新型コロナ自粛も間もなく終わる兆候を見せワイドショーもコロナの影響よりも政府や自治体の対応の遅れを叩く方にシフトを始めたようです。叩く以外にやることがないのかと言いたくもなりますが、注目を浴びて広告料を稼ぐのがTV局の仕事ですからしょうがないですかね、静かで落ち着いた「ちんどん屋」なんてすぐ廃業に追い込まれるでしょうから注目を浴びてなんぼです(笑)まぁ平和な日常が戻ってきたということで。
さて投資信託が個人投資家から手数料を巻き上げるだけのぼったくり金融商品と言われ続けて何年がたったでしょうか。少なくとも私が投資を始めた15年ほど前は既に言われていました。ネット証券では購入手数料無料で格安信託報酬の投資信託を販売するようになりましたが、銀行や大手証券会社はまだまだ情弱の投資初心者から儲ける気まんまんのようです。
長期保有すれば手数料がお得になるの?
いまだにぼったくり手数料がまん延
投資信託を購入する際に最も気にしなければならない物の一つが購入手数料です、価格の上がり下がりは予想できませんが手数料は確実に失うお金ですからね。最近はネット証券の営業努力などにより購入手数料無料の投資信託も増えてきましたが、有人店舗の窓口で売られている物の中には、ぼったくりと言っていい3%もの手数料を取る場合が有るので注意が必要なのです。
何故か手数料の負担率を表記
投資信託の目論見書の後ろの方に保有時の経費である信託報酬や購入時の手数料を説明するページが有るのですが、そこには「投資信託を長期保有すれば1年あたりの負担率は減っていきます」という謎の解説が書いてある場合があります。
こんな感じに↓↓↓
えっ?当たり前の事ですよね?なにをグラフまで使って大げさに書いているんでしょう?「1を5で割れば5分の1ですよ」と言っているとしか・・・法律で載せなくてはいけないという決まりでもあるんでしょうか。
一個1,000円のウナギ弁当を「二食に分けて食べれば一食当たり500円ですよ」なんて営業トークするウナギ屋さんはいませんよね・・・(^_^;)
長期保有したところで支払う手数料額が変わるわけではありません。
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保有期間が長くなれば信託報酬の負担が増える
さらに購入手数料が高い投資信託は信託報酬も高い傾向があります。優良投資信託なら0.2%以下も珍しくない中で2%近くをぼったくっていきます、抜群の安定感です。
長期保有するということはそれだけ保有中に負担する信託報酬が増えるということを忘れてはいけません。しかも、長期保有で得をするわけではなく「得をした気がする」だけです。そのために割高な信託報酬を支払い続けるなどナンセンスでしょう!!
仮に窓口の販売担当が上のグラフを見せて「長期保有すれば負担が減りますよ(ニコ)」等とのたまわったのなら、お茶とお菓子だけ有難く頂いて即刻席を立ちましょう!(窓口買うこと自体お勧めしませんが)
証券会社の悪意すら感じる
「100万円の投資信託を買い3万円の手数料を支払った」この事実は保有期間が長かろうが短かろうが変わりません、いかにも負担が軽くなるような錯覚を起こさせるグラフを載せているのは証券会社の悪意を感じます。
証券会社は数字のマジックや錯覚を起こさせ易いグラフを使って個人投資家から手数料を巻き上げることに全力を尽くしてきます。その努力を他の事に向ければ日本の投資信託も素晴らしいものになったでしょう。
しかし、ぼったくり投資信託が未だに人気商品に名を連ねています。大切なお金を無駄に失うことのないように自分の金融リテラシーを普段から鍛えておく必要があるんですね。では今日はこのあたりで