つみたて投資、止めるのやめましょう!

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若ければ若いほど有利に!老後資金を準備するなら、持株会より『確定拠出年金』に加入しましょう。

老後資金を今から貯めるなら、持株会より確定拠出年金がおススメ

前回、前々回に続き、今回も「持株会より、他に良い投資先があるよ」という記事です。

新入社員のみなさん確定拠出年金の説明は受けましたか?簡単に言うと「今から老後資金を準備するなら、税金がメッチャお得になるよ」というもので、上手く利用できれば持株会なんぞとは比べ物にならないくらいの効率で、お金を貯める事ができます。

とはいえ、色々と複雑な制度ですので、研修で「自分で判断して投資先を決めて下さい」と言われても???となる人が殆んどでしょう。

そこで今回は企業型確定拠出年金(以下、本文中は企業型DCと書きます)を実際に利用していた、元サラリーマンが、メリットとデメリットを分かり易く解説しています、参考にして下さい。

この制度が有益かどうかは人それぞれで異なります。決して「皆がやるから」、「皆がやらないから」で決めてはいけませんよ。

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まず始めに、確定拠出年金は投資です!

会社の制度なので、『銀行預金』のように考えている方もいらっしゃるようですが、企業型DCは投資信託を毎月購入する投資です。

「投資信託って何?」という人は前回記事を↓↓↓www.katsurao.info

入社後にさっそく判断が求められる。

私の勤めていた企業(日経平均銘柄)では、企業型DCに加入する、加入しないは自由で、加入する従業員のみ、毎月の投資額と投資先を各々が決める手順でした。

ただ、ネット情報には「気付いたら加入していた!」なんて書き込みも有ったんで、企業によっては全従業員が加入で、投資先のみ従業員が選択するタイプも有るようです。

  • 任意加入の会社:投資先と投資額を選ぶ。
  • 全員加入の会社:投資先を選ぶ。

確定拠出年金のメリットとデメリット

では、始めに、企業型DCは老後の資金を準備するためにする資産運用ですので、これまで紹介した他の投資と比べてみましょう。

  企業型DC つみたてNISA 持株会
投資先 会社が選んだ
投資信託か預金

金融庁が選定した
投資信託(約200本)

自社のみ
投資限度額 最大年66万円 年40万円 企業毎に異なる
投資期間 60歳まで 最長20年 退職又は脱会まで
換金性
税金の優遇

この表を元に、企業型DCのメリットとデメリットを見て行きましょう。

確定拠出年金のメリット

①60歳まで引き出せない!

企業型DCの最大のメリットが、60歳まで支払ったお金を使えない事です。デメリットと書き間違えているわけではありませんよ。

お金を引き出せないことをデメリットとして挙げている人が殆んどなのですが、私はこれを最大のメリットと思う訳ですよ。

老後に貯金ゼロで突入するつもりですか?

企業型DCを使う使わないにかかわらず、「老後資金はゼロで良い」なんて考えている人はいませんよね。

どうせ、必要になるんです。下手に銀行口座に貯めておいたら、使いたくなってしまうでしょ。老後まで絶対に開けられない貯金箱として有効に使いましょう。

投資初心者のパニック売りを防げる

更に、投資信託の積立投資で失敗するのは、株価が下がった時に、パニック売りしてしまうからです。

どうせ引き出せないのですから、「売却しよう」なんて思いませんよねwww

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リーマンショック(2008年)の暴落時に売っても、マイナスじゃありません!

私が計算した所、1960年以降、米国の株式指数(S&P500)に16年以上積立投資を継続した人で、損をした人は一人もいませんでした!

