ETFと投資信託の違いを画像を使って解説。
この記事をクリックして下さったという事は、あなたは投資信託かETF(上場投資信託)か、どちらに投資すべきか悩まれていますね。
結論から先にお伝えすると、初心者の方には投資信託をおすすめします。
その理由は幾つか有りますが、もっとも大きな理由はパニック売りを防ぎやすいからです!
今回は、投資信託とETFの違いを解説し、合わせて「なぜ投資信託をおすすめするのか」という理由も分かり易く画像を使って解説しています。
投資を始めようと考えている方、または既に投資信託やETFを持っているけど、まだよく理解できていない方、ぜひ参考にしてください。
この記事を通して、皆さんが最適な投資商品を見つける手助けができればと思います。
この記事で分かること
- そもそも投資信託・ETFって何?
- 投資信託とETFの違いは?
- 初心者になぜ投資信託がおすすめなのか
- 実質的に分配金に掛かる税金を減らす方法。
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投資信託とETFを分かり易く解説
投資を始めようと思って色々と勉強をはじめたものの、良く分からないワードばかり、
有名ユーチューバーさんが「おすすめ投資信託は○○」とか「私はETFを買ってます」とか言っても、
「そもそも投資信託・ETFって何が違うの?」という方も多い事でしょう。
そんな方の為に投資信託とETFの違いから解説しましょう。
まず最初に理解していただきたいのは、ETFも投資信託の一種だということです。
本来ならばETFでない投資信託の事を『オープン型投資信託』とか『追加型投資信託』と記述するべきなのでしょうが、訳が分からなくなるので、
この記事では『ETFではない投資信託』の事を『投資信託』と書きます。混乱を避けるためにこの点をご了承ください。
投資信託やETFに投資する=たくさんの企業に投資する
では、まず投資信託とETFに共通する事から簡単に説明しましょう。
投資信託やETFは、投資専門の会社(運用会社)が、個人投資家(私達)から集めたお金を一つにまとめ、株式などに投資することで利益を生みだす金融商品です。
特徴は以下の通りで
メリット
- 少額でもたくさんの企業に分散して投資できる
- 投資先を選ぶ手間が少ない
- つみたてNISAが使える銘柄がある
デメリット
- 保有コストがかかる
- 投資の勉強にはならない
これを踏まえて、最も有名な投資信託の一つである『eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)』で見てみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)の投資先はアメリカの大企業500社ですから、大富豪でもない限り個別株で買い集める事は不可能ですよね。
しかし、投資信託やETFを使えば100円で全ての企業に投資できるんですね。
もちろん、運用会社に投資を委任しているのですから手数料が掛かりますが、優良な投資信託なら年間で投資資産額の0.2%以下です。
難しい銘柄選定をする手間を省いてくれるのですから、十分割にあうコストですよ。
投資信託とETF:5つの違い
それでは、投資信託とETFの違いと、私がETFではなく投資信託をおススメする理由を合わせて解説しましょう。
ETFの取引価格はリアルタイムで変動する
投資信託やETFの基準価格(株価)は証券会社のホームページで確認することが出来ます。
この基準価格の決まり方が投資信託とETFでは異なるので、自分が取引した価格が分かるタイミングも変わってきます。
- 投資信託:今の価格は分かるが、自分の買付価格が分かるのは数日後。
- ETF:リアルタイムで価格が変動しているので、取引した瞬間に価格が確定する。
投資信託の売買注文を出しても、自分が売買した基準価格が分かるのは翌日以降(銘柄や曜日で異なる)です。
ETFは株式と同じように証券会社でリアルタイムで売買できますので、取引が成立した時点で売買価格が分かります。
とはいえ、冷静に考えれば「それが分かったから何なの?」なんですが・・・
ETFはパニック売りの危険が高い
株式の様にリアルタイムで取引できることがETFのメリットと考える方も多くいらっしゃいます。
しかし、これは短期のトレードで利益を狙う方に当てはまるのであって、長期投資が前提になる初心者さんには逆に大きなデメリットになるんですよ。
それは、パニック売りをしやすくなってしまうことです。
ETFは売りたいと思った時に直ぐに売却できてしまいます。
例えば就寝前にアメリカ株の暴落が報道された時、そのまま平静を保ったまま眠って仕事に行けますか?
