令和2年8月:加筆修正
世の中に投資信託が沢山ありすぎて決められない投資初心者の皆様方!
銀行でもらってきた投資信託カタログの山がテーブルの上に置いてあるんじゃないでしょうか。
良い投資信託を見つけるのは至難の業ですよね。
しかし、悪い投資信託は特定のワードに気を付けることで避けることが可能なんです。
- 最初に投資信託用語の解説
- 金融庁がダメ出しした「毎月分配型」
- 「ファンド・オブ・ファンズ」は信託報酬が高くなりがち
- 米国以外の外国名は両替費用が掛かる
- 「ベア」、「ブル」、「レバレッジ」、「インバース」などの謎ワード
- そもそもファンド名の意味が分からない
最初に投資信託用語の解説
ダメ投資信託の解説の前に投資信託の銘柄選びの天敵、投資信託用語の簡単な解説をさせていただきます。
販売手数料
投資信託を購入する際に支払う費用のこと、優良な投資信託は販売手数料が掛からないので、販売手数料が掛かる投資信託はダメ投資信託と判断して差し支えないでしょう。
信託報酬
投資信託選びの最重要事項目、保有している間は常にかかる費用です。
保有期間中ずっと投資信託の価格が少しずつ下がる事になるので、信託報酬が少しでも安い投資信託を探すことが、資産運用の最優先項目といっても過言ではないでしょう。
隠れコスト
信託報酬と同じく投資信託を保有している間は常にかかる費用ですが、信託報酬に比べわずかな額なので、あまり気にする必要はないでしょう。
実質コスト
信託報酬と隠れコストを合わせた、投資信託を保有している間に実際に掛かるコスト(費用)のことです。
信託財産留保額
投資信託を売却するときに支払う手数料の事です。
分配金
投資信託から支払われる金利のようなものですが、分配金を受取らない方が税金的に有利なので、分配金を出さない投資信託を選ぶべきでしょう。
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このワードが入ったカタログはゴミ箱にポイです・・
金融庁がダメ出しした「毎月分配型」
まずは「毎月分配型(決算型)」から、悪名高き「ぼったくり投資信託界」のエース兼不動の四番打者です。
割高な購入手数料と信託報酬(保有中に掛かる手数料のこと)を支払った挙句に、ひたすら価値が下がっていくというライフプランブレーカーですね!
大抵は「高利回りの分配金」を売り文句にしていますが分配金とは名ばかりで、実際は投資信託の一部を勝手に売却した後に「分配金です」といってお客に返しているだけです。
通称:タコ足配当
金融庁が名指しでダメ出しをしたのですが、それでも銀行や証券会社の窓口では「年金だけじゃ生活出来るか不安ですよね、この投資信託なら毎月高利回りの分配金が支払われますから安心ですよ」とか言って売りまくっているのです。
ブログ主がセミリタイアを決断できたのは↓↓↓のおかげ
毎年16万円も損してしまう(1千万円保有時)
ちなみに某人気証券会社の投資信託ランキングを検索したところ、上位2銘柄がこちらでした↓↓↓
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド:信託報酬 0.0638%
- ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型):信託報酬 1.727%
1位の投資信託は米国株に投資する投資信託で信託報酬が安く、投資家の間でも優良な投資信託と評価を受けることが多い投資信託です。
2位は全世界の株式に投資する「毎月分配型」の投資信託ですね。
信託報酬の差に注目してください。
仮に退職金1,000万円を投資した場合、優良投資信託を選択した人と比べ、毎年16万円強もの額を余計に支払い続けることなるんです(これとは別に購入手数料や税金も圧倒的に不利です)
投資信託名に「毎月分配型」又は「毎月決算型」が入っていたら、ゴミ箱といわずシュレッダーにポイしてしまいましょう!
どうしても毎月現金を受け取りたい人はこちらがおすすめ↓↓↓
他にも方法がありますが若干めんどくさいかな?↓↓↓
「ファンド・オブ・ファンズ」は信託報酬が高くなりがち
ファンド・オブ・ファンズとは別の投資信託に投資する投資信託のことですね、当然の事ながら投資先の投資信託に掛かる信託報酬や諸経費も負担する必要があるので、信託報酬が割高になり運用効率がものすごく悪くなります。
さらに投資先が別の投資信託だと自分が何に投資しているのかが把握し辛い、という問題も発生します。
ただでさえ投資先を把握するのには、それなりの時間が掛かってしまいますから、そこまで調べていたらきりが有りませんよね。
なにより大抵の投資信託は市販されているわけですよ。
たまたま投資先が自分が検討していた投資信託だったとしても、わざわざ高い信託報酬を支払ってファンド・オブ・ファンズに投資する必要はないんです。
だって、その投資信託を自分で買えば良いんですから(笑)
※ごく稀に優良なファンド・オブ・ファンズも存在します(楽天VTIなど↓↓↓)
無駄な費用は資産運用の天敵です
米国以外の外国名は両替費用が掛かる
米国以外の外国名が入っていたら要注意です、というか投資してはいけません!