有名な投資系ユーチューバーさんも、15年と言っていましたので、大きな計算間違いは無いでしょう。

これまでは世界の株式市場の成長に便乗して積立投資を続ければ、損する方が難しかったんです。

もちろん、所詮は過去のデータなので未来が約束されている訳ではありません。しかし、何十年も続いてきた流れです、参考にすべきだと思いますよ。

②投資先が限定されている。

日本には6000本近い投資信託が有るんですが、その中から一つ選べと言われても???ですよね。

そのため、投資を始めようとしても、「メンドイからまた今度」という人も、結構多いようです。

しかし、企業型DCで選べるのは、せいぜい10本程度なので、「決められないからやぁーめた」にはならないでしょう。

なお、「会社が選んだんだから安心」と思って適当に選んではいけません、企業側の担当者も投資に詳しいわけでは無いので、どの投資信託を選定するかは、提携する証券会社に丸投げの可能性が高いです。

事実、企業DCのサービスを提供する証券会社のHPを見てみましたが、とても長期投資に向いているとは言えない、割高手数料の投資信託も含まれていました。

確定拠出年金ではありませんが、投資信託を選ぶときの注意点を別記事で書いてますので参考にして下さい。↓↓↓

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元本保証は絶対に選んじゃダメ!!

なお、必ず選択肢には定期預金等の元本保証枠があるのですが、若手社員の皆さんは絶対に選んではいけません。

前回記事で、少しだけ複利の凄さを書きましたが、長い時間を投資に使える若い人が、圧倒的に有利なんですよ。

55歳から企業型DCを始めても、5年程度しか投資できませんが、若い人なら30歳から始めても30年です。

仮に、毎月1万円を年利回り4%で積立投資していたら、どのくらいの金額になるでしょうか。

もちろん、投資ですので確実に4%の利回りを出せる保証はありません、下の棒グラフも順調に増えるのではなく、「何度か下落を経験しても、最後はこれくらいですよ」というものです。

しかし、全世界の株式に投資する投資信託は過去20年で年平均+7.5%程度ですから、4%でも少し抑えめの数値です。

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毎月1万円を年利4%で運用できた場合。(出典:金融庁HP

注目して貰いたいのは、後半の凄まじい増加率です。このアドバンテージを使わないでどうするんですか。

元本保証の投資先は、既に十分な資産を築いて、これ以上増やす必要が無い人が、株価暴落を避けるために使う物だと思って下さい。

③給料から取られる税金が安くなる。

加入を選択できる企業の場合は、企業型DCに加入すると、引かれる税金が少なくなります。

例:給料が年500万円の場合

  • 企業型DCを利用しない:500万円×20%(税率)=引かれる税金100万円
  • 企業型DCに12万円投資:(500万円‐12万円)×20%(税率)=引かれる税金97万6千

企業型DCに支払う分だけ、収入を少なく計算してくれるので、支払う税金が少なくて済むんですね。

ただ、税金が安くなるからと言って、限度額いっぱいに利用するのは止めましょう。若いうちは、遊ぶお金を残しておくのも大切ですよ。

確定拠出年金のデメリット

①生活で使えるお金が同僚より減る?

企業型DCに加入しなければ、年金分を給料として先に受け取るのと同じなので、加入した従業員は、加入していない同僚と比べ、使えるお金が少なくなります。

しかし、貰った給料を全部使う人はいないでしょ?大抵の人は一部を貯金なり投資なりに回すわけですから、

受取るお金が減っても、使えるお金の額は変わりません。企業型DCの額を抑えめにすれば、たいした影響にはなりませんね。

②金額の変更がすぐにできない

残念ながら「5万円にしたけど、やっぱ来月から1万円で・・・」とかはできません。金額の変更は1年に一度だけで、手続きの時間も結構かかる場合が有ります。

そのため、最初は少なめに設定して、自分が1ヶ月に使う生活費が分かってきた後、増額する事をおススメします。

気にしても無駄な事(笑)

①将来、受け取る手続きが複雑

新人研修で受取時の説明も有ったと思いますが、複雑な制度です。

でも、心配いりません、どうせ教える方も分かって無いですし、40年後の事なんで、受取る頃には忘れてます。(笑)

