前回【毎月コツコツ10万円で日本株の高配当株投資、金の成る木の増やし方!】という記事を投稿しましたが「高配当株ETFに投資すれば良いのに?」と思った方も大勢いたでしょう。
そこで今回は、なぜ国内高配当株ETFに投資せずに、あえて個別銘柄を1株単位で保有するのかを記事にしたいと思います。
前回記事↓↓↓
国内の高配当株ETFに投資しないのはなぜ?
東証にはいくつかの高配当銘柄に投資するETF(上場投資信託)があります、それに投資すれば、わざわざ個別株を一株単位でチマチマ買い付けなくても、国内の主だった高配当株に分散投資が出来るわけですが。わたしは以下の理由から利用していません。
主な高配当ETF↓↓↓
コード | ETF名 | 銘柄数 | 利回り | 信託報酬 |
---|---|---|---|---|
1478 | MSCI ジャパン高配当利回り ETF | 40-100 | 3.35% | 0.209% |
1489 | 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 | 50 | 4.56% | 0.308% |
1577 | 野村日本株高配当70連動型上場投信 | 70 | 4.28% | 0.352% |
2529 | 野村株主還元70連動型上場投信 | 70 | 3.31% | 0.308% |
信託報酬が無視できない
ETFは投資信託ですから当然【信託報酬】が掛かってしまいます。上の表で見ると保有すると0.3%程度のコストが掛かってしまい、これは配当利回りが0.3%下がるのと同じことです。僅かな差に感じますが、配当利回り3%と2.7%ではだいぶ違いますよね。
ちなみにアメリカにも高配当株ETF(HDV・SPYD等)が有るのですが、そちらの信託報酬は0.08%と0.07%と格安です。これと比べてしまうと尚更・・・です。
ダメ銘柄の除外が遅い
買付時が優良株であったとしても突然ダメ株になってしまう事は良くあります。個別株を保有していた場合は速攻で売却することが出来るのですが、ETFではそうはいきません。
ETFの構成銘柄にもルールが有り「無配に成る」等の条件に抵触すれば構成銘柄から除外されます。しかし、「減配するかも?」とか「赤字が確実」などの悪いニュースが流れただけでは構成銘柄から除外されません。
極端な話「社長が夜逃げした」とワイドショーで連日騒がれ、株価が暴落していたとしても、すぐには除外されないんです。もしも個別株で保有しているのなら、こんなニュースが流れた時点で即売りしますよね(笑)
ちなみにゴーン氏を巡るゴタゴタが続いた日産自動車が、「日経平均高配当株50指数」から除外されたのは、ゴーン氏が関西空港から楽器ケースに身を隠して出国した2019年12月29日から3カ月以上たった2020年3月10日でした。
いずれは株主優待をもらいたい
ETFでは株主優待を手に入れる事が出来ません。個別株の保有でも資金が少額のうちは1株単位の購入で優待の権利は得られないのですが、運用資金が増えてくれば単元株に届かせることも夢ではありません、そうなれば株主優待を手に入れることが出来ます。これもETFには無い魅力ですよね。
![本当の自由を手に入れる お金の大学 [ 両@リベ大学長 ] 本当の自由を手に入れる お金の大学 [ 両@リベ大学長 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/8786/9784023318786.jpg?_ex=128x128)
- 価格: 1540 円
- 楽天で詳細を見る
まとめ(「金の成る木の生える農園」は自分で作ろう)
株式と同じように購入できるETFは信託報酬も割安で分散投資ができるので素晴らしい投資対象だと思います。しかし、高配当株投資となると使い勝手があまり良くありません。
一昔前までは多額の資金が必要になる高配当株への分散投資など、一握りの超絶富裕層にのみに許された特権でした、しかし、現在は1株単位で購入できる証券会社のサービス(SBIネオモバイル証券など)が提供されており、我々のような一般市民にも可能になっています。
前日の記事でも書きましたが、個別銘柄の高配当株投資で「金の成る木の生える農園」を手に入れ、日々の生活を豊かにしていきましょう。