SBI証券の米国ETF投資を始める絶好の機会です。
2022年4月1日から、SBI証券の米国ETF買付手数料無料銘柄が変更になります。
2022年3月現在、ネット証券の大手3社は、手数料無料の米国ETFをそれぞれ設けているのですが、銘柄数は少なく、投資先としてイマイチなETFが含まれているので、正にドングリの背比べ状態だったのですが、
今回の対象銘柄変更でSBI証券が楽天証券やマネックス証券を大きく突き放し、一人勝ちにすることになるでしょう。
それは、人気のQQQ・SPYD・AGG・GLDMが含まれたことで、多くの個人投資家がSBI証券に流れるからです。
今回の記事では、新たにSBI証券で※買付手数料が無料になる米国ETFを紹介しています。
「米国ETF投資に挑戦しようか迷っているそこのあなた!」、正に今が始め時ですよ。
※為替手数料と売却手数料は掛かります。
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SBI証券の買付手数料無料米国ETF(2022.4.1~)
投資先 | 経費率 | |
---|---|---|
VT | 全世界株式 | 0.07% |
VTI | 全米株式 | 0.03% |
VOO | S&P 500 | 0.03% |
EPI | インド株式 | 0.84% |
GLDM | 金 | 0.10% |
QQQ | NASDAQ | 0.20% |
SPYD | 米国高配当株式 | 0.07% |
AGG | 米国投資適格債券 | 0.04% |
VGT | 米国情報技術セクター株式 | 0.10% |
IYR | 米国不動産 | 0.41% |
以上、10銘柄が2022年4月1日からの買付手数料無料ETFです。(IVV・SPY・DHS・DLN・DGRWは除外されたので、積立設定している場合は注意)
VT・VTI・VOO・EPIは引き続き無料枠
引き続き、買付手数料無料が適応される銘柄は4銘柄です。
VT・VTI・VOOは超低コストの優良ETFですが、同じ投資先でつみたてNISAやiDeCoが利用できる投資信託が幾つかあるので、米国ETFで保有するかは迷う所ですね。
「資金効率が少し悪い事は知ってる、でも分配金も欲しい。」と感じる方は、これらの米国ETFを選ぶと良いでしょう。ちなみに同じ投資先の投資信託を書いておきます。
VT(経費率 0.07%)
=SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(信託報酬:0.1102%程度)
VTI(経費率 0.03%)
=SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
(信託報酬:0.0938%程度)
VOO(経費率 0.03%)
=SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
(信託報酬:0.0938%程度)
インド株への投資は不要かな
インド株に投資するEPIは経費率がやや高めですので、インドの株価上昇に賭ける投資家以外は敢えて買う必要は無いですかね、投資中級者以上の方なら挑戦するのも面白いですが、おススメはしません。
インドの株価とインドの通貨、インドのGDP成長、全てが信じられるインドに詳しい投資家の方に限定のETFでしょう。
GLDMは金への投資先として最適
金投資は、利息や配当金を貰えませんので、どれだけ保有コストの安い投資先を選ぶかが勝負ですから、経費率0.1%と最安クラスのGLDMは、おススメの投資先です。
他の金ETFは純資産額が大きいGLD(経費率0.4%)や国内ETF1672(信託報酬0.39%)が有名ですが、GLDMが有利ですね。
ただ、少額でGLDMに投資する場合は保有コスト的にSBI証券よりもDMM.com証券の方がおススメなので↓↓↓の記事も参考にして下さい。
www.katsurao.info
QQQより国内ETFの方が若干有利かな
経費率0.2%でNASDAQに投資できるのは魅力的ですが、国内ETF(2631)等でも同程度の信託報酬で投資できます。
為替や売却手数料の事を考えると、国内ETFの方が若干有利でしょうか。米ドルの資金があるなら選択肢としてありです。
QQQ(経費率 0.2%)
=MAXISナスダック100上場投信(2631)
(信託報酬:0.22%)
待ってました!SPYD
米国高配当株に投資できる貴重なETFですので、買付手数料無料に関係なく保有したい銘柄です。
米国高配当株に投資できる手段は限られています。国内のETFや投資信託でも、無いことは無いんですが、高配当株に投資はしていても、分配金が出ない投資信託だったり、保有コストが高かったりと微妙なんですよね・・・
