iDeCoの口座をどこの証券会社にすべきか悩まれていますか?
まずは有名ネット証券のiDeCoで買えるおすすめの投資信託を投資先・証券会社で一覧表にしましたのでご覧ください。
注:筆者が「状況により投資しても良い」と思う銘柄のみを抜粋しています。
証券会社別:iDeCoで買える投資信託の一覧表
全世界株式
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim (オルカン) |
- | - | 〇 | 〇 |
eMAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) |
〇 | - | 〇 | - |
SBI全世界株 (雪だるま) |
〇 | - | - | - |
楽天 プラス オールカントリー |
- | 〇 | - | - |
米国株式
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim S&P500 |
〇 | - | 〇 | 〇 |
楽天 プラス S&P500 |
- | 〇 | - | - |
iFree NEXT NASDAQ 100 |
- | - | - | 〇 |
先進国株式
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国株式 |
〇 | - | 〇 | 〇 |
ニッセイ 外国株式 |
〇 | - | - | - |
たわらノーロード 先進国株式 |
- | 〇 | - | - |
国内株式
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
ニッセイ 日経平均 |
〇 | - | - | - |
たわらノーロード 日経225 |
- | 〇 | - | - |
三井住友 DC つみたてNISA 日本株 |
- | 〇 | - | - |
One DC 国内株式 |
- | - | 〇 | 〇 |
eMAXIS Slim (TOPIX) |
〇 | - | 〇 | - |
eMAXIS Slim (日経平均) |
- | - | 〇 | - |
DCニッセイ 日経225A |
- | - | - | 〇 |
iFree JPX日経400 |
- | - | - | 〇 |
バランス型
SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|---|---|
iFree 年金バランス |
〇 | - | - | - |
eMAXIS Slim 8資産均等型 |
〇 | - | 〇 | 〇 |
大切なのは買いたい投資信託を扱っているかです。
私は早期退職時に、企業型DCからSBI証券のiDeCoに移管したんですが、お目当ての投資信託(オルカン)を扱っておらず別銘柄を選択しました。
お目当ての投資信託がiDeCoでも扱われているかをチェックしてからiDeCo口座を開くようにしてください。
iDeCoでおすすめの証券会社
意外なことにiDeCoでは新NISAでは大人気のSBI証券と楽天証券よりも松井証券やマネックス証券の方が上位に来ます。
それは取り扱っている投資信託の銘柄の差です。
①松井証券:オルカンが買える&ポイントサービス
新NISAでは影が薄い松井証券ですが、iDeCoでは大手ネット証券の中で最もオススメの証券会社です。
理由は最も有名と言っていいインデックスファンドである、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 通称:オルカンを扱っているからです。
SBI証券や楽天証券のiDeCoでオルカンに投資することはできません。
銘柄の充実ぶりならマネックス証券も甲乙つけがたいのですが、ポイントサービスで松井証券が一歩リードです。
iDeCoでポイントがもらえるのは松井証券
ポイントだけで証券会社を選ぶべきではありませんが、他で決定的な違いがないのならポイントも判断材料に入ってくるでしょう。
他の証券会社がポイントサービスの広告を出していますので、勘違いしがちですが、ポイントが付くのは新NISAや特定口座で投資した場合です。
出典:松井証券
松井証券の他にはauカブコム証券がポイントを付けていますが、保有手数料である信託報酬がちょっと高めのものに限定されていてメリットはありません。
しかし、松井証券はiDeCoで扱う全ての投資信託がポイントの対象です。
例えば↓↓↓
eMAXIS Slimシリーズのポイント付与率(保有残高に対して)
- 全世界株式(オルカン)・0.0175%
- 米国株式(S&P500)・0.0326%
- 国内株式(日経平均)・0.0550%
