よしきよの、「つみたて投資、止めるのやめましょう!」

早期リタイアでサイドFIRE生活を満喫するブログ主が、初心者さん向け資産運用情報を発信中!主に積立投資の話を投稿しています。

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【QYLD】を判りやすく解説②ナスダックで10%越えの分配金が欲しい?投資信託を定率売却しよう。

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『QYLD』で高分配を狙うより、おとなしくナスダックに投資するんじゃダメなんですか?

2022/9/17加筆修正

オプション取引を解説した前回記事の続きです。

さて、相変わらずSNSや投資系YouTubeを見ていると、年利回り10%以上の分配金を出す『QYLD』が大人気です。

しかし、主にYouTubeのコメント欄を見てみると、ナスダック銘柄の株式に投資して、値上がり分を分配金で受取るETFだと勘違いしてる方が結構いらっしゃる様ですね。

中には低リスクで高利回りの分配金が貰えるから、FIRE生活に最適なETFだ、という書き込みも有りました。私はFIREではなくサイドFIRE生活者ですが断言できます。

FIRE生活者が『QYLD』を買うとしたら『遊び枠』だけです。

暴落はするけど回復しないETFを、ポートフォリオの軸にするなんてあり得ません。今回の記事は、何かと勘違いされがちな『QYLD』についてです。

今投資している方、これから投資しようと検討している方、あなたは本当に『QYLD』の事を理解されていますか?

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『QYLD』はどんな運用をしているの?

くどいようですが、前回記事で『QYLD』を理解するのに必要な、『コール・オプション』、『オプションプレミアム』、『カバードコール戦略』について解説していますので、先にそちらを読んでいただけると、この先理解しやすくなると思います。

【QYLD】を判りやすく解説①10%越えの高分配?上昇はしませんが、暴落はするんですよ!

さて、それでは『QYLD』について見て行きましょう。

ナスダックの上昇分を分配金で受け取れるわけではありません。

最も気になるのが分配金ですよね。

『QYLD』の※報告書によると分配金は、『受け取ったオプションプレミアムの半額、または 純資産総額の1%の、いずれか低い方を上限とする。』となっています。つまりは受け取ったオプションプレミアムが

  • 純資産総額の2%以上⇒純資産総額の1%を分配金に回す。
  • 純資産総額の2%未満⇒受取ったオプションプレミアムの半分を分配金に回す。

という事ですね。「たくさん受け取っても純資産総額の1%まで、少ない場合はその半分だけ。」という事ですね。

注目してもらいたいのは分配金の支払いについて、ナスダック銘柄の株価については、一切書かれていないことです。

報告書は英語版しか見つけられませんでした。分配金の支払いルールは2ページ目の下の方に小さく書いてあるので翻訳ソフトで読んで下さい。

日本語版目論見書の有りかをご存じの方はコメント欄で教えていただけると助かります。

分配金に影響するのはボラティリティの方

株価が順調に上昇しても値動き幅(ボラティリティ)が小さければ、オプションプレミアムの価格は上がりません。

逆に株価の動きが激しければ株価が上昇しなくても、オプションプレミアム価格は高くなります。

最も分配利回りに影響するのは、ナスダックの株価ではなくナスダックの値動き幅(ボラティリティ)の方なんですね。

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赤線より緑線の値動きの方が高額のオプションプレミアムを受け取れます。

つまりナスダックが上昇した分を、分配金で貰える思って『QYLD』を保有している方は、完全に勘違いされているという事です。

コロナショック時の分配金はどうだった?

ここで、コロナショック時の分配金をチェックしてみましょう。

令和元年
~2年
オプション
プレミアム
分配金率 分配金額 基準価格
10月 1.56% 0.77% $0.176900 $23.13
11月 1.68% 0.83% $0.195100 $23.39
12月 1.40% 0.70% $0.165400 $23.61
1月 1.68% 0.83% $0.198900 $23.51
2月 2.30% 1.00% $0.237700 $21.39
3月 4.41% 1.00% $0.180600 $19.27
4月 3.62% 1.00% $0.198600 $20.07
5月 3.71% 1.00% $0.204200 $20.66
6月 2.70% 1.00% $0.209200 $21.00
7月 3.31% 1.00% $0.214328 $21.58

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コロナショックでオプションプレミアム率(青線)が増えるも、分配金は減少。

令和2年3月のコロナショックでナスダックが暴落したことにより、オプションプレミアムが跳ね上がりました。しかし、分配金は減少しています。

分配金の支払は『オプションプレミアムの半額、または 純資産総額の1%のいずれか低い方』ですから、オプションプレミアムどんなに上がっても、分配金に回せるのは純資産総額の1%です。