場合によっては「受取時に、○○万円なら、税金がお得にります。」とか、シミュレーションしてくれる場合も有りますが、

そもそも、定年退職まで働く事を前提にしてるので、早期退職や、転職した場合は考慮されません。

さらに、未来の株価は誰にも予想できないので、『将来の受取額を予想して、最良の支払い金額を設定をしたい』 なんて、考えるだけ無駄です。

何度も書きますが、60歳まで絶対に引き出せない貯金箱として利用しましょう。

②社会保険料の減額がぁー

支払う税金が減るのは、とってもお得ですが、実は払う税金が減る分、将来貰える、公的年金や公的保険が減ってしまう可能性が有るんですよ。

「何それ???」ですよねぇーーー

まぁ、これも正確に理解している人はいませんし、そもそも出世して給料が上がったり、退社して独立したり、転職したり、状況によって変わるんですから、これも考えるだけ無駄です。

聞かなかった事にしましょうwww

老後の備えは企業型確定拠出年金だけで良い。

正直な話、老後の為に投資を始めるなら、企業型DCを始めるだけで、他は何もいりません。

「老後資金の為に持株会」なんて言ってる人は、会社に魂を売った、ただの情弱です!!!

『2千万円問題』って聞をいたこと有りますよね?

3年ほど前に、国の偉い人が「老後は年金だけだと暮らせないから、2千万円準備しといてね。テへっ(要約してますwww)とか言って、ワイドショーが食いついたので、記憶に新しいでしょう。

仮に平均利回り年4%の投資信託に毎月2万円で設定すると、37年で約2千万円(詳しくは下のグラフで)ですから、公的年金と合わせて、老後資金の確保は十分でしょう。

上にも少し書きましたが、全世界の株式に投資する投資信託『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の過去20年の平均利回りが年7.5%程度ですから、これでも年利回りは結構おさえめですよ。

後は銀行口座に不安にならない程度のお金を残し、余ったお金で、趣味を楽しんだり、彼氏彼女や友達、家族とチョット良い食事をしたり、旅行に行ったり、若い時間を存分に楽しんで下さい。

結婚したり、子供が産まれたら、その時考えれば良いんです。まさか、家庭を持った後も、同じように遊ぶつもりじゃ無いでしょwww

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毎月2万円を年利4%で37年間運用 (出典:SBI証券

企業型確定拠出年金が無い会社の人はiDeCoで

企業型DCの制度が無い企業も沢山あります、そんな会社に勤めている人はiDeCoという「個人型確定拠出年金」という制度を利用できます。

基本的には企業型と同じような制度ですが、投資できる金額など、色々と異なる点があります。

利用するためには、自分自身で証券会社に申し込む必要が有るので、試しに資料請求してみて下さい。

なお、一生付き合うことになる証券会社です。ネット証券最大手のSBI証券など、大きな証券会社に口座を作ることをお勧めします。

5大ネット証券の取扱銘柄を比較しています。↓↓↓
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老後資金を準備するなら確定拠出年金がおススメ

今回は企業型確定拠出年金(企業型DC)について書きました。

メリット

  1. 老後前まで引き出せない。
  2. 投資先の選択肢が少ない。
  3. 税金がお得になる。

デメリット

  1. 使えるお金が減る。
  2. 金額の変更がすぐにできない。

メリット、デメリットどちらも有る制度ですが、老後の資金を準備するのに、優れた制度です。

新入社員の皆さんは、これから忙しくなるでしょうから、投資の事を考えている暇なんか無くなるかもしれません。

しかし、既に老後のことまで考えて、このブログにたどり着いた、未来有望な若人の皆さん。

取り敢えず、少額から全世界株式、米国株式、又は先進国株式に投資する投資信託で始めてみてはどうでしょう。

最後に、絶対に最初から元本保証の投資先は選ばないで下さいね。

株価下落が怖い人はこちらの記事を↓↓↓www.katsurao.info

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