2024年8月初頭、日経平均株価が少し暴落しました。
今はあるていど株価が戻し安定していますが、ここ数年で投資を始めたばかりの初心者さんにとって、はじめての大きな下落です。
かなり肝を冷やされたでしょう。
そして、あんなに投資に乗り気だった奥さん旦那さんが一転「投資なんかダメ」と言い始めたのもこのころでしょうか。
通称『嫁ブロック・夫ブロック』ですね。これは厄介です。
今回の記事では、嫁ブロック、夫ブロックが起きる原因と、それを乗り越えるための具体的な説得プランについて解説します。
その手順は↓↓↓です。
- ほとぼりが冷めるのを少し待つ
- 投資なしでの老後のプランをシミュレーションしてみる
- 絶対に足りないのでiDeCo(企業型DCも)を提案
さらにパートナーを説得する時、絶対にやってはいけないことも書いていますので、ぜひ参考にしてください。
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嫁ブロック・夫ブロックの原因
まず、嫁ブロック、夫ブロックがなぜ起きるのかを理解しましょう。
主な原因は、次の3つです。
①:人間は周りと同じ行動を取りたがる
群衆心理というやつですね。
周囲と同じ行動を取ることが安全だと感じる心理です。
「株価が大きく下げてみんなが投資を止めたらしい」これだけで投資を拒絶する理由としては十分なのでしょう。
②:最悪を想定してしまう
「明日はもっと下がるかもしれない」
「下がったまま戻らないかもしれない」
儲かる損するの理屈ではないのです。
③:現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、現在の状態を維持することが安全で楽だと感じる心理です。
人は新しいことに挑戦するよりも、現状を維持することを好む傾向があります。
「余計なことしたから損したんだ、銀行預金だけ持っていればいいじゃん」
となってしまうんですね。
嫁ブロック・夫ブロックの説得で絶対にやってはいけないこと
パートナーに再び投資をしてもらいたいなら、絶対に避けなくてはいけない行動があります。
Ⅰ:知識で説得しようとする
とにかく理屈ではないのです。
相手が投資に否定的な状態で熱心に説明すると逆効果でしょう。
いかに
「オルカンが世界中に分散投資されているのか」
「S&P500に15年投資して元本割れしたケースはない」こんな話を力説した所で
「でも暴落したじゃん」で話は終わりです。
そこで「一時的な暴落はあるけど…」などと反論しようものなら、とどめをさすことになるでしょう😭
Ⅱ:逆ギレや相手を責める
説得が上手くいかないからといって、相手を責めるのは絶対に避けなくてはいけません。
「せっかく教えてあげているのに」といった態度は状況を悪化させます。
相手から見れば「私が嫌だって言ってるのに、なんでこの人キレてんの?」ですからね。
Ⅲ:すぐに説得しようとする
暴落の記憶は強烈です。株価が大きく動いているうちに説得するのはあきらめた方が賢明でしょう。
ほとぼりが冷めるまで余計なことは言わず、次に説得するための準備を整えておくことです。
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嫁ブロック・夫ブロック解消の準備
冒頭にも少し書きましたが、私がブロック解除のために提案する手順はこちら
- ほとぼりが冷めるのを待つ
- 老後のプランをシミュレーションしてみる
- 絶対に足りないのでiDeCo(企業型DCも)を提案
❶:投資ではなく相手に伝える言葉を学べ
とりあえず相手が対話拒絶モードに入っていては話し合いどころではありません。
ここはじっと耐えて、普通に日常生活を送りましょう。
その間に書籍で初心者さん向け投資情報を調べるのです。
それらの書籍冒頭には投資未経験者のネガティブな感情を取り除く文章が書かれています。
説得の足掛かりになる一文が見つかるかもしれません。
❷:老後生活にいくら必要かを調べる
今のうちから、65歳時点でいくらの資産を貯めておく必要かを調べます。
- 年金定期便・ねんきんネットで将来の年金額を推定
- 老後の推定生活費
この2つが分かれば年金の他にいくらあれば老後の生活費に困らないか想定できますよね。
老後の生活費は想像つきづらいかもしれませんが、今の生活費に元に簡易計算で十分でしょう。
画像内のグラフ:定年後の必要生活費がガクンと減る安心な理由 現役時の収入確保は困難だが出費も同時に減少 | 家計・貯金 | 東洋経済オンラインより
たとえばあなたが40歳なら画像内グラフので50.4万円、65歳は32.1万円ですから、だいたい64%です。
今の支出の64%を老後の生活費と仮定できますね。
そして、仮に年金のほかに月10万円が必要だった場合、3,000万円くらいあれば100歳まで生活費を賄える計算になります。
出典:取り崩しシミュレーション のむラップ・ファンド|野村アセットマネジメント
よほど家計管理がしっかりしていないかぎり、預貯金だけで確保できる家庭は少ないはずです。
パートナーの顔色をうかがいつつ、どうやら老後生活費が足りなくなるらしいことを伝えてみてください。
❸:新NISAよりiDeCoを提案してみる
日経平均のちょい暴落でパニックになった方の多くは新NISAを利用していました。
そのため再び新NISAで投資を始めると伝えると難色を示すかもしれません。
そこでやや卑怯ですがiDeCoをすすめるのも手です。
iDeCoは個人型確定拠出年金という正式名称ですので、年金というワードが安心感をもたらすかもしれません。
さらに、新NISAとちがい株式投資信託から元本保証資産への乗り換えもできますので、それも不安を和らげる効果があるでしょう。
iDeCoと新NISAの比較は別記事で解説していますので参考にしてください。
↓↓↓
20代30代必見!iDeCo vs 新NISA - 豊かな老後への第一歩
がんばって説得だけじゃ嫁ブロック・夫ブロックを突破できない
- 投資に対する嫁ブロック・夫ブロックは理屈ではなく感情的な面が多い。
- 暴落直後はすぐに説得せず、冷静になるまで待つことが重要。
- 老後資金のシミュレーションを行い、投資が必要である現実を理解してもらう。
- iDeCoは新NISAよりも安全性が高く感じられる選択肢として提案しやすい。
パートナーの理解を得るためには、焦らずに相手の気持ちに立って進めることが大切です。
有名YouTubeチャンネルで嫁ブロック・夫ブロックの話題に触れている動画がありました。内容が似ているところもあるので参考になるかと
松井証券でiDeCoのポイントサービス開始!新NISAとは違うおすすめ証券会社
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