が得られるのです。
にもかかわらず、わざわざ手間や時間を掛けて他の投資先を選ぶ理由はなんなのでしょうか?
平均的な成績以上の結果を求めているのでしょうか?
しかし、それは「プロの投資家に勝つことを目標にしている」と同義なんですよ。
そのような壮大な目的で投資をしている個人投資家がどれだけいるのでしょう。
ETFや個別株、4コマの男性の様にチョット変わった投資信託を買っている方のほとんどが
- インデックス投資信託以外も買ってみたい。
- 良く分からないけど、なんか儲かりそう。
こんな気持ち、つまり投資ではなく『趣味』で買ったと思うのですが、どうですか?
インデックス投資信託からでも疑似的に分配金をもらえる
「ちょっとした贅沢をするための現金収入が欲し」という目的で投資されている方もおられるでしょう。
この投資は趣味の投資ではありませんね。立派な投資の主目的です。
しかし、インデックス投資信託から自動的に現金収入を得る手段があるにもかかわらず、
あえて配当金(分配金)目当ての投資をしているのなら、趣味に近い投資と言わざるを得ません。
この手段はこの記事のテーマと離れますので割愛しますが、別記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみて下さい😊
★『インデックス投資信託から自動で現金収入を得る方法』の記事に移動する★
趣味の口座も大手ネット証券で:オススメはマネックス証券
趣味用の証券口座を作るにしても、どこでも良いわけではありません。
長期間に渡り利用することになる証券会社ですから、より信頼できる大手ネット証券会社を選びましょう。
LINE証券廃業のニュースは記憶に新しいですよね。
もちろんLINE証券が廃業したからといって、お金を失う訳ではありません。
しかし、保有株式の移管先が野村証券では、そのまま口座を使い続けるのに抵抗ありますよね。
一昔前の小さな証券会社は、激安手数料や特殊なサービスを提供して独自性を出していましたが、昨今は大きな違いは無くなってきました。
もはや小さな証券会社を選ぶ理由などほとんどありません。
マネックス証券をオススメする理由
マネックス証券はネット証券の3番手のポジションにある巨大企業ですから、途中で廃業となる可能性は低いです。
下の画像は2022年までの資料ですが、長年にわたり3番手を維持していますね。
メイン口座としてSBI証券・楽天証券を利用されている方にとって、サブの口座として持つのに最適な証券会社です。
それでは趣味の投資で使うことが多いであろうサービスを、マネックス証券・SBI証券・楽天証券で比較してみましょう。
単元未満株:国内個別株への投資はワン株から
まずは趣味で個別株投資を始めるのに便利な単元未満株を比較しましょう。
「単元未満株ってなに?」と言う方に説明すると。
通常、100株単位(単元)で売買される株式を、1株単位で売買することができるサービスです。
簡単に言うと箱売りの商品をばら売りしてくれるサービスですね。
サントリーの株を買う事を例にすると、こんな感じです↓↓↓
通常の売買では1株5,000円の株を買うには50万円(100株単位)が必要です。
しかし、初めての個別株投資で50万円の一括買付はチョット勇気がいりますよね😅
そんな時にマネックス証券のワン株を利用すれば5,000円で買うことが出来ます。
これなら「損しても良いから試しに」という気持ちで注文を出せますね。
同じ単元未満株の取り扱いでも各社微妙に違う点がありますから、3社を比較してみましょう。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
名称 | ワン株 | S株 | かぶミニ™ |
買付 手数料 |
無料(0円) | 無料(0円) | 0.22% |
売却 手数料 |
0.55% (最低52円) |
0.55% (最低55円) |
※0.22% 11円/回 |
取扱銘柄 | 東証:名証 福証:札証 |
東証のみ | 東証 (約1600社) |
注文方法 | 成行のみ | 成行のみ | 成行のみ |
リアルタイム |
✖ | ✖ | 約500社 |
注文時間 | 17:00~翌11:30 | 24時間 | 17:00~翌8:45 |
貸株 | ○ | ✖ | ✖ |
※0.22%の手数料を支払ったうえで、別に1取引11円の手数料が掛かります
