よしきよの旅と投資の話

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【QYLD】を判りやすく解説②ナスダックで10%越えの配当金が欲しい?投資信託を定率売却しよう。

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『QYLD』で高配当を狙うより、おとなしくナスダックに投資するんじゃダメなんですか?

前回記事の続きですので、できればそちらを先に読んでいただけると助かります。

さて、SNSや投資系YouTubeを見ていると、年利回り10%以上の配当金を出す『QYLD』が大人気です。
※正確には配当金ではなく分配金ですが、初心者の方にも分かり易いように配当金と書かせていただきます。

しかし、主にYouTubeのコメント欄を見てみると、ナスダック銘柄の株式に投資して、値上がり分を配当金で受取るETFだと勘違いしてる方が結構いらっしゃる様ですね。

中には低リスクで高利回りの配当金が貰えるから、FIRE生活に最適なETFだ、という書き込みも有りました。私はFIREではなくサイドFIRE生活者ですが断言できます。

FIRE生活者が『QYLD』を買うとしたら『遊び枠』だけです。

暴落はするけど回復しないETFを、ポートフォリオの軸にするなんてあり得ません。今回の記事は、何かと勘違いされがちな『QYLD』についてです。

今投資している方、これから投資しようと検討している方、あなたは本当に『QYLD』の事を理解されていますか?

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『QYLD』はどんな運用をしているの?

くどいようですが、前回記事で『QYLD』を理解するのに必要な、『コール・オプション』、『オプションプレミアム』、『カバードコール戦略』について解説していますので、先にそちらを読んでいただけると、この先理解しやすくなると思います。

【QYLD】を判りやすく解説①10%越えの高配当?上昇はしませんが、暴落はするんですよ! - よしきよの旅と投資の話

さて、それでは『QYLD』について見て行きましょう。

ナスダックの上昇分を配当金で受け取れるわけではありません。

最も気になるのが配当金ですよよね。『QYLD』の※報告書によると配当金は、『受け取ったオプションプレミアムの半額、または 純資産総額の1%のいずれか低い方を上限とする。』となっています。つまりは受け取ったオプションプレミアムが

  • 純資産総額の2%以上:純資産総額の1%を配当金に回す。
  • 純資産総額の2%未満:受取ったオプションプレミアムの半分を配当金に回す。

という事ですね。「たくさん受け取っても純資産総額の1%まで、少ない場合はその半分だけ。」という事ですね。

注目してもらいたいのは配当金の支払いについて、ナスダック銘柄の株価については、一切書かれていないことです。

報告書は英語版しか見つけられませんでした。配当金の支払いルールは2ページ目の下の方に小さく書いてあるので翻訳ソフトで読んで下さい。(日本語版目論見書の有りかをご存じの方はコメント欄で教えていただけると嬉しいです。)

配当金に影響するのはボラティリティの方

株価が順調に上昇しても値動き幅(ボラティリティ)が小さければ、オプションプレミアムの価格は上がりません。

逆に株価の動きが激しければ株価が上昇しなくても、オプションプレミアム価格は高くなります。

最も配当利回りに影響するのは、ナスダックの株価ではなくナスダックの値動き幅(ボラティリティ)の方なんですね。

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順調に値上がり(赤線)するより、激動しても価格が変わらない方(緑線)が高額のオプションプレミアムを受け取れます。

つまりナスダックが上昇した分を、配当金で貰える思って『QYLD』を保有している方は、完全に勘違いされているという事です。

コロナショック時の分配金はどうだった?

