笑い事じゃない大失敗(笑)
自慢ではないですが私の投資歴は失敗の連続です、株式投資やFXで「やっちゃいけない!」といわれていたことは殆どやったと思いますwww
その中でも最も危なかったのが今回紹介する「為替のオプション売り」、少し儲けたくらいで有頂天になるお約束のパターンでやらかしました。破産する可能性があったガチのやらかしです!
この時、損切りできなければ今の様にサイドFIRE生活なんて到底無理だったでしょう。
おそらく、今は使えない取引ですが、投資の知識として知っておいて損はないと思います。雑学の一つとして私の失敗を楽しんで下さい(笑)
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オプション取引とは
「将来の定められた日に、定められた価格で対象物を買うもしくは売る権利を売買する取引」をいいます。
権利を買った人:権利を買った相手から〇月△日に定められた価格で相手から買う権利を得る又は相手に売る権利を得る
権利を売った人:権利を売った相手が権利を行使したら、定められた価格で買い取る義務又は売り渡す義務を負う
買う権利のオプション取引例
例:「1か月後に105万円で1万ドルを買う権利」を5万円で売買、1か月後の為替レートが1ドル100円だった場合。(下表:青字部分)
買う権利を買った人
5万円を支払って105万円で買う権利を買ったが、市場で普通に100万円で売っているので権利の価値がなくなる(為替市場で100万円で売っているものを、わざわざ権利を行使して105万円で買う人はいない)最初に支払った5万円が損失
買う権利を売った人
権利を売った相手から5万円を受け取る事で、105万円で売る義務を負ったが、市場価格100万円の時にわざわざ「105万円で買う!」と言ってくる人はいないので、義務は消滅する。最初に受け取った5万円が利益
--- | 買う権利 | |
---|---|---|
為替 | 買った人 | 売った人 |
10円 | -5万円 | +5万円 |
90円 | -5万円 | +5万円 |
100円 | -5万円 | +5万円 |
105円 | -5万円 | +5万円 |
110円 | +-0円 | +-0円 |
120円 | +10万円 | -10万円 |
200円 | +90万円 | -90万円 |
売る権利のオプション取引例
例:「1か月後に105万円で1万ドルを売る権利を5万円で売買、1か月後の為替レートが1ドル90円だった場合。(下表:青字部分)
売る権利を買った人
5万円を支払って105万円で売る権利を買った、市場価格(90万円)より15万円も高い価格で売ることが出来る、最初に5万円を支払っているので相殺して利益10万円
売る権利を売った人
最初に権利を売って5万円の利益を得るが、相手が105万円で売る権利を行使するので市場価格90万円より15万円も高い価格で買い取らなければならない。
最初に受け取った5万円と相殺して損失10万円
--- | 売る権利 | |
---|---|---|
為替 | 買った人 | 売った人 |
10円 | +90万円 | -90万円 |
90円 | +10万円 | -10万円 |
100円 | +-0円 | +-0円 |
105円 | -5万円 | +5万円 |
110円 | -5万円 | +5万円 |
120円 | -5万円 | +5万円 |
200円 | -5万円 | +5万円 |
上げたのはあくまで一例ですが取引するのは通貨や商品ではなく「権利」の売買だという事がオプション取引の特徴です。
またオプション売りは儲けが限定され、逆に損失無限大という物凄くリスクが高いことでも知られています。
オプション売りで含み益250万円
オプション価格は期日が近づくにつれ少しずつ安くなり最後には0円(権利が無くても市場で買えるから)になるという特徴があります(詳細はオプション取引 - Wikipedia)
そこで私は「歴史的な大暴落が来ない限りは大丈夫な価格でオプションを売れば、安全に小銭が稼げるんじゃね?」と思いついたのです。
リーマンショックの少し前にwww
オプション売りの損失が無限大なのは理解していましたので、始めのうちは少額で「ここまでは絶対下がらないでしょ」と思うレートよりも更に下の価格設定で取引をし、順調に小銭を稼いでいきました、何事も最初は順調ですね。
さらに、調子に乗って大金を投入し為替レートも「もう少し大丈夫でしょ?」と目先のオプション売り益を優先するようになり、最高250万円の含み益までいったのです。(やらかす時のいつものパターン)
歴史的大暴落は結構簡単に来るんですねwww
リーマンショックの翌朝出勤前にPCを開くと+250万円がー700万円の赤文字表示に変わっていました。「???」
この時幸運だったのは出勤前で今後の対応を考えることが出来ずパニック損切したことです、もしも時間に余裕が有ったら「ここから戻すかも・・・」と淡い期待を抱き致命傷になっていました。
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まとめ(オプション取引は仕組みを理解するだけで十分)
今回は為替オプションでの失敗を記事にしましたが、オプション取引は自分で取引するよりも仕組みを理解することの方が重要だと思います。
高利回り金融商品の中にはオプション取引を利用してリスクを全てお客に押し付け、「利益のほとんどを証券会社が得る」なんていう合法詐欺紛い商品も有ります。
「利回りが異常に高い金融商品は詐欺だ」と反射的に拒むことは悪い事ではありません。
しかし、銀行や証券会社がどの様に金融リテラシーの低い投資初心者を鴨にしているかを理解するのも投資中級者にとって重要だと思います。
そのためにオプション取引について調べてみるのも良いんじゃないでしょうか。
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