上昇するテーマ型アクティブファンドも有るのに。おススメできない理由
インデックス積立投資を長年にわたり続けていると、「他の投資も始めた方が良いのでは?」と考え始める方もいらっしゃいますよね。
私もそうでした。
投資初心者さんに最適といわれるインデックス積立投資には、「お金が増えている気がしない」という、致命的な弱点がありますからね。
- 配当金が貰えるわけでもない。
- 急激に証券口座の残高が増える訳でもない。
- むしろ毎月の積立で、お小遣いが減っている。
こんな状況ですから「もっとリスクを取ってでも、利益を出したい」と思う気持ちは良く分かりますよ。
そんな時、真っ先に候補に入ってくるのが投資テーマを決めたアクティブファンドじゃないでしょうか。
先に結論を書くと、
テーマ型のアクティブファンドは、おススメできません!
目論見書に「○○に投資する企業を集めた指数に連動するインデックス型」とか書かれている場合も含みますよ、そんなの完全にアクティブファンドですから!
ひょっとして今、「はいはい、信託報酬が高いからでしょ(笑)」と思われましたか?
確かにその理由も有りますが、そんな事は大した問題じゃないんですよ。
この記事では、テーマ型のアクティブファンドが、おススメできない真の理由と、最後にオルカンやS&P500じゃ満足できない方にオススメの次のステップを紹介しています。
「インデックス投資も続けるけど、せっかくなら少しリスクを取って、利益を狙ってみたい」
と思われ始めた方、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事がおススメなのはこんな人
- アクティブファンドに興味がある。
- アクティブファンドを既に買ってしまった。
- オルカンやS&P500だと面白くないと思い始めた。
ほったらかし投資が出来ないアクティブファンド
インデックスファンドの最大の利点は、『ほったらかし投資』が可能な事です。
S&P500やオルカンに積立設定をしてしまえば、あとは何もやらない事が正解という、初心者さんにうってつけの投資手法ですね。
しかし、テーマ型のアクティブファンドはそうはいきません。
まず、インデックスファンドを上回る事が出来る、有望な銘柄に投資しているファンドかを見極めなくてはいけません。
画像のチャートは『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)』の基準価格をインデックスファンドと比較したものです。
2020年のコロナショック以降、一時的にインデックスファンドを大きく引き離していますね。
この『The 5G』の信託報酬は約1.85%ですから、約0.1%のインデックスファンドと比べて大きなハンディを負っているにもかかわらず、一定期間だけならインデックスファンドを上回る成績を残しています。
『The 5G』は優良なテーマ型のファンドだった訳ですね。
しかし、インデックス投信を上回っていたのは2021年末まで、その後は一気に下落しています。
テーマ型ファンドはブームが終了してしまったら、一気に下落して再上昇は期待できないんですよね。
なぜなら、このテーマに初期から投資していた投資家たちは、既に別の新しいテーマに投資しているんですから。
テーマ型のアクティブファンドで利益を出すには
ファンドの良し悪しと、売買時期を見極める知識が必要なのです。
これが、おススメできない最大の理由です。
アナタが買おうとしている、テーマ型ファンドは、既にオワコン化したものではありませんか?
投資判断が出来るなら、アクティブファンドなんか不要
さて、投資を始めて間もない方は、こう思われるかもしれません。
「投資を学べば、正しい判断ができるかもしれない」と
確かに投資判断は非常に難しいですが、出来ない事ではありません。
プロのトレーダーさんなら、最高のタイミングで有望なファンドに投資して、利益を上げられるかもしれません。
しかし、それは無意味な事なんですよ。残念なことに
最適な投資判断ができるほど、知識や経験が豊富なら、手数料の高いアクティブファンドなんか買わずに、自力で個別銘柄を買い集めれば良いんですよ。
20年前ならいざ知らず、いまは数万円あれば、余裕で個別株が買えます。
「資金が少ないから、高い手数料を払ってでも投資信託で分散投資を」なんて時代じゃないんですよ。
結論:テーマ型のアクティファンドは
・投資判断できない人は、買っても儲けられない。
・投資判断が出来る人には、そもそも必要ない。
S&P500やオルカンじゃつまらないならNASDAQで
とはいえ、「S&P500やオルカンの積立投資だけじゃつまらない」という気持ちも、よーーーく分かります。
私も趣味としての投資歴が軽く10年を超えていますからね。
インデックスファンド以外の投資をしてみたいなら、NASDAQ投資なんてどうでしょうか?
