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【動画あり】世界のベスト(ベスコ)の勘違い:『分配利回り20%』でも毎月分配型は税金で損

Xで「分配金◯万円きました!」というキラキラ投稿を見かけることが増えました。
その多くが世界のベスト(SNSではベスコ)への投資です。

結論から言えば、これらの投稿者はベスコでお金持ちになったわけではありません。

ベスコは、ちょっとやそっとのコストや税金を気にしない富裕層が、趣味も兼ねて保有する投資信託なのです。

この記事では、多くの投資初心者が勘違いしているベスコの落とし穴を解説します。

動画の解説もありますよ↓↓↓

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ベスコはこんな投資信託

ベスコの正式名称は「インベスコ 世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)」で、8種類のラインナップがあります。

2026年2月4日時点

最も人気があるのは為替ヘッジなし・毎月決算型。SNSで「ベスコ」「世界のベスト」と言えば、ほぼこれを指していると考えて良いでしょう。

投資先は世界中の株式で、成長・配当・割安に注目した45社に分散投資しています。

出典:インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】

手数料は購入時手数料が最大3.3%(ネット証券なら0%)、信託報酬は年1.903%、信託財産留保額が0.3%です。

分配金は2017年から10,000口あたり毎月150円を安定して出し続けており、2026年2月4日時点の基準価額8,870円で計算すると分配利回り約20%です。

分配利回り
(150円×12ヶ月) ÷ 8,870円 ≒ 20%

出典:楽天証券

お金持ちの投稿に惑わされるな

SNSで大量の分配金を受け取っている投稿を見るとベスコに投資すればこんなにお金がもらえるのか」と思ってしまいがちです。

しかし、冒頭でも触れましたが彼ら彼女らはベスコで資産を築いたわけではありません。

凄いのは分配金を大量にもらっていることよりも、それだけの分配金を受け取れる元本を、本業や別の投資手段で準備できたことです。

実はベスコ(世界のベスト)の運用成績はオルカンと大差ありません。

過去5年のリターンを比較するとご覧の通り↓↓↓

キラキラポストをしている人達を真似してベスコに投資すれば「分配金でお小遣いをもらえお金持ちになれる」などということはないのです。

『ベスコはお金持ち用の投資』というテーマで動画を出しています↓↓↓

youtu.be

その他にもベスコに投資している方はこんな勘違いをしていないでしょうか?

ベスコの勘違い① 分配金でお金が増える

最も多い勘違いは「分配金をもらえばお金が増える」ですね。

実際には、分配金は自分の資産を現金化しているだけ。銀行預金をATMで引き出すのと本質的に同じです。

たとえば基準価額9,000円のときに150円の分配金が出ると、基準価額は8,850円に下がります。これを「分配落ち」と言います。

つまり証券口座の状況は以下のように変化するだけ

  • 分配前:9,000円
  • 分配後:8,850円 + 現金 150円

合計の資産額は変わりません。

分配利回り20%=20%儲かった?

「分配利回り20%」という数字に惑わされている方がいるでしょう。

運用利回りと分配利回りは全くの別物です。

運用利回りは「自分の資産がトータルでどれだけ増えたか」を示しますが、分配利回りは単に「自分の資産を◯%現金化しました」というだけ。

たとえば90万円の投資信託が100万円に値上がりすれば運用利回り11.1%です。そこから20万円の分配金を出せば分配利回り20%になりますが、この二つの数字には何の関係もありません。

注:分配金への税金は考慮せず

「分配利回りが高い=儲かっている」と勘違いしていませんか?

ベスコの勘違い② 生活費として使うのに向いている

「オルカンを取り崩すのは暴落時に怖い。分配金なら安定して入金されるから生活費向き」という意見をよく見かけます。

しかし、これは完全な的外れです。

生活費が月10万円必要なのに分配金が9万円しかない時、どうしますか?

