よしきよの旅と投資の話

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【QYLD】を判りやすく解説①10%越えの高配当?上昇はしませんが、暴落はするんですよ!

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【QYLD】年利10%の配当金に目がくらんでませんか?

最近、YouTubeやブログで投資情報を収集していると『QYLD』なる米国ETFの名前を頻繁に見かけるようになりました。

なんでもナスダックの値上がり益を放棄する代わりに、年利10%を超える高利回りの配当金が貰えるのだとか・・・(正確には分配金ですが、初心者の方にも分かり易いように配当金と書きます。)

しかし、SNSのコメントを観ていると、勘違いして投資をされている方が多いようですね。

  • ナスダックが上昇した分を、配当金で貰えるんでしょ?
  • 株価上昇の利益を放棄しているんだから、ナスダックが下落しても損しないんでしょ?

こんな感じで保有している方がいらっしゃるようですが、これ間違いですからね。

中には「このETFでFIRE生活が近づく!」なんて書き込みも有りました。いや、むしろFIRE生活者が絶対に買っちゃいけないETFでしょこれ!サイドFIRE生活の私は絶対に買いませんよ。(笑)

乁( ̄д ̄)厂ヤレヤレ

先に結論を書いておきますが『QYLD』を買うべきなのは、今後のナスダック100指数は『大きく上下するが、結局横ばいが続く』と予想する人だけです。

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こんな感じの値動きがずぅーーと続くと予想しているなら保有してOK。

今回の記事は勘違いして買っている人が多いと思われるQYLDについて自分なりにまとめてみました。かなり長い記事になるので複数記事に分けて投稿するつもりです。ぜひ最後までお付き合いください。。

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「高配当のETF」以外で『QYLD』の特徴を説明できますか?

『QYLD』を「なんか良く分からないけど、高配当が貰えるETF」といった感じで保有している方が多いと思いますが、簡単?に説明すると以下の通りです。

『QYLD』はカバード・コール戦略を実施するETFで、ナスダックの株式を購入し、それと同一価格のコール・オプションを売却する事で、オプションプレミアムを受け取り利益を出します・・・

????ですよねぇー(笑)、という訳でまずは用語解説からいってみましょう。

知っていなければいけない『QYLD』の用語解説

コール・オプションとは『買う権利』のこと

まずはコール・オプションです。これは『定められた日に、定められた価格で株式等を買う権利』の事です。

どうしてもA社株を100万円で買いたい人がいる

例えば、1月1日時点でA社の株価が100万円だったとしましょう。

鈴木さんは、どうしてもA社株を買いたいと思っていますが、あいにくと手持ち資金がなく、2月1日にならないと100万円を準備できません。
しかし、2月1日時点で株価が値上がりしていたら、資金が足りなくなってしまいます。

そんな時、『2月1日にA社株を100万円で買う権利』という物があれば欲しいですよね。この権利がコール・オプションです。

このコール・オプションがあれば、たとえ2月1日のA社株が150万円だったとしても、準備できた100万円でA社株を買う事が出来るのです。

鈴木さんは幸いにもコール・オプション(権利)を5万円で購入する事が出来ました。

しかし、誰かが売ってくれなければ、コール・オプションを買う事は出来ません。誰がコールオプションを売ってくれたのでしょうか?

A社株が100万円より安くなると予想する人がいた

本田さんは1月1日現在で100万円のA社株は、2月1日までに下落するだろうと予想していました。

そんな時に鈴木さんから「2月1日にA社株を100万円で買う権利5万円で売って欲しい」と頼まれたのです。

本田さん側からしたら5万円を受け取る代わりに「2月1日にA社株を100万円で売る義務」を負うことになります。

しかし、本田さんの予想ではA社株は値下がりしているはずです。そうなれば鈴木さんは株式市場で100万円より安くA社株を買えるのですから、わざわざ『100万円でA社株を買う権利』なんか使わないでしょう。(笑)

これにより本田さんの義務も消滅し、最初に受け取った5万円が利益になるわけです。

本田さんは喜んでコール・オプションを売りました。

二人の利害が一致してコール・オプションの売買が成立

  • 鈴木さん:5万円を支払ったが、確実にA社株を100万円で買うことが出来る。
  • 本田さん:株価の予想が当たれば、受け取った5万円が利益になる。

売り手と買い手の利害が一致してコール・オプションの取引が成立しました。(もちろん実際に個人間で交渉することは無く、コール・オプションを売買する市場が有ります。)

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オプションプレミアムとは『コール・オプションの価格』のこと

この例ではコール・オプションを5万円で取引していますが、これをオプションプレミアムといいます。

オプションプレミアムは時間と値動き幅で決まる

オプションプレミアムは主に権利を行使する期日までの長さと、株価の値動き幅(ボラティリティ)で変動します、期日の株価が予想しづらい時ほど高くなると思っていれば間違いないでしょう。

  • 期日までの期間が長いほど高くなる。
    明日の株価より、1か月後の株価を予想する方が難しいですよね。そのため、期日が遠ければ遠いほど、オプションプレミアムは高くなっていきます。
  • 値動きの幅が大きいほど高くなる。
    殆んど値動きの無い日本国債の価格より、ナスダックの方が予想しづらいですよね。同じ期日でも値動きが激しい株の方がオプションプレミアムが高くなります。
  • 他にも株式の需給や短期金利等も影響します。

売る側は損失無限大!

