つみたて投資、止めるのやめましょう!

サイドFIRE生活中のブログ主『よしきよ』が、「積み立て投資が最強!」と感じる情報をひたすら発信中!

563Aはやめとけと言われる理由|カバードコール戦略の落とし穴を解説

563Aとはどんなファンド?

563A(グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF)は、ナスダック100の構成銘柄を保有しながら、毎月分配金を支払う東証上場のETFです。

最大の特徴は「ナスダックの上昇を取りつつ、年率15%程度の分配利回りを目指す」という高い目標値。

これを実現するために採用しているのがカバードコール戦略です。

信託報酬は年0.2775%と、同種のETFとしては比較的低コスト。ただし、仕組みを理解する前に飛びつくのは危険でしょう。

【動画でも解説してます】

youtu.be

カバードコールとは何か?

カバードコール戦略を理解するには、まずコールオプションを知る必要があります。

コールオプションとは「あらかじめ決めた日に、決めた価格で株を買う権利」のこと。買い手は権利料(オプション料)を支払い、売り手はその料金を受け取る代わりに「売る義務」を負います。

 

カバードコールは、この[]仕組みを『コールオプション売り』利用した投資戦略。株を保有したまま、その株に対するコールオプションを売ることで定期的なオプション料収入を得られます。

損益のパターンはこうなります。

  • 株価が下落 → オプション料分だけ損失が軽減されるが、下落の打撃はほぼそのまま受ける
  • 株価が横ばい → オプション料がそのまま利益になる
  • 株価が上昇 → 上昇分の利益は放棄し、オプション料だけが利益

つまり「そこそこの確率で小さく稼げるが、大きな利益は期待できない」戦略といえます。

563Aの特殊な戦略:デイリーオプション

出典:563A:グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF | 東証マネ部!

563Aは保有資産の約10%分だけにカバードコールを適用し、残り90%は通常のナスダック100投資として保有します。

さらに大きな特徴が「毎営業日、翌日満期のオプションを売る」という点です。

出典:563A:グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF | 東証マネ部!

コールオプションには「時間的価値」と呼ばれる概念があります。満期が近づくほど、その価値は急速に目減りしていきます。563Aはこの「最後の1日で最も急激に価値が落ちる瞬間」を狙ってオプションを売ることで、わずか10%のポジションから年15%の分配金を捻出しようとしています。

グローバルXの公開データによると、月次オプションが月2〜4%程度のオプション料を得るのに対し、デイリーオプション(月間累計)は9〜15%程度と、大幅に高い水準となっています。

出典:563A:グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF | 東証マネ部!

問題点:なぜ「やめとけ」なのか

仕組みは合理的に見えますが、実際にはいくつかの重大な問題点があります。

①新NISAが使えない

毎月分配型のETFであるため新NISAの対象外です。分配金の全額に税金がかかるため、投資の軸として使うのは現実的ではありません。

②ナスダックの急上昇を取り逃がす

ナスダックは頻繁に大きな値動きをしていますが、その中で稀にある急上昇で長期リターンを稼いでいます。

しかし、カバードコールはその急上昇分をまるごと放棄してしまいます。

さらに、値動きの大きいナスダックでのカバードコールは「下落は食らうが、回復はとれない」という最悪のパターンに陥りやすいという欠点もありますね。

⇧動画のスクショです

③実質的な下落耐性は1%程度

「オプション料があるから下落に強い」と言われますが、カバードコールをかけているのは資産全体の10%のみ。オプション料の影響は全体の1%程度にすぎません。基準価額は普通のナスダックファンドと大差なく下がります。

④コストが積み上がる

信託報酬0.2775%に加え、毎営業日オプション売却を行うためのコストが別途かかります。月毎のオプション売却でカバードコールをやる他のファンドは月1回の売却ですから不利な運用戦略といえるでしょう。

ナスダックから分配金が欲しいなら定期売却を使え

563Aの代わりに検討すべきなのが、SBI証券・楽天証券の定期売却サービスです。

分配金を出さないナスダックのインデックスファンドを保有したうえで、定額・定率・定期の自動売却を設定すれば「自分で作る毎月分配型」の完成です。

  • 売却益のみ課税→ 分配金より税負担が軽くなることが多い
  • 金額・頻度・停止を自由に設定できる
  • 新NISAの口座で運用しながら売却することも可能

www.katsurao.info

【動画でも解説してます】

youtu.be

結論:563Aを買うべき人はほぼいない

あえて購入すべき人?を挙げるとすれば、「新NISAを満額埋めた余剰資金で、税負担を承知のうえで分配金を楽しみたい人」の趣味枠のみです。

資産形成を目的とするなら、素直にナスダック100や全世界株式のインデックスファンドを保有し、必要に応じて定期売却サービスを活用する方が合理的でしょう。

www.katsurao.info

 

はてなブログはコメントの返信ができません。疑問質問はX投稿⇩の返信からどうぞ

広告

プライバシーポリシー   お問い合わせ