NASDAQは経済ニュースで必ず紹介されるほど有名なインデックス指数で、構成銘柄はハイテク株が多くをしめています。
更に米国ETFのQQQなら経費率0.2%の低コストですので。
「インデックスファンドとハイテク銘柄のテーマ型ファンドの中間」と言っても差し支えないでしょう。
テーマ型のアクティブファンドと比べ、狭いジャンルの投資先に集中していないですし、過去の歴史から一時的に下落しても、ホールドを続ければ、再上昇が期待できます。
インデックス投資から一歩踏みだすのに、おススメな投資先ですよ。
QQQ投資におススメの証券会社(令和5年2月現在)
QQQは米国ETFですから、買付時には国内株式と異なる手数料体系が取られます。そこでおススメの証券会社を紹介しましょう。
どちらも、買付手数料無料銘柄にQQQが含まれている証券会社ですよ。
SBI証券
既に口座を持たれている方が多いであろう、ネット証券最大手のSBI証券はQQQの投資にもおススメの証券会社ですよ。
おすすめポイントは為替手数料の安さです。
円と米ドルの両替が住信SBIネット銀行を経由する事で、最安クラス(往復1ドル毎に12銭)の手数料で可能なんです。
証券口座と銀行口座の資金移動設定が若干手間ですが、イチオシの証券会社ですね。
マネックス証券
マネックス証券は買付時の為替手数料が無料(売却時25銭)です。
SBI証券と比べ若干高いですが、1ドルに対するパーセンテージだと0.1%程度の差ですので、大きな差にはなりません。
更に、両替に他の銀行を経由する余計な手間が掛からないのが大きな魅力ですね。
安い手数料と投資の手軽さを両立するのが、マネックス証券です。
マネックス証券の公式ページへ移動する。
米国株・ETFの取り扱い証券会社を比較
主要証券会社との比較表を載せておきます。参考にして下さい。
注:DMM.com証券(DMM 株)も有利に見えますが、外貨買付が出来ないと、取引の度に両替が必要になる為、頻繁に取引する場合は不利になります。
1度買付けて、後はひたすらホールドする方は選択肢の一つとして考えてみて下さい。
令和5年 2月6日 時点 |
為替手数料 1㌦あたり |
売買 手数料 |
外貨 買付 |
---|---|---|---|
SBI 証券 |
片道6銭 ※1 |
0.495%※2 | 〇 |
マネックス 証券 |
買付 0銭 売却25銭 |
0.495%※2 | 〇 |
楽天 証券 |
片道25銭 | 0.495%※2 | 〇 |
松井 証券 |
片道25銭 ※3 |
0.495%※2 | ✖ |
auカブコム 証券 |
片道20銭 | 0.495%※2 | ✖ |
DMM.com 証券 |
片道25銭 ※4 |
0円 | ✖ |
※1:住信SBIネット銀行の外貨預金経由で入金
※2:最大手数料22㌦
※3:配当金・分配金は無料
※4:配当金・分配金は1㌦あたり1円
おススメの証券会社
QQQの買付手数料が無料で低コストの3社(2023年5月時点)
・SBI証券:手間を掛けても、とことんコストに拘りたい。
・マネックス証券:手間を掛けず低コストで投資したい。
・DMM 株:売買手数料が無料。QQQ長期の長期保有前提なら。
まとめ:テーマ型のアクティブファンドは不要
インデックスファンドを積み立てていても、お金が増えている気がしません。
- 配当金は貰えない。
- 証券口座の残高も大きく増えない。
- 積立で、お小遣いが減っている。
そんな中で、テーマ型のアクティブファンドに興味を持たれる方も多い事でしょう。
しかし、アクティブファンドは、ただ積立を継続すればよいインデックスファンドと違います。
利益を出す為には、『ファンドの良し悪しと、売買時期を見極める知識』が必要なんです。
とても投資初心者さんにおススメは出来ません。
インデックス投資が物足りないならNASDAQ投資をしては?
NASDAQは株価指数ではありますが、S&P500やオルカンよりハイテク銘柄が多いため、『ハイテク銘柄のアクティブファンド』に近い指数と言えます。
個別銘柄の選別は必要ないので、ハイテク銘柄全体の動向に気を付けましょう。
投資方法はSBI証券とマネックス証券で低コストで買付ける事ができるQQQがおすすめですね。
「S&P500やオルカンの積立だけではつまらない」と思い始めた皆さんは、NASDAQ投資に挑戦してみて下さい。
マネックス証券の公式ページへ移動する。
iDeCoでアクティブファンドを選んでいる人はいませんよね・・・