それではコール・オプションの取引が成立した二人の損益グラフを見てみましょう。

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 青:鈴木さん、コール・オプション買い 赤:本田さん、コール・オプション売り

株価が100万円以下なら、鈴木さんは株式市場でA社株を買えばいいので、コール・オプション(100万円で買う権利)は意味をなさなくなり消滅します。

鈴木さんは支払った5万円の損失、本田さんは受け取ったオプションプレミアムの5万円の利益が確定ですね。

※今回の取引で鈴木さんは確実にA社株を買うための掛け捨て保険としてコール・オプションを買いましたが、実際のオプション市場では、少ない資金で大儲けを狙うために買うのが一般的です。

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鈴木さんは金銭的に5万円の損失ですが、もともと掛け捨て保険でコール・オプションを買ったので満足です。

ここで重要なのは、株価が大きく値上がりした場合に本田さんが大損失を被ることになることです。

グラフ表記では150万円までしかありませんが、極端な話、株価が1億円になってしまったら、本田さんは1億円でA社株を買って、100万円で鈴木さんに売却しないといけません。

最初に受け取ったオプションプレミアム5万円と合算して、9895万円の損失です、コール・オプションを売るという事は、破産の可能性が有るハイリスクな投資なのです。

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カバード・コール戦略とは『コール・オプション売りの損失を限定する』

えっ『QYLD』ってコール・オプションの売却をしてるんでしょ、そんな危ないETFなんて売って良いの?と思われた賢明な方、ご安心ください。その為のネルフカバードコール戦略です。

コール・オプション売りをした場合に大損するのは、株価が大きく上昇した場合ですよね、しかし、本田さんが最初からA社の株を持っていたらどうなっていたでしょうか?

「2月1日にA社株を100万円で売る義務」は、保有しているA社株を100万円で売り渡すことで果たすことができます。

本来、1億円の価値が有るA社株を、たったの100万円で売り渡すわけですから、値上がり益を全て放棄することになりますが、破産する危険も無いわけですね。

『コール・オプションを売り、同時に株式を保有する』これがカバードコール戦略なのです。

これで『QYLD』が値上がり益を放棄する仕組みが分かりましたね、決してナスダックの値上がり分を配当金で貰うから、ETFの株価は上昇しないといった訳では無いんですよ。

株価の下落による損失が発生する。

さて「大損の心配が無くて、確実にオプションプレミアムを受け取れるなら良い事づくめじゃん!」と思いましたか?

残念ながら世の中そんなに甘くありません。A社の株式を保有する事により株価の値下がりリスクが発生してしまうのです。

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利益は最大5万円、損失は最大95万円

損益グラフを見てみましょう。コール・オプションを売っていても、カバード・コール戦略を実施すれば、株価がどれだけ上昇しようとも損失を被ることはありません。

最初に受け取った5万円のオプションプレミアムが利益になります。逆にA社株が値上がりしても利益を得ることは出来ないわけです。

しかし、A社株が下落すれば損失を被ります。初めにオプションプレミアムを受け取っているので、相殺すれば若干マシになりますが、所詮はマシ程度ですね。

カバード・コール戦略とは

  • コール・オプションを売り、同時にその株式を保有する。
  • 株式の値上がり益を全て放棄し、オプションプレミアムを受け取る。
  • 株式の値下がりリスクは負うので、株価下落時は損失を被る。

オプションプレミアムは受け取れるが、株価が上昇しても利益にはならず、下落した分は損失を被る。これが『カバード・コール戦略』です。

凄そうな名前が付いていますが、確実に儲かる投資方でも、絶対に損しない投資方でもありません、そんなものこの世に存在しないんですから。

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『QYLD』の勘違いを払拭していただけましたか!

コール・オプション、オプションプレミアム、カバードコール戦略について、長々と解説させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。

このカバードコール戦略を1か月ごとに繰り返していくのが『QYLD』です。内容は難しいと思いますが、少なくとも『QYLD』に対する勘違いを払拭いただけたでしょうか。

  • ナスダックが上昇した分を、配当金で貰える。
  • 株価上昇の利益を放棄しているんだから、ナスダックが暴落しても下落しない。

このような勘違いをなされて『QYLD』を保有しておられた方は、即刻売却して下さい。

「今は順調だから」「もう少し様子を見てから」等と、保有し続けるのは賢明な投資家のやる事ではありませんよ。

自分の目論見が外れたと確定した時点で、損切りするのは投資の鉄則です。インデックス積立投資ではなく『QYLD』のような複雑な米国ETFに投資するようになった時点で、あなたはもう投資初心者から脱却しつつあるのですよ。

 

今回はここまでですが、次の記事で『QYLD』がどのような運用をしているかを記事にしていきます、是非そちらもご覧ください。

続きの記事はこちらからです。↓↓↓www.katsurao.info

どの証券会社があなたの投資スタイルに合っていますか?【米国ETF】www.katsurao.info

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