ロボアドバイザーは手数料が高すぎる!バランス型投資信託じゃダメなの?
日々の株価変動で眠れない夜を過ごしておられる皆さん、「自動で資産運用してくれるサービスならこんな事ないんじゃないか?」などと幻想を抱き始める頃でしょうか。
巷には『ウェルスナビ』等のロボアドバイザーと呼ばれる自動資産運用サービスがありますからね。
「自分で投資して失敗するのが怖い」といった初心者さんたちが利用しているそうですが、私は使いませんし勧めもしません!理由は保有コストが高すぎるからです。
今まさに迷っているあなた!この記事を読んでもウェルスナビを利用しますか?
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ロボアドバイザーなら絶対に損しない訳じゃありません。
ウェルスナビは全自動で資産運用してくれるサービスです、初めに無料診断で年収や運用目的などを入力すると、どれぐらいのリスクが取れるのかを診断してくれます。
※リスクは5段階に分かれており、診断結果にかかわらず自分で選択できますから、あくまで参考情報です。
私が入力したらこんな感じの結果が出ました↓↓↓
「リスク許容度は5/5・4,100万円の投資額が、70%の確率で7,771万円以上になります。」
とのこと
私は許容度5/5でしたので、最も高いリスクをとれるということらしいですね(余計なお世話?)、70%でというのが微妙すぎますがww
全自動で投資してくれる
ウェルスナビは最初に設定したリスク許容度、投資額に応じて、全自動で資産運用をしてくれます、投資初心者が悩む「何を買うか、いくら買うか、いつ買うか」をすべて解決してくれます。
何に投資しているの?
投資先は株式、債券、金、不動産に投資する優良米国ETF(上場投資信託)で、これらをリスク許容度に合わせて割合を変えながら運用してくれます。
「リスクが取れる人は株式を多めに、大きなリスクが取れない人は債券を多めに」といった具合ですね。
投資先はこちらです↓↓↓
- 米国株:(VTI)
- 日欧株:(VEA)
- 新興国株:(VWO)
- 米国債券:(AGG)
- 物価連動債:(TIP)
- 不動産:(IYR)
- 金(ゴールド)…(GLD)
どれも保有コストが低い優良なETFです、これらを資産の一部に組み入れているベテラン投資家も多い事でしょう。
しかし、「低コストの投資先に全自動で投資してくれるなんて素晴らしい」と思ったそこのあなた!現実はそんなに甘くありませんよwww
バランス型投資信託と比べ手数料が高すぎる!
ここまで良い事ばかり書いてますが、投資初心者には絶対にオススメしません!仲の良い友人が始めようとしていたら全力で止めます。
手数料1%ありえない!
投資先が低コストの優良米国ETFとはいえ、ウェルスナビの利用コストが年率1%掛かってしまいます。
投資信託だったら「ぼったくり枠」
もしも銀行で売られている投資信託のコスト(信託報酬)が年1%を超えていたら、堂々と「ぼったくり投資信託」を名乗ることが出来るでしょう、それぐらいの高いコストです。
「全自動で買い付けや投資割合の調整をしてくれる」といっても、そんなものはバランス型投資信託なら普通にやってくれます。
優良バランス型投資信託なら保有コスト(信託報酬)0.2%以下も珍しくありません。
※参考:『iFree 年金バランス 』(信託報酬年0.1749%)
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(信託報酬年0.154%)
「リスク許容度」は正しいの?
ウェルスナビのHPに紹介されている「あなたに合った資産の組み合わせ」は、数個の質問に答えただけで判断された「リスク許容度」を元に作られた組み合わせです。
そのリスク許容度を測る質問の中には「株価が1か月で20%下落したらどうしますか?」なんてのもありましたが、投資上級者であっても確信して答えられる人は少ないでしょう。
しかも選択項目に「分からない」が無いため、「売却する」、「買い増しする」、「何もしない」の中から選択しないといけません。
「何もしない」と、「何も出来ない」では全然違うでしょ!!!
そんな質問で決められた自分のリスク許容度がそもそも正しいのでしょうか?
リスク許容度は変化するでしょ?
ウェルスナビが最初に設定されたリスク許容度を元に運用を継続します、自分がどの程度のリスクまで耐えられるかは状況で変化していきますから、そのたびにリスク許容度を変更しないといけませんね
- 給料が減ったら
- 転職したら
- 結婚したら
- 住宅ローンを組んだら
- 子供が出来たら
現在設定しているリスク許容度が正しいのかどうかを判断できるのは、サービス利用者本人だけです。
その判断が出来る人に、ロボアドバイザーは必要ありません!
自分で普通に投資しましょう(笑)
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まとめ:ロボアドバイザーもただの道具です。
ウェルスナビのサービスは全自動で優良な米国ETFに投資してくれますが手数料が年1%と割高です。
売りにしている「リスク許容度から導き出された資産の組み合わせ」も、刻一刻と変わる状況の中で、今のリスク許容度が正しいか判断できるのはサービス利用者本人だけです。
結局、利用者が判断する必要が有るなら投資信託でも同じでしょう。
無料のロボアドバイザーもあります。
どうしてもロボアドバイザーを利用したいのなら、無料で使えるロボアドバイザーを利用して下さい。
ロボアドバイザーはウェルスナビだけではありません、松井証券の投信工房もロボアドバイザーの一つですが無料で利用できます。
無駄なコストを払う必要がないなら、投資の参考に利用しても良いでしょう。
↓↓↓無料でロボアドバイザーが使える松井証券の公式サイト。
ウェルスナビをはじめとするロボアドバイザーも所詮はただの道具です、何事も使い方次第です。
手数料と使い道を天秤に掛けて、ロボアドバイザーが良い道具ならば、有効に使っていくのも悪くないですね。
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