ペイオフ対策もいらない元本保証資産
今回は使う予定のないお金の置き場所に『個人向け国債(変動10年)』をオススメする記事です。その理由は以下の3つ
- 日本政府が保証する元本保証資産
- 定期預金より高利回り
- 買付後、1年経過で換金できる
「ペイオフ対策に1,000万円以上の預金は銀行を分けた方がいいの?」は羨ましい悩みですね。
私としては銀行を分けると管理の手間が増えるので、個人向け国債(変動10年)を推しています。
ネット証券最大手のSBI証券でも買い付けることができます。
毎月募集期間がある個人向け国債
種類は変動金利の10年と固定金利の5年・3年の3種類があります(基本的に毎月募集があり)
銀行の定期預金の金利は高くても0.4%程度ですから、かなりの高利回りです。
特に使う予定のない資金なら10年を選ぶのがベターでしょう。
5年・3年は子供の学費など使い道の決まっている、絶対に減らせないお金の置き場所に向いていますね。
個人向け国債のメリット
個人向け国債は、安全性やインフレへの対応力など、多くのメリットがあります。
その主なメリットについて詳しく見ていきましょう。
銀行預金以上の安全資産
個人向け国債の最大のメリットは、なんといってもその高い安全性です。
日本政府が発行しており、元本と利息が全額保証されます。
万が一、個人向け国債を買い付けた銀行が破綻したとしても、他の金融機関で保有を継続することができます。
これは私たちが買い付けた個人向け国債は金融機関が保管している訳でなくペーパーレス化されているからです。
保有状況は振替口座簿に記録されているので、金融機関が破綻したとしても、その権利は保護され利子や元本が受け取れなくなることはありません。
これが銀行の定期預金の場合、1,000万円を超えた資産については保証されません。
俗にいうペイオフですね。
私たちが預けた銀行預金は銀行が自由に使えるお金です。
お金を銀行に貸しているというイメージをしてください。
お金を貸した相手が破産したら、お金は返ってきませんよね。
銀行預金より高金利でインフレ対策
個人向け国債のメリット2つ目はインフレへの対応力です。
個人向け国債(変動10年)は変動金利のため、市場の金利が上昇すると利息も増える仕組みになっています。
しかも前述のように、銀行の定期預金よりも高金利であることが多いので、インフレにもある程度対応できる金融資産です。
証券口座はポジポジ病発症の危険が
あまり知られていませんが、証券会社の口座は銀行預金よりも安全な資金の保管先です。
証券口座に入金された資金は証券会社を通じて、信託銀行に保管(分別管理)されるからです。
そのため銀行預金の代わりに資金の置き場所に使う方がいますが、私はあまりオススメしません。
みなさんは「ポジポジ病」という言葉をご存じでしょうか?
FX界隈で使われる言葉です。
常にポジションを持っていないと落ち着かないため、適当な判断で取引を繰り返してしまうトレーダーを揶揄する言葉です。
もしも証券口座に大金を預けた状態で、株式市場が大きく上昇したら株を買いたくなりませんか?
私ならなります!
そんな時、資金を個人向け国債に変えておけば、既に投資をしている資産ですからポジポジ病の発症を防げます。
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個人向け国債の注意点
個人向け国債の保有にも注意点があります。
換金時の手数料
個人向け国債を満期前に換金する場合に手数料が発生します。
直前2回分の受取った利息(税引き後)です。
しかし、定期預金の途中解約も不利な利回りが適用され、実質的な手数料となりますし、個人向け国債だけに当てはまるデメリットではありません。
買い付けから1年は換金できない
個人向け国債は購入から1年間、元本を引き出すことができません。
このため、急に現金が必要になった場合に対応できないリスクがあります。
そのため、はじめは生活防衛資金とは別の余剰資金の置き場所と考えてください。
ただ、逆に考えれば1年経過の後はいつでも換金できるということです。
売却すれば数日で現金が口座に入金されますから、買付後1年以上経過している個人向け国債は生活防衛資金の一部と考えて差し支えないでしょう。
まとめ
個人向け国債は、日本政府が発行する安全資産です。
元本と利息が全額保証され、証券会社・銀行破綻時でも資金が保護されます。
注意点:1年間の換金制限と早期解約時に手数料がかかります。
ネット証券最大手のSBI証券ではキャッシュバックキャンペーン実施中
出典:SBI証券
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