(その他にもeMAXIS Slim銘柄の扱いあり)
②マネックス証券:ポイントはないが優秀な投資銘柄
松井証券と並び優秀な投資銘柄をそろえているのがマネックス証券です。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
このeMAXIS Slimの人気2銘柄も扱っていますから、投資先で困ることはないでしょう。
投資上級者向けの銘柄
NASDAQ100やJPX日経400など他の証券会社で扱っていない銘柄を扱っているのも特徴です。
値動きの大きいNASDAQですが米国の巨大IT銘柄が集中しているため単純にトータルリターンだけを考えるなら魅力的です。
投資上級者の30代の方が「どうせ60歳まで引き出せないのなら」と超長期投資前提で投資するなら選択肢に入るかもしれません。
マネックス証券でiDeCoを始める
マネックス証券ですでに投資をされている方なら、ポイントよりも利便性を優先して、同じ証券会社にiDeCo口座を作るのは賢明な選択だと思います。
その場合も新たにiDeCo口座を作る必要がありますので、下の画像からホームページに移動してください。
③SBI証券:全世界株式の銘柄がいまいち
ネット証券界の最大手であるSBI証券ですが、取り扱い銘柄にオルカンがありません。
全世界株式の銘柄は以下の2本です。
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
eMAXIS Slimは除く日本ですし、雪だるまも優良銘柄ですがオルカンと比べるとコストの面で少し劣ります。
iFree年金バランスがあるのはありがたい
ただ、バランス型ファンドのラインナップにあるiFree年金バランスは魅力的です。
老後が近づいてきた50代には「増やすための投資」から「大きく減らさないための投資」にシフトしなくてはいけません。
その時にGPIFのポートフォリオを参考にするiFree年金バランスは最有力候補です。
くわしくは別記事で解説していますので↓↓↓の記事をご覧ください。
④楽天証券:eMAXIS Slimが買えない
新NISAの口座では私がイチオシしている楽天証券ですが、iDeCoに限定するとあまりメリットがありません。
致命的なのはeMAXIS Slimシリーズが取り扱い銘柄に含まれていないことです。
代替え案として、この2つがあるのですが
- 楽天 プラス S&P500
- 楽天 プラス オールカントリー
どちらも優良といえる銘柄なんですが、あえてこの2銘柄を選ぶ理由はありません。
またバランス型ファンドに投資してもいいと思える銘柄がありません。
楽天証券は新NISAでのみ利用し、iDeCoはマネックス証券や松井証券の利用をオススメします。
iDeCoの手数料は4社とも同じ
なお大手ネット証券と呼ばれる証券会社なら、どこでも最安クラスの手数料でiDeCoを利用できます。
iDeCo利用で必ず取られる手数料
- 口座開設時:2,829円
- 運用時:毎月 171円
- 受取時:毎回 440円
注:別に手数料を取る金融機関もありますが、松井証券・マネックス証券・SBI証券・楽天証券の4社は全て0円です。
口座開設時の2,829円は最初に一度払うだけですし、他もiDeCoの節税メリットを考えれば誤差の範囲内です。気にすることはないでしょう。
まとめ
iDeCoの証券会社を解説しました。
口座開設はお目当ての投資信託を取り扱っているかを最優先に選ぶようにしてください。
大手ネット証券4社の特徴
-
松井証券:優れた投資銘柄に加え、2024年8月からポイント還元サービスが始まりました。
eMAXIS Slimシリーズを含む優良なインデックスファンドを扱っています。 -
マネックス証券:松井に匹敵する銘柄のラインナップです。超長期でナスダックを選ぶ方、既にマネックス証券で投資をしている方などにおすすめです。
-
SBI証券:60歳が近づいたらiFree年金バランスが魅力的です
-
楽天証券:新NISAではおすすめ証券会社ですが、iDeCoでは特に選ぶ必要はないでしょう。
どの証券会社も手数料は同じです。
松井証券とマネックス証券は、充実したラインナップでオススメの証券会社ですので、特にこだわりがないならこの2社を選べば外れは無いでしょう。
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新NISAだけが投資ではありません。別記事で新NISAとiDeCoを比較していますので参考にして下さい。
20代30代必見!iDeCo vs 新NISA - 豊かな老後への第一歩 - つみたて投資
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