SNSをチェックすれば謎のインフルエンサーが○○ショックの再来と煽り投稿をしまくっていますよ。
大抵の場合、私達の様な一般市民が「今すぐに売るべき」と判断した時は冷静でない時です。
そもそも殆んどの方が未来の老後資金や退職金の長期運用を前提に投資を始めたはずなのに、
一回やそこらの暴落で売却を検討する事こそが、パニックになっている証拠でしょう。
投資信託ならば慌てて売ろうとしても売れません。
4コマ漫画の女性は、朝にパニック注文を出してしまいましたが、投資信託の注文が確定するのは15時です。
昼休みに冷静になり、注文を取り消す事ができたんですね。
長期投資が前提の投資ではリアルタイム取引が大きなデメリットになるんです。
ETEは分配金(配当金)が出てしまうので長期投資に不利。
投資先の企業が出した配当金の扱いも同じではありません。
- 投資信託:投資信託では配当金は再投資される。
- ETF:配当金が投資家(私達)に支払われる。
インデックスに投資する投資信託では、企業の出した配当金は、基準価格の値上がりという形で投資家(私達)の利益に反映されます。
ETFの場合は再投資されず分配金として投資家(私達)に支払われてしまいます。
もちろん自力で再投資すればいいんですが、税金や手数料が引かれた額しか再投資できません。
インデックス投資をされているということは、超長期での投資を前提に投資をされているんですよね?
長期投資において分配金はメリットどころかデメリットにしかならないんです。
取引や保有時の手数料が違う
投資信託・ETFともに、証券会社や投資運用会社のサービスを利用して投資をしているのですから手数料が発生します。
売買時の手数料
- 投資信託
優良な投資信託を買えば売買時の手数料は掛かりません。むしろ掛かる場合は、買ってはいけない投資信託です。 - ETF
株式の売買と同じ額の手数料が発生します。(手数料は証券会社ごとに異なります)
注:米国ETFの場合は円と米ドルの両替時に為替手数料も発生します。
保有期間中の手数料
投資信託・ETFともに、信託報酬等の保有コストが発生します。
同じ投資先の場合、ETFの方が若干安い場合が殆んどですが、売買時の手数料を考慮すると、甲乙つけがたい程度まで拮抗します。
税金や再投資の手間まで考慮すると、ETFに投資することはおすすめできません。
保有コストは既に支払い済みです
なお、投資信託やETFは『保有コストの分だけ基準価格が毎日下がる』仕組みになっています。
わずかな額ですので気付きませんが既に支払い済みですので、別に請求される事はありません。
安心して保有を継続して下さい。
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投資信託は1円単位で投資できる
売買時の取引単位にも違いが有ります。
- 投資信託:1円単位(100円以上)で注文できる。
- ETF:基準価格単位で注文する。
投資信託の魅力の一つとして『1円単位で投資が可能』という特徴があります。
これは、少額で投資できる以上に端数が出ないという大きなメリットが有ります。
ETFの場合は1株単位での取引が必要なので仮に3万円の買付注文を出しても、きっちり3万円分の投資ができるわけではありません。
投資できないという事は、未来の利益を捨てているのと同じですよ!
しかし、投資信託は1円単位で投資が可能なため、自分のライフスタイルに合わせた投資ができる大きなメリットがあります。
資金を効率よく投資できるのは、まちがいなく投資信託の方でしょう。
資産を取り崩す時の税金も投資信託が有利
資産運用で増やした資産を使う時に支払う税金も投資信託の方が有利です。
- 投資信託:売却した金額の内、元本分には税金が掛からない。
- ETF:分配金の全額に税金が掛かる。
「ETFの分配金を再投資せず使うから、自動で現金が振り込まれるメリットがある」
という方もいますが、税金が不利になる大きなデメリットを無視できるようなメリットでしょうか?