答えは「売却するしかない」です。

生活費が足りなければ、怖かろうが何だろうが売らざるを得ません。

逆に分配金が多すぎると、無駄な現金化で運用効率を落とすだけです。

税金面で圧倒的に不利

同じ額の生活費を手にする場合、分配金は一部売却より税金が多くかかります。

一部売却は利益部分のみに約20%の税金がかかりますが、普通分配金は受け取った全額に課税されるからです。

具体例(画像↓↓↓)で見てみましょう。

同じ月24万円の生活費を得るのに月3万円もの差が生まれますね。

加えて新NISAなら売却時の税金はゼロですが毎月分配型のベスコは新NISAで買えないのも致命的です。

分配金は不安定

しかも、分配金はファンドマネージャーが額と分配日を決めています。

株価が下がれば突然の減配もあり得るでしょう。

つまり、自分で入金額をコントロールできない不安な老後生活になってしまうのです。

これら問題は分配金の出ない投資信託を自力で現金化すれば解決します。

定期売却サービスで資産から入金を

楽天証券やSBI証券では投資信託の定期売却サービス(NISA口座も対応)が利用できます。

分配金の出ないインデックスやバランス型の投資信託を保有して、毎月必要な額だけ自動売却する設定をすれば税金面で有利な疑似毎月分配型の完成です。

設定は慣れている人なら5分もかかりません。

www.katsurao.info

ベスコの勘違い③ 自分は相場(未来)を読める

私が投稿しているベスコの解説動画に「安い時にドカンと買う方が効率がいい」的な書き込みをする人がいらっしゃいました。

これは「自分は株価の値動きを予測できる」と言っているのと同じです。

もし本当に相場を読めるなら、なぜ自動的に現金化されてしまう毎月分配型に投資するのでしょう?

分配金は自分の意思とは関係ないタイミングで勝手に売られるのと同じです。

安値で買いたい時に分配日が来たら、せっかくの資産が勝手に現金化されてしまいますね。

もし「ベスコが他の投資信託よりも上がる」と予想しているなら、なぜ分配金を出していない『世界のベスト(年1回決算型)』を選ばないのでしょうか?

現金化のタイミングや金額を完全にコントロールできるうえ、新NISAでも買えます。

相場を読めると豪語する人が毎月分配型を選ぶのは矛盾しているんですね。

さらに「これからも150円の分配金が続くはず」というコメントもよく見かけます。

しかし、月150円(分配利回り20%)ということは、年20%超の運用リターンを出し続けないと基準価額が下がることに気付いているのでしょうか?

ベスコがここ数年、年20%もの分配金を出したうえで基準価額を維持できたのは、過去5年のリターンが年21%超という奇跡的な運用成績だったからです。

この奇跡が永遠に続くと考えるのは非現実的でしょう。

世界株式の年リターンは7%程度といわれることが多い

そもそもベスコは必要なのか

ここまで読んだあなたはベスコがダメならどうすればいいんだ」と思っているかもしれません。

答えはシンプルです。あなたの状況に合わせて選べば良いのです。

資産を増やしたい人

新NISAやiDeCoでオルカンなどインデックス投資信託に積み立てましょう。

ベスコは新NISAで買えないうえ、分配金で無駄な税金を取られるため、資産形成には絶望的に向いていません。

もし「資産を増やす目的」でベスコを勧めている人がいたら、間違いなく投資の素人です。

とはいえ「とりあえず○万円投資しよう」ではいけません。

20代の人と50代の人が同じ投資戦略でいいはずありませんよね。

各年齢での最適な投資額を別記事で解説していますので参考にしてください↓↓↓

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現役中にお小遣いが欲しい人

ベスコを保有している多くの人が別でつみたて投資をしているはずです。

分配金をお小遣いや生活費に使い、別で投資信託や株式を買付けているなら、無意識に分配金を再投資していることに気付いているでしょうか。

それなら、つみたて投資額を減らして浮いたお金をお小遣いにしませんか?

たとえば月5万円のつみたてを4万円に減らせば、1万円をお小遣いに使えます。

無駄な税金を払わずに済みます。

画像にすると↓↓↓

↑↑↑は1万円の分配金(配当金)をお小遣いにしていますが、投資額を1万円減らしてお小遣いにすれば↓↓↓

こちらも詳しくは別記事で解説しています↓↓↓

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老後の生活費が欲しい人

投資信託の定期売却サービスで必要な額だけ現金化するのがベストです。

税金面で有利なうえ、資産を長持ちさせられます。

また老後生活の準備なら、厚生労働省が紹介するWPP理論(Work Longer, Private Pension, Public Pension)も検討してください。

年金繰り下げ受給と軽い労働を組み合わせることで、過度な資産の取り崩しを避けられます↓↓↓

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税金や高コストが気にならないお金持ちの人なら

「ちょっとやそっとのコストや税金なんか気にしない」なら、好きに投資するのがベストでしょう。

もはや楽しむための投資なのでしょうから、余計な事を考えている時間がもったいないです!

ベスコは、まさにそういう人のための投資信託なのですから。

まとめ:資産運用にベスコはいらない

  • - 分配金は資産の切り崩しでお金は増えない
  • - Xのキラキラ投稿者は別の手段でお金持ちになった
  • - 分配利回り=運用利回りではない
  • - 生活費には入金をコントロールできる定期売却を
  • - 資産形成にはインデックス投資が最適

Xのキラキラ投稿に惑わされず、自分に合った投資を選びましょう。

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