ここで、コロナショック時の分配金をチェックしてみましょう。令和2年3月の大暴落は記憶に新しいですね。

令和元年
~2年
オプション
プレミアム
配当金率 配当金額 基準価格
10月 1.56% 0.77% $0.176900 $23.13
11月 1.68% 0.83% $0.195100 $23.39
12月 1.40% 0.70% $0.165400 $23.61
1月 1.68% 0.83% $0.198900 $23.51
2月 2.30% 1.00% $0.237700 $21.39
3月 4.41% 1.00% $0.180600 $19.27
4月 3.62% 1.00% $0.198600 $20.07
5月 3.71% 1.00% $0.204200 $20.66
6月 2.70% 1.00% $0.209200 $21.00
7月 3.31% 1.00% $0.214328 $21.58

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コロナショック時にオプションプレミアム(青線)が増えるも、配当金は減少。

令和2年3月のコロナショックでナスダックが暴落したことにより、オプションプレミアムが跳ね上がりました。しかし、分配金は減少しています。

配当金を支払うルールは『オプションプレミアムの半額、または 純資産総額の1%のいずれか低い方』ですから、オプションプレミアムどんなに上がっても、配当金に回せるのは純資産総額の1%までです。

更にその純資産総額はナスダックの暴落で減少しているのですから、配当金が減るのは当然ですよね。

株価(基準価格)は下落局面でナスダックに影響される。

続いて『QYLD』の株価(基準価格)を見てみましょう。カバードコール戦略最大の弱点は「株価上昇の利益は放棄するが、下落の損失は被る」というものです。

見事にナスダック下落の影響を受けていますね。

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青線:QYLD 赤線:ナスダック100 出典:SBI証券

注目すべきは、下落後の上昇です。ナスダックの上昇に合わせて『QYLD』も上昇した様に見えますが、これはナスダックの暴落でオプションプレミアムが上昇したためです。

配当金に回さなかったオプションプレミアムが株価(基準価格)を上昇させたわけですね。

何度も書きますが、けっして株価が上昇したから、『QYLD』も上昇したわけではありませんよ。

その証拠にナスダックが下落から上昇に転じた直後は『QYLD』も上昇していますが、しばらくすると横ばいになっています。

投資家たちに「ナスダックは暴落から立ち直って上昇相場に転じた」と判断され、値動きが落ち着き、オプションプレミアムが値下がりしたんですね。

下落は直撃、回復は少しづつこれがカバードコール戦略のETFなのです。

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『QYLD』を保有すべきでない人

長い解説にお付き合いいただきありがとうございました。最後に『QYLD』に投資すべきでない人を書いていこうと思います。

絶対に保有してはいけない人

  • 命のお金で資産運用をやっている人
    失ってはいけない資金で投資をしている方は絶対に投資してはいけません。FIRE生活の方なら、私ごときがわざわざ言わなくても大丈夫でしょうが、特に定年済の方は要注意です。
    まさか『QYLD』の配当金を生活費の一部に組み込んではいませんよね?一度下落したらなかなか上昇せず、配当金も減額されるETFですよ!
    もしも、10%の配当金に頼らなければ生活できないのなら、既にその人生プランは破綻しています。こんなキワモノETFに投資している余裕なんか無いはずですよ。
  • 投資初心者の人
    投資初心者の方は間違いなく10%越えの配当金に注目して、このETFに興味を持ったと思います。カバードコール戦略を理解していただけましたか?私の説明がつたないのも有りますが、理解できない物に投資すると大火傷を被ることになります。どうしても保有をしたいなら、『QYLD』に頼らずカバードコール戦略を実行できるくらいの知識を身に着けてからにして下さい。
    まさかローリスクで年利10%を超える利益を得られる、なんて思っていませんよね?