5千円の株を買った場合の手数料(楽天が有利)
- マネックス証券:5千円×0.55%=27.5円(52円)
- SBI証券:5千円×0.55%=27.5円(55円)
- 楽天証券:5千円×0.22%×2回+11円=33円
1万円の株を買った場合の手数料(どこも同じ)
- マネックス証券:1万円×0.55%=55円
- SBI証券:1万円×0.55%=55円
- 楽天証券:1万円×0.22%×2回+11円=55円
トータルの手数料は楽天証券がやや有利ですが、取引額が小さいので大きな差にはなりません。
手数料よりも注目すべきは取扱銘柄の充実度です。
マネックス証券は東証の他にも、名証・福証・札証の銘柄にも投資できることができます。
それぞれ、東証に上場していない単独上場企業の数(2023年7月時点)は
- 名証:61社
- 福証:24社
- 札証:18社
どれも小型株ですが、誰も注目していない有望企業を見つけ出すのが、個別株投資の魅力ですよね。
せっかく徹底的に分析して見つけた有望企業が「取り扱っていません」なんて悲惨です😭
単元未満株の手数料の差は僅かですので、取扱銘柄数で他を圧倒するマネックス証券 がオススメです。
投資信託の次は米国ETFで米国や世界に投資
現状、多くの方がつみたて投資で米国や全世界株式のインデックス投資信託に投資されていると思います。
そこで次は米国株式・米国ETF(上場投資信託)に挑戦されるのも面白いでしょう。
なお、米国には日本の株式の様に単元はありませんから、通常の取引でも1株単位で売買することが出来ます。
全銘柄がワン株みたいなもんですね。
さすがに初心者さんがいきなり外国の個別株を分析するのはハードルが高いですから、米国ETFから始められる方が多い様ですよ。
「そもそもETFってなに?」と言う方には別記事で解説していますので、参考にして下さい。↓↓↓
投資信託とETFの違いを分かりやすく解説
www.katsurao.info
米国ETFでは様々な投資先に投資する事ができます。
最近は、つみたてNISAでは選べないNASDAQに投資する『QQQ』や
配当金に注目した『HDV』『SPYD』なんかが人気ですね。
それでは大手3社を比較してみましょう。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
売買手数料 | 0.495% 上限22㌦ |
0.495% 上限22㌦ |
0.495% 上限22㌦ |
為替手数料 1ドルあたり |
※1買0銭 売25銭 |
※2買6銭 ※2売6銭 |
(注)買3銭 売3銭 |
取扱い銘柄数 | 約5,000 | 約5,600 | 約4,800 |
買付手数料 無料ETF |
17銘柄 | 10銘柄 | 15銘柄 |
※1:キャッシュバックキャンペーン(2023年8月時点)
※2:住信SBIネット銀行の外貨預金経由で利用
(注):キャンンペーンで片道3銭ですが、定期的にキャンペーン登録が必要、円でキャッシュバックされる等使い勝手が悪い。
売買手数料はどこも同じですし、取扱銘柄数も十分な銘柄数が有るので、為替手数料が重要になります。
マネックス証券はキャッシュバックのキャンペーンで買付0銭となっていますね。
トータルでは最も高コストに見えますが、趣味の投資では増やしたお金を使うことが目的ではないので、ドルで投資した資金を円に戻す事はそうそうないでしょう。
一つの銘柄を売買した後、そのまま米ドルで別の銘柄を買い付ける事が多くなるはずです。
買付時の為替手数料無料は大きなアドバンテージですね。
画像をクリックでマネックス証券の公式HPへ移動します↓↓↓
SBI証券の6銭は住信SBIネット銀行で両替した場合の手数料です。
銀行で先に円をドルに両替した後、SBI証券の口座に振り替える事で、格安の為替手数料を実現できます。
しかし、銀行と証券会社の2つの口座で操作が必要なのでちょっと手間なんですよね。
ただ格安の手数料は魅力です。
趣味で使う投資ではなく、今から投資経験を積み、いずれ趣味ではなく全力で米国株やETFへ投資するようになった場合のメイン口座としてオススメしたいですね。
楽天証券は単純にキャンペーンの手数料だけ見ると最安なのですが、3ヶ月ごとにキャンペーン登録が必要です。