投資信託
投資信託で外国へ投資するためには円を現地の通貨に両替しなければなりません、当然その両替手数料の分だけ資産運用は不利になるわけです。
米国への投資なら比較的安くなる事が多いですが、トルコ・メキシコ・南アフリカ等のマイナー通貨国ともなると・・・ですね。
さらにマイナー通貨国の経済は日米と比べ脆弱ということも忘れてはいけませんね。
外貨建て債券
外貨建て債券は厳密には投資信託と異なりますが、銀行で勧められる場合もあるでしょう。
その場合でも両替手数料は大きな負担です。
HP等には「お支払いは購入対価のみ」とか書いて有るはずですが、別記で「円貨と外貨を交換する際には、当社が決定した為替レートによるものとします」とも書いてあるはずです。
「当社が決定したレート」がお客に有利な訳が無いですよね(笑)
更に、これらの外貨建て債券の質の悪い所は「利回り年10%」とか、投資初心者が興味を示しそうな高利回りを前面に押し出して宣伝しまくっていることです。
債権の高利回りはリスクの裏返しです、全額失う危険がある事を理解せず利回りだけ見て飛びつかないように注意しましょう。
外貨預金
銀行で外貨預金を勧められる事もありますが「預金」と名の付くだけで、投資信託と同じ普通の金融商品です、元本が保証される訳では有りませんし、ペイオフ対象外ですから、銀行が倒産したら終わりです。
更に投資信託以上に無駄な手数料を取られるので注意して下さい。
特に南アフリカランドは笑ってしまうぐらい超絶高額手数料を取られますので資産運用の天敵です(肝試し感覚で少額だけ試すのは面白いかもwww)
タイトルは心配無用と書いてますがアルゼンチン債を持ってない人の事ですよwww↓↓↓
外貨預金は預金じゃないですから↓↓↓
「ベア」、「ブル」、「レバレッジ」、「インバース」などの謎ワード
これらの4つのワード全てが資産を運用するファンド会社が積極的にリスクを取って利益を狙いに行くときに使われる用語です。
つまり、その分余計に人員や経費が必要になる分の信託報酬が割高になるというわけです。
「積極的に利益を狙いに行く方が良いんじゃないの?」と思ったそこのあなた!狙っただけで儲かるならば苦労はしません。
株が値上がりするかどうかなど誰にもわかりません、「プロの投資家なら儲かる」と思うのは幻想です。
大きな利益を狙う為には大きな損失を覚悟しなければならないのです。
そんなギャンブル的な投資をする為に投資信託を探している訳じゃ無いですよね?
これもゴミ箱へ直行です。
そもそもファンド名の意味が分からない
良くあるのが謎の投資信託名のファンド、「⚫⚫グローバル〇〇戦略ブル型投資信託・ポカポカひまわりファンド」(架空の名称です)とか言われても投資先の想像がつかないですよね。
投資初心者だから分からないのでは無く、ベテラン投資家も理解できないので安心して下さい(笑)。
基本的に株式に投資するなら「〇〇株式ファンド」債券に投資なら「債券⚫⚫ファンド」とか付けるのが普通ですが「株、債券、不動産にレバレッジを掛けたなんちゃら取引を駆使したなんちゃら運用で・・・」とか言うファンドがあったら名前の付けようが無いんです。
そこで謎の名称の出番というわけですね。
複雑な運用をする投資信託は基本的に信託報酬がぼったくりと言って差し支えないぐらい割高ですので、ゴミ箱行きです。
結局、信託報酬や経費のことしか書いてない?
さて上記に該当する投信パンフレットをゴミ箱に投げ捨てたら何枚残ったでしょうか?ほとんど残らなかったのでは?
気付いた方も多いと思いますが、これらは割高な信託報酬や手数料の投資信託を削るためのワードです。
株や債券が値上がりするかどうかなんて誰にも分からりません、信託報酬が安い投資信託探しから始めるのがベストなんです。
「最近投資が流行っているらしい、老後に2,000万円必要ってTVで言ってたから投資信託でも検討してみようかな?」こんな流れから投資信託の購入を検討している方も多いでしょう。
しかし、銀行の窓口で勧められる投資信託に信託報酬が安い物はない事は投資経験者の中では常識といっても良いぐらい知られています。
偉そうに書いているブログ主も銀行の外貨預金ポスターに騙される直前まで行きましたけどwww
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ダメ投信の批判だけしてどうすれば良いのか全く代案を出さないのは、ウチの会社の上司みたいで気が引けるのでアドバイスを少々
- インターネット証券に口座を作る
- その証券会社で信託報酬が低い投資信託を検索する
- 0.2%未満の良さげな投信を適当に選ぶ
- Googleでその投資信託を調べまくる
- 悪いと思わなければ毎月少額づつ積立投資を始める
- 投資信託の書籍を買いあさって手すき時間に読む
これをやれば少なくとも、ハズレ地雷投資信託に引っかかることは有りません!
「投資は勉強してから始めよう」は「泳げるようになったらプールに行こう」と同じです!
今が人生で一番若い日ですから今からはじめましょう!
まずはインターネット証券から始めましょう!
インターネットからの口座開設が難しいと思う人もいるかもしれませんが、こんな場末の弱小ブログに到達できるなら余裕ですよwww(笑)
その後で勉強を始めれば、身も入るんじゃないでしょうか。
なにせ自分の大切な資産は、すでに投資信託になっているんですから、手抜きなんて出来ませんよ。
最後にもう一度、このワードが入っていたらダメ投信!
- 「毎月分配型」
- 「ファンド・オブ・ファンズ」
- 米国以外の外国名
- 「ベア」・「ブル」・「レバレッジ」・「インバース 」
- そもそもファンド名の意味が分からない
それでは。よい投資生活を・・・