その点、SPYDは高い分配利回りと格安の保有コストに加え、S&P500の配当支払い上位80銘柄に投資しているので、配当利回りだけが高くなっている謎銘柄が含まれない安心感が有ります。
銘柄に金融系や不動産系が多いので、不況時にもろい所も有りますが、同じ高配当株ETFのHDV(不況に強いヘルスケアやエネルギー銘柄が多い)と合わせて保有する事で、リスクを軽減している個人投資家が多いです。
SPYDの詳細(2022.3.25時点)
- 株価:$44.23
- 経費率:0.07%
- 分配利回:年3.54%
- 分配金支払い:3.6.9.12月
- 銘柄入れ替え:年2回
- 投資先:S&P500の銘柄で配当支払い上位80銘柄に均等配分で投資。
AGGで本当の分散投資を
多額の資産を運用する場合は分散投資が必須です。しかし、日本株、米国株、全世界株、新興国株に投資して「私は分散投資してますよ。テヘ」なんて言ってる人はいませんよね。
優良債券に投資するAGGは株式と異なる値動きをするので、分散投資のお供に最適です。運用資金が増えてきたなら、株式以外の資産を持つ事も検討しましょう。
米国の投資適格債券に投資するETFはこのAGGの他にもBNDが有りましたが、買付手数料が無料になった事で、AGGが人気になるでしょうね。
AGGの詳細(2022.3.25時点)
- 株価:$106.1
- 経費率:0.04%
- 分配利回:年1.83%
- 分配金支払い:毎月
- 投資先:米国国債、米国投資適格社債等
VGTは個別投資のつもりで
VGTは経費率が非常に安く、インデックス投資のような感じがしますが、このETFを買うという事は、数ある業種の中から情報技術セクターが最も上昇すると予想する事です。
インデックス投資より個別株投資に近いので、初心者さんは注意して下さい。ただ、買付手数料無料を期に、お試しで買うなら面白いかもしれません。
米国リートならIYRより国内ETFでイイのでは?
経費率0.41%は格安コストと呼べるほどではありませんので、米国リートに投資するなら国内ETF(1659)の方が信託報酬0.22%とお得です。
敢えて米国ETFで投資する事も無いでしょう。国内ETFなら手数料無料で買える証券会社が多いですしね。
楽天証券とマネックス証券の銘柄は微妙
続いて他の証券会社の銘柄も見てみましょう。
(赤字:全世界株 青地:米国株 黄色:金)
マネックス証券
VT・VOO・IVV・SPY・VTI・EPI・DHS・DLN・DGRW
楽天証券
VT・VOO・VTI・SPY・RWR・GLDM・AIQ・FINX・GNOM
全世界株や米国株、金に投資する低コストの優良ETFも有りますが、SBI証券でも同じ投資先に投資できます。
SBI証券と被っていない銘柄もありますが、保有コストが高かったり、投資先が微妙だったりで、とてもおススメできません!
強いて言うなら楽天証券のRWR(不動産)が信託報酬0.25%と悪くはないですが、国内ETF(1659)で十分だと思いますね。
買付手数料無料の注意点。
為替と売却の手数料は掛かります。
手数料が無料になるのは、買付の時だけです。
円と米ドルとの両替には為替手数料が掛かりますし、ETFを売却する時には売却手数料が掛かります。
しかし、為替手数料は住信SBIネット銀行の外貨預金を使えば、1㌦当たり4銭に抑えられますし、
SPYDやAGGは買付後、分配金目当てで長期間保有する事になると思うので、「このETFを買いたい!」と思った場合は手数料を気にせず買付けましょう。
無料は永続的ではない!
今回、買付手数料無料銘柄から外れたETFも有ります。買い付けの積み立て設定をした後、ほっておくと、気付いたら有料になっていた、なんて事もあり得ます。
VT・VTI・VOO・QQQで積み立て投資を考えている人も多いでしょうから、SBI証券の情報にはアンテナを高くしておきましょう。
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まとめ:SPYDとAGGがおススメ
SBI証券の米国ETF買付手数料無料銘柄が変更になりました。
これまではS&P500に投資する銘柄が3種類あるなど、微妙なラインナップでしたが、QQQ・SPYD・AGG・GLDMなど、人気のETFが含まれるようになりました。
特にSPYDとAGGは米国ETF以外の投資先が殆んど無いので、これを目当てにSBI証券に口座を作る人も増えてくるでしょう。
積み立て投資を既に始めていて、次の投資先を考えておられる皆さん。SBI証券で米国ETF投資を始めてみてはいかがでしょう。
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