投資信託の税金は利益に対してのみ掛かる(元本部分には掛からない)ので安く抑えられるのはもちろん、含み損状態で売却した場合は税金が掛からないメリットが有ります。
逆の言い方をすればETFは含み損状態でも税金を取られるという大きなデメリットが有るんですよ。
投資信託とETFの違いをもう一度(クリックで目次へ移動できます)
- 1:ETFの取引価格はリアルタイムで変動する
- 2:ETEは分配金(配当金)が出てしまうので長期投資に不利。
- 3:取引や保有時の手数料が違う
- 4:投資信託は1円単位で投資できる
- 5:資産を取り崩す時の税金も投資信託が有利
ETFの数少ないメリット:娯楽費に向いている。
前述の通り、ETFは分配金が支払われてしまうので、長期投資には向いていません。
しかし、投資の効率が悪くなる事を承知の上で分配金を娯楽費として使うのならば、人生を豊かにするという目的で大いに有効な使い方だと思います。
投資信託がどれだけ値上がりしようとも、自分で売却をしなければ、お金を使うことは出来ませんからね。
投資を始めると節約生活が日常になってしまい、娯楽を後回しにしがちですが、それでは人生楽しくありません。
分配金を再投資や生活費に回すのではなく『分配金だけは贅沢にに使って良い』という自分ルールを作るなら、ETFを持つのもアリなんじゃないでしょうか。
投資信託とETFのいいとこ取りで税金を節約
ここまで投資信託とETFの違いを解説し、投資信託をおすすめしてきました。
しかし、投資信託を取り崩す段階に入っている方が、ETFの分配金に魅力を感じられるのも分かります。
お金が必要になる度に証券会社で売却注文するのも面倒ですからね。
そこで投資信託に投資しつつ、自動で口座に現金を振り込んでもらえるサービスを紹介しましょう。
投資信託の定期売却サービス
楽天証券とSBI証券では保有する投資信託を定期的に売却する事が可能です。
定期売却サービスを利用すれば
- 投資信託の特徴:税金が有利
- ETFの特徴:分配金が受け取れる
この2つのメリットを両取りする事が可能なんですよ。
仮に1千万円のインデックス投資信託を保有していた場合、
毎月5万円の定期売却を設定しておけば、投資信託の値動きに関係なく、年間で60万円(税金は考慮せず)の現金収入です。
更に楽天証券限定で定率での売却も可能です。
毎月0.3%の設定すれば『年利3.6%の仮想ETF』の完成です。
もちろん投資信託の一部売却ですから、税金も利益分にしかかかりません。
もはや実質
税金の少ない分配金と言っても過言ではありません!
分配金に魅力を感じてETFに投資している方には、ぜひとも利用して頂きたいサービスです。
以下は定期売却サービスの詳細(楽天証券)です。
売却指定方法
①金額指定
受渡日に受取る金額を指定する
②定率指定
各売却日における指定投資信託の保有口数のうち、お客様があらかじめ指定した割合に相当する口数を定期的に売却する
③期間指定
受取最終売却年月を指定し、指定投資信託の保有口数を、受取開始から最終受取月までの売却回数で等分した口数を定期的に売却する引用:楽天証券公式サイト
定期売却サービスについて、その他の詳細は楽天証券の公式サイトの上部に有る『検索欄』に『定期売却』と打ち込んで🔎ボ楽天証券の公式サイトで定期売却サービスの詳細を見る↓
まとめ:投資初心者さんには投資信託がおすすめ
この記事では、初心者さんが投資信託とETFのどちらに投資すべきかについて解説してきました。
結論は以下の理由から投資信託をおすすめします。
ETFより投資信託をおすすめする理由
- 投資信託はリアルタイムの取引ができない為、パニック売りを防ぐことが出来る。
- ETEが出す分配金は税金や手数料で再投資額が少なくなるため、長期投資に不利。
- 投資信託は1円単位で投資できるので、投資資金を無駄なく使うことが出来る。
- 資産を取り崩す時期において、利益分のみに課税される投資信託が税金面で有利。
投資信託の定期売却サービスがおすすめ
しかしながら『分配金の現金収入』に大きな魅力を感じておられる方もおられるでしょう。
そんな方には投資信託の定期売却サービスをおすすめします。
保有する投資信託に毎月売却の設定をすれば、定期的に現金収入を得ることが出来るうえ、税金面でも分配金を受取るよりも有利になります。
もしも、分配金に魅力を感じてETFを保有しておられるなら、ぜひとも利用していただきたい!!!
私達がしているインデックス積み立て投資は、超長期で少しずつ資産を増やしていく投資方です。
そのため、投資初期の僅かな判断ミスが未来の資産額を大きく変えてしまいます。
あなたが投資を始めたばかりだからこそ、ETFではなく投資信託を選んで、一緒に豊かな未来を手に入れましょう。
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