リスクを把握して投資するなら購入もあり
結論から先に言ってしまえば「グローバル3倍3分法ファンド」の評価は購入手数料の掛からないネット証券で買うならまぁ良いかな?ぐらいの感じです。
この手のレバレッジを掛けた投資信託にしては信託報酬は0.484%と良心的です。
大手証券会社の窓口の無駄な手数料は害悪ですからあくまでネット証券での購入前提の話ですね。
投資信託の目論見書を見ると3倍のレバレッジをかけて通常の3倍の速度で資産を増やそうというのではないようですが。
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債券比率を増やしてリスクを抑えながらの運用
投資先は株、債券、REIT(不動産に投資する投資信託のようなもの)で際立つのは債券が全体の66%を占めてることでこれがこの投信の特徴という訳ですね。
債券価格は値動きが小さいですが株価と逆に動くことが多いので株価が下落しても株式の3倍の債券上昇分でカバーできる。これによりリスクを抑えたうえで株式・REITよりも高リターンを享受できるという皮算用をしたわけです。
しかし「リスクを抑えてリターンはアップ!」を狙う投資信託が幻想を求めた結果はいつも決まっています。当
然コロナショックで大暴落とあいなりました。
歴史的大暴落の前では逆効果
大暴落の要因は債券価格が必ずしも株価と逆に動かなかった事です。
株価が歴史的な大暴落を起こすような時には債券も下落相場となる場合があるのですが、今回も投資家が株価のさらなる下落に恐怖しパニックになったあげく資産を現金化しようと比較的安全である債権も売却してしまったのでしょう。
それが株式の下落分をカバーするどころか更なる下落の要因になってしまいました。
組み入れてあったREITも株式以上の大暴落を記録し、そして最後に3倍レバレッジがトドメを刺す形でグロ3は大暴落になってしまった訳です。
ブログ主がセミリタイアを決断できたのは↓↓↓のおかげ
バランス型投資信託としてはなかなか優良だが売り時が難しいか
とはいえこの投資信託がゴミ投信という訳ではありません。
コロナショック前のある程度安定した相場では株価上昇の恩恵を受けながら債券部分で下落相場のヘッジもできており優良な運用成績を出していました。
レバレッジ付きバランス型のファンド・オブ・ファンズ投資信託としては良心的な信託報酬(0.484%)で運用できる投資先はなかなかありません。
ただ大暴落に弱い所が玉に傷というか致命傷なので長期的な投資にはお勧めできません。
あくまで余剰資金での短中期投資なら選択肢の一つにいれても良いんじゃないでしょうか。
投資先 | 世界の株・債券・REIT |
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購入手数料 | 0円 |
信託報酬 | 0.484% |
分配金 | 選択 |
信託財産留保額 | なし |
最低購入金額 | 100円 |