その純資産総額はナスダックの暴落で減少しているのですから、分配金が減るのは当然ですよね。

株価(基準価格)は下落局面でナスダックに影響される。

続いて『QYLD』の株価(基準価格)を見てみましょう。2020年のコロナショックで見事にナスダック下落の影響を受けていますね。

QYLD NASDAQ

出典:SBI証券HP

注目すべきは、下落直後の上昇です。ナスダックの上昇に合わせて『QYLD』も上昇した様に見えますが、これはナスダックの暴落でオプションプレミアムが上昇したためです。

分配金に回さなかったオプションプレミアムが株価(基準価格)を上昇させたわけですね。

何度も書きますが、株価が上昇したから、『QYLD』も上昇したわけではありませんよ。

その証拠にナスダックが上昇に転じて、しばらくすると横ばいになっています。

投資家たちが「ナスダックは暴落から立ち直った、もう安心」と判断し、オプションプレミアムが値下がりしたんです。

下落は直撃、回復は少しだけこれがQYLDなのです。

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普通にナスダックに投資した方が良い。

『QYLD』に投資をしている方は、ナスダックに投資して高分配が貰えるETFだから、内容が理解できなくても投資しているんですよね。

それなら普通にナスダックに投資して、現金が必要な時に売却するのではダメなんでしょうか?

ナスダックに投資する方が圧倒的に有利

『QYLD』は毎年10%程度の分配金を受け取れますが、基準価格の上昇は期待できません。逆にナスダックはグラフの通り、ここ2年半で約1.5倍です。

  • ナスダックが下落すれば『QYLD』も下落
  • ナスダックが上昇に転じても『QYLD』も上昇するとは限らない。

ナスダックに投資するのと『QYLD』のどちらが圧倒的に有利なのか、計算せずとも分かりますね。

売却の判断が出来ない?

『QYLD』に投資している方で最も多いのが、自分で売却の判断が出来ないから、自動的に分配金で現金を受け取りたいという方でしょうか。

では、毎月機械的に売却して、口座に現金を入金してくれるサービスが有れば万事解決です!

投資信託を買って、定率売却がベスト。

楽天証券では投資信託の毎月定率売却の設定が出来ます。ナスダックに連動する投資信託を買って、毎月0.9%の売却設定をすれば、『QYLD』の分配利回りに匹敵する年利10.8%ですよ。以下、定率売却を解説するホームページの引用です。

②定率指定 0.1%以上0.1%単位
指定している投資信託を、あらかじめ指定した率に相当する口数を毎月売却し受取ります。

例)毎月15日に1%ずつ受け取ると指定した場合、売却注文日の投資信託の保有口数の1%に相当する口数を自動的に売却し15日※に受取ります。受取額は変動します。

引用:楽天証券HP

定率売却が利用できる、楽天証券の公式ページはこちらから↓↓↓楽天証券

ナスダックに投資する投資信託の『eMAXIS NASDAQ100インデックス』の信託報酬は年0.44%で『QYLD』の0.6%より割安です。

さらに『QYLD』の分配金には全額に税金が掛かりますが、投資信託の定期売却なら、税金は売却益のみに掛かるので圧倒的に有利です。

とどめに『QYLD』が買付手数料や為替手数料が掛かるのに対し、投資信託の購入手数料は無料ですよ。

  QYLD 投資信託※1
売買手数料 有り 無し
信託報酬 0.6% 0.44%
為替手数料 有り 無し
分配利回り※2 10%前後 自分で決める
税金 全額に課税 売却益に課税
株価(基準価格) 上昇しづらい 基本的に右肩上がり

※1:投資信託は『eMAXIS NASDAQ100インデックス』
※2:楽天証券の定期売却サービス利用を前提、便宜的に分配利回り欄に記載

『QYLD』が勝っている項目は何一つありません!

保有しても良い人(笑)

最後にナスダックの投資より『QYLD』に投資する方が良い人はどんな人か無理やり考えてみました。

  • 変わったETFに投資するのが趣味
    とにかく色々な投資先を試してみたいという気持ちは分かります、損益度外視で保有するなら誰にも止められませんね。
  • 注目の米国ETF『QYLD』に投資しているオレ、カッコイイ!!!と思う方も是非保有して下さいwww、それこそ誰にもあなたを止められませんよ(笑)

『QYLD』が上がり辛く下がり易い仕組みは、こちらの記事から↓↓↓www.katsurao.info

どの証券会社があなたの投資スタイルに合っていますか?【米国ETF】www.katsurao.info

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