なぜバランス型はダメなのか?〜バランス型ファンドに投資している人へのメッセージ〜
「バランス」という言葉に惑わされて、自分の投資ポートフォリオに不要なリスクを抱え込んでいませんか?
投資初心者から上級者まで、多くの人が手を出しやすいバランス型ファンド。
しかし、その実には意外な落とし穴が潜んでいます。
それはバランス型ファンドも大きく下落するという事です!
私は、インデックス投資でサイドFIRE(経済的自由を手に入れること)を達成した投資経験から、バランス型ファンドが不要な理由をお伝えしたいと思います。
あなたも、バランス投資の落とし穴に陥る前に、一度この記事を読んでみてください。
この記事は、こんな理由でバランス型ファンドに投資している方に読んでもらいたい!
- 株式だけの投資信託は怖そう
- 初心者向けって聞いたから
- リスク分散したい
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バランス型ファンドとは?
まず始めに、「バランス型ファンドって何?」と思った方の為に簡単な解説をしましょう。
バランス型ファンドは、複数の異なる投資先(株式、債券、不動産、その他)に投資することで、投資先をバランス良く分散することを目的とした投資信託です。
有名なバランス型ファンドは↓この辺りでしょうか。
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- SBI-米国バランス(2資産均等型 愛称:まるっと米国)
自分で投資先を選ぶ必要がないため、初心者向けと言われる事が多いですが、実はあまり知られていないデメリットが有るんですよ。
バランス型ファンドの問題点:必要ない投資先にも投資してしまう。
バランス型ファンドは、株や債券等をバランス良く組み合わせているため、投資初心者から上級者まで人気があります。
しかし、皆さんはバランス型ファンドに含まれている投資先に、本当に投資したいんでしょうか?
上の画像は架空の投資信託ですが、実在するバランス型ファンド『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の投資先は以下の8つです。
- 日本株式
- 日本債券
- 日本リート(不動産)
- 先進国株式
- 先進国債券
- 先進国リート(不動産)
- 新興国株式
- 新興国債券
新興国への投資リスクが高い事は投資初心者さんでも、なんとなく想像が付きますよね。
この投資信託を買っている方は、本当に新興国に投資したいと考えているのでしょうか?
バランス型ファンドは中身の見える福袋です。中身を見て本当に欲しいものだけが入っていれば買うのもアリでしょうが、そんな事はごく稀ですよね。
バランス型ファンドの落とし穴を知ろう! 〜債券も安全資産じゃない〜
バランス型ファンドは、株式の他に値動きが小さいとされる債券にも投資し、リスクを分散するため安全資産とされています。
しかし、バランス型ファンドに組み込まれている債券は、実は安全な資産とは限らないんですよ。
金利が上がれば債券は下落する
最近の経済ニュースで米国の金利上昇がよく話題になります。
金利が上がれば銀行に預けるだけで多くの利息が受け取れるので、利回りの低い時代に発行された債券は値下がりしてしまうんですね。
為替の変動で株式並みの値動きに
外国債券の価格は為替変動が直撃します。
ちょうどここ1年程、ドル円の為替レートが円安に転じましたね。
その逆の事が起これば、外国債券の価値は大きく下がる事になるんです。
私達日本人の投資家にとって為替リスクは株式、債券等の投資先以上に重要なんですよ。
バランス型ファンドに投資する目的は?
数あるファンド(投資信託)の中から、あえてバランス型ファンドを選ぶ理由は、下落リスクを減らしたいからだと思います。
しかし、バランス型ファンドといっても多種多様です。
ファンドに債券が入っているからリスクが低いという訳ではありません、特に新興国の債券は株式と同じようにリスクが高い投資先なんですよ。
あなたの持っているバランス型ファンドは本当に下落リスクを減らしてくれているんでしょうか?
バランス型ファンドの保有コスト! 〜セットになるほど割高になる〜
ファンド(投資信託)を保有していると信託報酬という費用が掛かります。
私達のような一般市民がする投資は、基本的に数十年ににわたる積み立て投資が前提ですので、保有コストにも気を配らなくてはいけません。
バランス型ファンドは株式インデックスファンドと比べると、信託報酬が割高になります。
有名なeMAXIS Slimシリーズで比較してみましょう。
- 国内債券インデックス:年0.132%
- 全世界株式(オルカン):年0.1144%
- バランス(8資産均等型):年0.154%
以下、eMAXIS Slim 全世界株式をオルカン、eMAXIS Slim バランスを8資産均等型と記します。
僅かな差ですが投資するつもりのなかった投資先に、無駄に投資した結果、余計な費用を払うとなると、気持ちの良いものではないですよね。
投資信託は投資先の種類が多いほど保有コストが割高になるのが基本です。
これから投資を続けるうえで重要な事ので、覚えておいて下さい。
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自分で作る!バランス型ファンド 〜初心者でも簡単にできる〜
バランス型ファンドをおススメしないとはいえ、株式インデックスファンドだけでは暴落した時に不安という気持ちも分かります。
そならば自分で作ってみてはいかがでしょうか?