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保有すべきじゃない人

  • ナスダックが上昇すると思っている人
    単純にナスダックに投資した方が圧倒的に利益を出せる可能性が高いです。『QYLD』が勝てる可能性が有るのは、ナスダックが値動きが激しいけど、上昇も下落もしない時という超絶レアケースだけですよ。
  • 安定して配当金が貰いたい人
    高利回りが魅力なのは分かりますが、ここ最近はナスダックが好調で高配当が維持されているだけです。ナスダックが下落しなければ小銭を貰えるが、下落すれば大金を失うという『逆宝くじ』を買っているのと同じでなんですよ。
  • 配当金を使わない人
    『QYLD』に限らず、受取った配当金を使う予定がないなら、配当金の少ないETFの方が圧倒的に有利です。受け取った配当金でプチ贅沢をするなら分かりますが、特に使う当てがなく再投資に回すなら、無駄に税金を払っているだけです。

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結論!普通にナスダックに投資した方が良い。

正直、『QYLD』に投資をしている方は、ナスダックに投資して高配当が貰えるETFだから、内容が理解できなくても投資しているんですよね。それなら普通にナスダックの投資信託に投資して、現金が必要な時に売却するのではダメなんですか?

ナスダックに投資する方が圧倒的に有利

ナスダックはここ5年で凡そ3倍になっています。一方、『QYLD』は毎年10%程度の配当金を受け取れますが、基準価格の上昇は期待できません。

さらに、ナスダックが下落すれば『QYLD』も下落しますが、ナスダックが上昇に転じても『QYLD』も上昇すとは限りません。

これでは、ナスダックの投資信託の方が圧倒的に有利なのは、計算せずとも分かりますね。

売却の判断が出来ない?

『QYLD』に投資している方で最も多いのが、自分で売却の判断が出来ないから、自動的に配当金で現金を受け取りたいという方でしょうか。

では、毎月機械的に売却して、口座に現金を入金してくれるサービスが有れば万事解決です!

投資信託を買って、定率売却がベスト。

楽天証券では投資信託の毎月定率売却の設定が出来ます。ナスダックに連動する投資信託を買って、毎月0.9%の売却設定をすれば、『QYLD』の配当利回りに匹敵する年利10.8%ですよ。以下、定率売却を解説するホームページの引用です。

②定率指定 0.1%以上0.1%単位
指定している投資信託を、あらかじめ指定した率に相当する口数を毎月売却し受取ります。

例)毎月15日に1%ずつ受け取ると指定した場合、売却注文日の投資信託の保有口数の1%に相当する口数を自動的に売却し15日※に受取ります。受取額は変動します。

引用:楽天証券HP

定率売却が利用できる、楽天証券の公式ページはこちらから↓↓↓楽天証券

ナスダックに投資する投資信託の『eMAXIS NASDAQ100インデックス』の信託報酬は年0.44%で『QYLD』の0.6%より割安です。

さらに『QYLD』の配当金には全額に税金が掛かりますが、投資信託の定期売却なら、税金は売却益のみに掛かるので圧倒的に有利です。

とどめに『QYLD』が買付手数料や為替手数料が掛かるのに対し、投資信託の購入手数料は無料ですよ。

  QYLD 投資信託※1
売買手数料 有り 無し
信託報酬 0.6% 0.44%
為替手数料 有り 無し
配当利回り※2 10%前後 自分で決める
税金 全額に課税 売却益に課税
株価(基準価格) 上昇しづらい 5年で3倍※3

※1:投資信託は『eMAXIS NASDAQ100インデックス』
※2:楽天証券の定期売却サービス利用を前提、便宜的に配当利回り欄に記載
※3:ナスダックの数値

『QYLD』が勝っている項目は何一つありません!

保有しても良い人(笑)

最後にナスダックの投資信託より『QYLD』に投資する方が良い人はどんな人か無理やり考えてみました。

  • 変わったETFに投資するのが趣味
    とにかく色々な投資先を試してみたいという気持ちは分かります、損益度外視で保有するなら誰にも止められませんね。
  • 人気の米国ETF『QYLD』に投資しているオレ、カッコイイ!!!

と思う方も是非保有して下さいwww、それこそ誰にもあなたを止められませんよ(笑)

続きの記事はこちらから↓↓↓www.katsurao.info

どの証券会社があなたの投資スタイルに合っていますか?【米国ETF】www.katsurao.info

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