安心の老後を実現する投資信託の取り崩しシミュレーション
老後の生活費や遊興費のために、新NISAでつみたてた投資信託をどのように取り崩すべきか悩んでいる方は多いでしょう。
本記事では、生活費の取り崩しには毎月一定額を取り崩す『定額売却』をおすすめします。
また、遊興費(お小遣い)のための取り崩しには他の選択肢も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
この記事を読んで分かること
- 生活費のためなら毎月同じ額を売却
- お小遣いのためなら定率売却もあり
- 楽天証券・SBI証券には自動売却サービスがある
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生活費のための取り崩しは毎月決まった額を売却
安定した家計管理
老後の生活費を確保するためには、家計管理の安定が何よりも大切です。
定額売却では、毎月一定の金額を受け取ることができるため、予算計画を立てやすくなります。
例えば、毎月の生活費として20万円必要な場合、年金額が17万円に加えて3万円の現金収入を確保できれば安定した老後生活を送ることが可能となりますね。
定額売却のシミュレーション
実際に定額売却を行った場合のシミュレーションを見てみましょう。
有名な投資信託である、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称『オルカン』を定額で売却し続けた場合をグラフにしました。
元本1,000万円の資産から毎月3万円を取り崩すケースです。
- 初期資産:1000万円
- 毎月の取り崩し額:3万円
- 高配当ETF(VYM)の分配金と比較
高配当株に投資するVYMの分配金は手取り額を自分でコントロールできませんが、定額売却は自分の生活に必要な月3万円だけの取り崩しが可能です。
もちろん3万円を取り崩すだけでは税金の支払いで生活費に足りません。
しかし、取り崩し額を必要な額より少し多めに設定すればいいだけですから、さほど問題にはならないでしょう。
新NISAを利用すれば非課税ですので、売却額の3万円を全額受け取ることができます。
お小遣いのための取り崩しには定額・定率どちらでも良い理由
お小遣いの取り崩しは、生活費ほど厳密な管理が必要ないため、定額売却でも定率売却でも問題ありません。
例えば、先月3万円のお小遣いが今月2万円になってしまっても、生活が破綻するわけではないですよね。
必要のないことに使うお金だからお小遣いと呼ばれるのです。
「老後の生活費を定率売却で」という主張は的外れ
定率売却は理論上、資産が尽きることがないため老後の生活資金を長持ちさせられるという情報が見受けられますがそれは誤りです。
もしも株価の暴落で資産が減り定率の取り崩しで生活費が足りなくなれば、追加で売却するしかありません。
必ず一定額以上は取り崩さなくては生活できないのです。
それならば株価が上昇した時に無駄に多く取り崩してしまう定率売却の方が先に資産が無くなってしまうのは自明の理でしょう。
単純に生活費だけを取り崩す目的なら定率売却は使えません。
4%ルール・トリニティスタディは使えない
最近の投資ブームで4%ルールやトリニティスタディという老後資金の運用方法の研究が有名になりました。
株価は4%以上の利回りが期待できるから「資産額の4%を取り崩していけばお金は減らない」と主張する方もいます。
しかし、世の中そんなに甘くありません。
トリニティスタディの研究は様々な前提条件があって検証されたデータです。
それをそのまま真似することは不可能であり、仮に真似できたとしても、お金が減らない訳ではありません。
その辺りは別記事で分かりやすくまとめていますので、参考にしてください。↓↓↓
【5000万円を4パーセントルールで取り崩せばFIREできる?】トリニティスタディのよくある5つの勘違い - つみたて投資、止めるのやめましょう!
自動定期売却サービスは楽天証券
投資信託の自動定期売却サービスを利用できるのは楽天証券とSBI証券ですが、おすすめは楽天証券です。
SBI証券は『定額』売却のみの対応で、NISA口座も未対応ですので、これから証券会社に口座を作るなら楽天証券一択でしょう。
注:SBI証券も『定率』やNISA口座での対応を検討しているという情報はありますがいつになるかは不明です。
他の証券会社では同様のサービスは見つかりませんでした。(2024年7月現在)
新NISAで買い付けた投資信託は他の証券会社に移動することはできません。
将来、非課税で定期定額売却をするために、今の内から楽天証券で新NISA口座を準備しておきましょう。
楽天証券 の公式サイトへ移動する↓↓↓
まとめ
- 老後の生活費を確保するためには、『定額』売却が最も安定した方法。
- 『定率』売却は老後の生活費に不向き
- 証券会社は定額・定率売却に対応しておりNISA口座でも利用できる楽天証券
最適な取り崩し方法を選ぶことで、安心して老後を過ごしましょう。
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