さらにキャッシュバックで返金される為替手数料が日本円で入金されるため、再度ドルに替えるには再び為替手数料が掛かります。
正直、面倒で分かりづらいですよね。
トータルではやや有利なのでしょうが、正直微妙です・・・
買付手数料が無料のETFもあります
買付手数料が無料のETFは3社とも用意されていますが、最も銘柄数が多いのが17銘柄のマネックス証券ですね。
全世界の株式に投資するVTや米国全体の株式に投資するVTIなど、有名なものが多いですが、中にはマニアックな銘柄もチラホラあります。
とはいえ、手数料無料はあくまでオマケです。
自分がリサーチした結果「たまたま無料だったらラッキー」が正しい使い方でしょう。
「手数料無料だから買う」では投資として本末転倒ですからね。
変わった投資信託を楽しみたい
個別株でも米国株・ETFでもなく「ちょっと変わった投資信託を買ってみたい」という方もおられるでしょう。
そんな方へのオススメ証券会社もマネック・・・いや、どこも同じですね😅
ネット証券は投資コスト値下げ競争の恩恵で投資信託の売買手数料は、ほぼなくなりました。
証券会社によって貰えるポイントの違いがありますが、趣味で買う程度の額なら誤差です。
『メイン口座で趣味の投資をしない』これだけに注意すれば、どこの証券会社でも同じです!
それならやっぱり規模の大きいネット証券ですが
趣味の投資用口座でSBI証券や楽天証券はダメなの?
さんざんマネックス証券をオススメしてきましたが、こんな疑問を持たれた方がおられるかもしれませんね。
「趣味の投資でSBI証券や楽天証券を使えばいいじゃん」と
もちろんSBI証券も趣味の投資用の口座としてもおススメできます。
しかし、多くの方がすでにSBI証券を資産運用のメイン口座として使われてますので、この記事ではマネックス証券をイチオシしているんですよ。
しかし、楽天証券の方はなんとも・・・
資産運用のメイン口座として利用するなら大変よい証券会社です。
特に楽天サービスを多用している方にとっては、カードでの積み立て投資やポイント優遇など大きな恩恵を受ける事ができるでしょう。
しかし、趣味で使う証券会社となるとなんとも微妙なんですよ。
悪くはないのですが、趣味の投資で利用するであろう、単元未満株や米国株等の各サービスがとにかく分かりづらいんです。
キャンペーン登録の必要があったり、取扱銘柄が少なかったりなどなど・・・
正直、趣味の投資用に使うとなるとオススメできませんね。
まとめ:資産運用と趣味の資金を分けて楽しい投資生活を
今回は資産運用の為の証券口座と投資を楽しむ為の趣味用の証券口座を分けるべき理由を解説しました。
インデックスつみたて投資は、初心者でも平均的な運用成績を残せることが大きなメリットですが「何もやる事が無い」という特徴があります。
そのため、つみたて投資を始めたものの
- つまらない。
- 自分の判断で投資をしたい。
という理由で、趣味としての投資に手を出してしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、何の準備もなく始めては、失ってはいけないお金までも、高リスクな投資先に投入してしまう危険があるんです。しかも無意識に!
そのためメインの証券会社とは別に、趣味用の証券口座を持つ事をオススメしました。
大手ネット証券のマネックス証券をおすすめ
趣味用の口座を作るにしても、小さな証券会社は避けるべきです。
証券会社は今後、何十年にわたって利用することになるパートナーですからね。
その点、マネックス証券は業界3番手の大手ネット証券ですから自信をもってオススメする事ができます。
提供してくれているサービスも、メイン口座に使われているであろう、SBI証券や楽天証券に比べて大差なく、単元未満株や米国ETFなどの趣味の投資で使われるサービスでは、有利な点も多くあります。
資産を増やす為のメイン口座をSBI証券や楽天証券にしているなら、楽しむ為の趣味用口座はマネックス証券に作って、投資ライフを楽しみましょう。
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チョット変わった投資先でも、インド株の投資信託は絶対にダメですよ。その理由は↓↓↓
www.katsurao.info
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