例えば優良インデックスファンドと個人向け国債を別々に持てばどうなるでしょう。
- 50%:オルカン(全世界株式:リスクを取って利益を狙う資産)
- 50%:個人向け国債(元本保証の超安全資産)
リスクとリターンのバランスがとれたうえ、保有コストも安くなります。良い資産配分だとは思いませんか?
もちろん「投資資金が多くあるが、投資経験が少なく暴落に耐えられない」と思うなら、日本国債を増やしたり、
「暴落してもいずれ戻すでしょ」の人は、株式を多くしても良いでしょうね。
バランス型ファンドを自分で作るメリット 〜お好みの投資配分と手数料削減〜
投資初心者さんがバランス型ファンドを選ぶのは難しい事です。
難しい目論見書をチェックして、何にどれだけ投資しているかを調べ、自分の望む配分で投資しているファンドを探さなくてはなりません。
超絶、面倒くさいです!
しかし、ファンドを自作してしまえば初心者でも簡単に、自分の望む配分で投資する事ができるんです。
『リスクを取ってでも増やしたい資金はインデックスファンド、減らしたくない資金は個人向け国債』
考えるのはコレだけなんですから。
しかも、保有コストが安く済むというおまけ付きです。
もともと、バランス型ファンドの保有コスト(信託報酬)はインデックスファンドより高くなりますから、正に一石二鳥ですよ。
どうするバランス型ファンド~もう買っちゃったんだけど?~
とはいえ既にバランス型ファンドを保有してしまっている方も沢山いらっしゃるでしょう。
そこで、今後のおススメのプランを紹介します。
直ぐに売却すべきケース
- 銀行や証券会社の窓口で買った
- 信託報酬が0.2%以上
- 何に投資しているファンドか知らない
窓口で売られている投資信託は信託報酬などの手数料が高い事で有名です。
間違いなく似たような投資先で手数料の安いバランス型ファンドを、インターネット証券で買うことが出来ます。
0.2%を切るファンドも珍しくありません。
これらに当てはまるファンドを保有しているという事は、あまり投資について詳しくない時に買われたものではありませんか?
それならば一旦現金化して、新たに投資を始めるつもりで投資先を選ばれてはいかがでしょう。
なお、少なくともインターネット証券を利用することは必須になります。
ネット証券の口座を持っていないなら、これを期に作ってしまいましょう。
日本で一番有名なインターネット証券であるSBI証券がおすすめですよ。
売却して自作バランス型ファンドを作って欲しいケース
- 株式又は外国への投資が50%を超えている
- 新興国を投資先を含んでいる
外国への投資は為替レートの動きに影響されますので、円高が進めば株式に匹敵する損失を被ることになります。
新興国も今後の成長次第で利益を上げることもあるでしょうが、バランス型ファンドは
『下落リスクを減らしたい』という目的で保有するのですから、適した投資先とはいえませんね。
因みに直近の暴落として有名なコロナショック時は、株安と円高の影響で、8資産均等型も大きく下落しています。
暴落時に大きく下げてしまうのでは、安全資産としての役目を果たす事はできません。
バランス型というワードだけに注目して、安心な投資先と勘違いしていると思いもよらない損失を被る事になってしまいますよ。
バランス型ファンドはもう要らない!? 〜自作バランス型ファンドで理想の資産配分を〜
バランス型ファンドは、株式と債券等をバランス良く組み合わせることで、投資初心者から上級者まで人気がある投資信託です。
しかし、以下の点に注意が必要です。
- 投資する必要のない投資先も含まれる
- 含まれている債券が安全資産とは限らない
- 保有コストが割高になる
自分に合った投資配分で投資しましょう
株式等のリスク資産と安全資産の配分は、投資する人の保有資産や家計状況で変わってきます。
数あるバランス型ファンドの中から自分に合った物を見つけ出すのは至難の業でしょう。
更に信託報酬などの保有コストも馬鹿になりません。
しかし、自分でインデックスファンドと個人向け国債等の安全資産を組み合わせれば、3つ全ての問題が解決します。
- リスク資産と安全資産の配分を自由に決められる。
- 個人向け国債で本当の安全資産を持てる。
- 安いコストで投資できる。
『バランス型ファンド』と聞くと、バランスの取れた投資初心者向けの投資信託の様な気がしますが、実際は下落リスクはさほど変わらず、保有コストもやや高めの中途半端な投資信託です。
バランスという聞き心地のよいワードに騙されず、自分に合った投資をしてみませんか?
バランス型ファンドは決して、安全で初心者向けのファンドではないんですから!
投資初心者さんにはオルカンをお勧めします。www.katsurao.info
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